後日微調整するかもしれません。
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第1章
ーデビルサバイバー2ー
第7話
ー初クリアー
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セプテントリオン【ミザール】の特性は"増殖"である。簡単に言えば増えるのである。その勢いは凄まじく、何も手を打たなければ僅か1日もあれば日本を埋め尽くすほどである。
本来であれば、新田 維緒がその身に悪魔を宿し、その悪魔のチカラで日本の地下に流れる【龍脈】を解放して、その龍脈のチカラでミザールを倒す…筈だったのだが。
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○JP's東京支部付近○
○地下○
今現在、仰々しい設備の整えられた地下施設の中で1人の小学生が両手両足を拘束されていた。ってか俺である。
「すごいねあんた。悪魔との適合率が今まで見たことのない数値。まさに今日この時のために生まれたみたい」
「そっすか」
俺は白けた表情で【菅野 史】に答える。
「…思ったよりも反応薄いね。まさかだけど、助かると思ってる?」
「いえ?これおわたと思ってますが?」
「普通もっと怖がらない?」
と言われてもなぁ。一度死んでるし、そもそも一応死ぬかもしれないというのは念頭に置いてたし。
いきなりならまだしも、こうなんというか…なぁ?
「世界が【ポラリス】によって再生されれば、死もなかったことになりますからね。それとも、恐怖のあまり泣き喚いて失禁するのがお望みで?中々に業が深いご趣味ですね」
「いいおるわこの子。というかよく知ってるわね」
菅野がニヤリと笑みを浮かべる。俺も半分強がりで笑みを浮かべる。
「…そろそろ時間ね。いってらっしゃい」
「ここまで聞きたくないいってらっしゃいは聞いたことないですね」
俺を閉じ込めるように壁が迫ってくる。
「ーーー任せた、主人公」
俺は密閉空間に閉じ込められ、何かのエネルギーが流れ込んでくる。
「うっ…ぐぅ…」
痛い…体に激しい痛みが走る。もはやどういう痛みかすらわからないほどの激痛だ。声も出ない。
体の支配を何者かに奪われる。これが悪魔【魔神:ルーグ】なのか?凄まじいエネルギーだ。体が弾け飛びそうだッ…‼︎
ーーー気付くと拘束は破壊され、俺は空中で静止していた。
「…」
俺の手にエネルギーが集中し、光の槍が生み出される。
「(意識を保て…‼︎ 抵抗し続けろ…‼︎)」
とてつもない苦痛の時間を耐えつつ、頭の中を走馬灯が走る。
「…」
体を乗っ取られた俺は、都庁上空に飛び光の槍を構える。
「(これで、終わりだ‼︎ いっけぇええええ‼︎)」
光の槍が地面に突き刺さり、龍脈を呼び覚ます。
「(へっ、やってやったぜ。あとは頼むぜ…久世さん)」
取り付いてた何かが消え去り、俺の身体はコンクリートの地面に倒れる。
空では龍脈が形となった龍が、スライムのようなセプテントリオンのミザールに食いついている。
「ざまあ…みろ」
「ーーー‼︎」
「ーーー⁉︎」
どうやら久世さん達らしき人間達が近付いて来たようだが、今度は鼓膜がやられたのか、なにやら叫んでいることしかわからない。
「あとは、託し…ます。世界を…家族を…」
気が遠くなる。覚えがあるこの感覚は死ぬ直前のものだ。だが、不思議と気分は悪くない。体は悪魔に蝕まれ、死に両足突っ込んでいるというのにだ。
「(2度目の死か………通り魔に刺されるよりは、人のためというか、人類のために死ぬ分、まだ多少マシな死に方ではあったかね)」
ーーーしかし、もしも叶うなら。
「元の世界に、帰り、た、かった、なぁ…」
体が軋む。あぁ、もう疲れてしまった。後は生きている彼らに任せてもいいだろう。だろ?主人公?
「ーーー総司‼︎」
最後に聞いたのは今まで聞いたことのないような父親の焦った声であった。
えぇ…この、タイミ…ング?ここ、は…久世、さ…んが…くる、と…。
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ーーーストーリー【デビルサバイバー2 】クリアを確認。
ーーーさらに世界の再構築…否、回帰を確認。
ーーーストーリークリアを確認。クリアボーナスの付与を決定。
ーーー転生者の魂のデータよりクリアボーナスを策定…完了。
ーーークリアボーナス【4属性の精霊王との契約】を付与開始…完了。
ーーー転生者最速ストーリークリアを確認。
ーーー最速クリア特典の付与を決定。
ーーーランダムでの付与特典を策定…完了。
ーーー最速クリアボーナス【異空間倉庫】を付与開始…完了。
ーーーそれでは、良い人生を。
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○東京○
○地下鉄○
「…はッ⁉︎」
俺は周囲を見渡す。ごく普通の地下鉄だ。というよりも、家族とはぐれた地下鉄であった。
「…?」
頭が混乱しながらも、白昼夢のような出来事を思い出す。人類存亡をかけたあの戦いを…。
「…世界が戻った?」
そうとしか考えられない。どうやら俺の犠牲は無駄にはならなかったようだ。
「でも…なんか、違和感が…」
というか、体がエネルギーで溢れてる。まさかだがこれって…‼︎
「(ルーグのチカラの一部が残ってる⁉︎)」
確かにゲームでも新田さん生存ルートでルーグのチカラを使うイベントあったけれどもさ…‼︎ あれって世界が戻っても引き継がれんのッ⁉︎
「(つか、記憶も引き継がれてるし…)」
ま、まあ、トリアングルム編の例とかもあるしな。今は一先ず家族と合流を…‼︎
「なに1人でぶつぶつ言ってるんだ?総司」
「え、あ」
そこに立っていたのは父親【八神 和麻】であった。まだまだ若く確か20代前半である。
「1人で行くと迷子になるわよ」
母親で中国人の【翠 鈴】が俺に注意してくる。
「にーに、お腹減った」
妹の【八神 はやて】が俺の右腕の服の裾を引っ張る。
「あ、ごめん」
俺は家族と合流して、移動を始めた。
…どうやら、俺は無事に日常に戻れたようだ。
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エンド
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