連載休止 僕たちのカルデア アスクレピオスと女の病   作:里見レイ

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休憩回、ですかね。


静かに動いた者々

 食堂でのんびりとコーヒーを飲む一人の男。先ほどブーディカに言伝をしたクー・フーリン(槍)である。

 

「さーてと、上手い事言ったかねえ」

 

 何を隠そう、ブーディカ、アスクレピオスの両方(・・)を景虎と引き合わせた張本人だ。

 

「お前さん、わざわざキャスターのあんたからフードを借りてカモフラージュしたんだって? なんで面倒な格好をして格好を誤魔化すわけ?」

 

 お向かいの席で話しかけるのはロビンフット。あれから、彼もここに残ってのんびりしているのだ。

 

「あー、あれかい? 深い理由はねえよ。ただ、あのままだとあのお医者様がズタボロになりそうな気がしただけだよ。如何せん、ああいうタイプの女は裏で他の女を潰し独壇場を作り上げるようなタイプだからな」

 

「あの軍神様が? 意外だねえ。確かに、裏は読めないですけどねえ」

 

 ロビンフットもズズッとコーヒーを啜る。共に女には手慣れているタイプの男だが、修羅場の経験値はクー・フーリンの方が圧倒的に高い。

 

「......強い女は怖えぞ。その分一緒にいると楽しい事も多いんだけどな」

 

「......お前さん、師匠がいないのを良い事に言いたい放題ですねえ」

 

「まあな」

 

 楽しげに笑う二人。しかし、マスターは彼らにも目を付けていた。彼らはどこのカルデアでも、修羅場は免れないのだ。

 

 

「あら、いらっしゃい。貴方がここに来るなんてかなり珍しいわ。歓迎するわよ、赤き皇帝様」

 

「うむ」

 

 今日も図書館勤務のナーサリー・ライムのもとに現れたネロ・クラウディウス。この皇帝の声はいつになく疲れと絶望により支配されていた。

 

「私は、常に貴方の気持ちは理解できないわ」

 

 テキパキとお茶を用意するナーサリー。ネロが崩れるように近くの椅子に腰を掛けるとそれと対になるテーブルにお茶を置いた。

 

「けど、何となく察しはつくわ。貴方の過去を逆手に取られて作戦が失敗したみたいね」

 

「言うな。余も色々あるのだ。何も詮索せずにゆっくりさせろ」

 

 無気力を具現化させたの如く表情が曇り続けるネロ。互いが互いの手札をどこまで知っているのかは全く想定できていない。しかし、何やかんやカルデア創設期から前線に出ている二人だ。何となくだが互いが何を目的として行動しているかは予想できている。

 

「そう、貴方の横に新しく座るお方は大変そうね」

 

「お前を抱きかかえる(おのこ)も苦労しそうだ」

 

 軽く視線をぶつけ合うネロとナーサリー。二人がこれからのカルデアで大きな地雷となる瞬間は、もう少し先の話かもしれない。




 若干ばらまいた伏線を一部回収してその数倍ばらまいた話って感じですね。
 ゆったり書いていきまあす。

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 里見レイ

次にアスクレピオスが診る 恋の患者は(アドバイザーとして関わります)

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