連載休止 僕たちのカルデア アスクレピオスと女の病 作:里見レイ
「結局さあ、私自身分かっていないのよ。湧き上がるのは他の女と話している奴への嫉妬と私の事を何も考えていない奴へのいら立ちだし」
あれだけの夕食を腹の中に入れたにも関わらず、ジャンヌダルク・オルタ(水着)はブーディカから出されたコーヒーをがぶ飲みしている。
「......そこまで分かっているなら、あと一歩なんじゃない? 私が思うに、彼もキミの事は少なくとも好意を持っているのは明らかなんだしさ」
お代わりのコーヒーを新しく挽いているブーディカ、。アスクレピオスと同居するようになってから、彼が紅茶を好む影響もあり彼女自身もコーヒーを飲むのが久しぶりだ。
「......あいつがさ、私に好意を持っているのは分かってる。けど、私はあいつの恋した『ジャンヌダルク』のオルタナティブで更にその派生形態のサーヴァント。本当にあいつが好きなのは、私じゃないって事ってくらい分かってるのよ。だから、どうすればいいのか完全に分からないのよ......」
頬杖をついたジャンヌは乙女と言うよりはもはや婚期を逃した淑女だ。ならば、そんな彼女の話を聞くバーのマダムだろうか。明らかに見た目年齢には反しているが......
「とりあえず、次会ったら何て話すの? このままだと、彼とは変な形で喧嘩別れになっちゃうよ」
「......けどさ、これ以上気まずい関係になる可能性だってあるでしょ? あいつが好きなのは私ではなく本家の私、この私では勝ち目何て......」
「これ、彼に関する資料。マスターからアスクレピオスが借りてくれたんだ。呼んでみて」
黒い表紙の本を彼女の前に置くブーディカ。おもむろに本を手に取り、一ページ開いたジャンヌ。そして、一分目に目を通し始めた時に凍り付いた。
「......あいつが、偽物?」
「厳密には、彼は今でもルーラーの貴方を待っているわ。そして、カルデアでマスターを助ける為にジークは『端末』をここに送り込んだ。それが彼って事。つまり、彼もまたキミと同じく『派生した』サーヴァント。遠慮する要素はないんじゃないの?」
マテリアル等でマスターは知っている内容ではあるジークが端末という事実。しかし、サーヴァント同士ではあまり知られていない内容も多い。そして、マテリアルの内容には情報開示請求が必要。準功労者のアスクレピオスならスムーズに申請で来たという事だ。
「......その辺を踏まえて、明日もう一度あいつに話をする。私たちの今後について」
彼女はボソッと決めた言葉を口にした。暗黒の炎はようやく落ち着きを取り戻した。そして、ずっと手を伸ばし続けた魂へとたどり着こうとしたのだった......
「......バーサーカーのルーラーは、俺に何を求めているのだろうか。未だによく分からないんだ」
「うーん、本質はいたって簡単なんだけどなあ。とりあえず、これを飲め」
一方のお隣、医務室。アスクレピオスはジークに紅茶を差し出す。ゆっくりと飲むジーク、その眼は心なしか、曇っている。
「簡潔に言おう、ジャンヌはお前に惚れている。お前はどうなんだ?」
「......俺も、バーサーカーのルーラーには好意を持っている。しかし、端末である俺が本体の意志に背くような気がして気が引けるんだ。あいつからの好意には薄々感づいていたが、どうすれば良いのか全く分からなかったんだ。アスクレピオス、俺は一体どうすれば......」
紅茶を持つ手が震えている。色々未知なる事象に不安があるのだろう。
「一度、二人っきりでレイシフトでもしたらどうだ? お前が首を縦に振れば、僕の方からマスターに手配する」
「......頼む。このまま他のメンバーに迷惑をかけ続ける訳にはいかないからな」
話は決まった。行先は、ジャンヌの故郷オルレアン。しかし、不測の事態は浸出液。作戦と策謀が管制室で交わった時、三つの恋路が湿り気のある螺旋を生み出す。
同時並行して執筆をすると、相互で気分転換になるので良いものですね。やはり、大昔に五つ同時並行はやり過ぎだったんだ......
ではまた。
里見レイ
第50話で再びメタ回をやります。アシスタントに指名はございますか?
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アタランテ続投!
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アタランテ・オルタ希望!
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メルトリリス、カモン!
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ラムダさん、どうぞこちらへ!
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マルタ姉さーん
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水着マルタ? ああ、来なかったよ。
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牛若殿!
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真夏の牛若殿!
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あべんじゃあ牛若殿!