連載休止 僕たちのカルデア アスクレピオスと女の病 作:里見レイ
あれから、彼女は自分自身でも大人しくなったと認識している。他のカルデアメンバーとの交流を避けている現在において、普通ならストレスが溜まると考えていたが逆だったようだ。
「あいつと、メール出来るようになったお陰かな。文面だと、思ったより感情的にならずに話が出来る。直接声が聞けないのは寂しいけど、あいつとの距離縮まっている。そんな気がする」
静かに時間が流れるジャンヌダルク・オルタ(水着)の自室。クエスト出陣回数は想い人よりは少ないが、トレーニングルームも使えないとなるとかなり暇だ。アスクレピオスからの要請もあり暫くネロ達と同じく謹慎している一方、彼からメール発信用の通信機を支給されたお陰で彼とより緊密なコミュニケーションを取れるようになった。
「......一日で十回以上メール送っているけど、迷惑にならないかな。てか、普段だったらこんな心配もしないのになあ......」
しんみりとした常夏の魔女の独り言を誰にも聞かれることはない。ベッドに乱雑に身を投げ、枕に顔を伏せる。
「......このパソコン、音声通信は出来ないのかしら? 流石に、あいつの声なしで生活するのも嫌ね」
パソコンで、ジーク以外へメールを送る。どうにか、彼の声を聴く為だ。と、その直後。ダ・ヴィンチから光の速さで返信がやって来た。
「......56秒待って? どういう意味なの?」
考える余地もなく、彼女が操作しているパソコン画面がフリーズする。そして、そのまた数秒後。
『バーサーカーのルーじゃなくてジャンヌダルク・オルタ。聞こえるか? 実は俺も技術責任者に同じ相談をしていて、ついさっき音声通信も出来るようにして貰ったんだ』
「~~~~~~! 全く、我慢していた私がバカみたいじゃない!」
この魔女が心の底から笑ったのは、かなり久しぶりかもしれない。表情筋の凝り固まった部分を吊り上げ、彼女は画面越しの至福を噛みしめていた。
「さて、食事の配膳はここで最後かな?」
一方その頃、ブーディカは自室待機中のサーヴァント達の部屋の前へ夕食を運んでいた。厨房で大人数の料理はエミヤに任せており、随分と楽な仕事だと感覚が麻痺しかけていた。
「ん? お手紙かしら?」
そして、その部屋の前の扉の隙間に一枚の紙きれが挟まっていた。見える部分に「料理長へ」と書かれており、彼女宛である事は間違いない。
「えーと、料理のリクエストかしら? ......」
ブーディカはお盆をドアの前に置き、気楽に手紙を開く。しかし、その表情は途端に険しくなった。
「......厄介な事になりそうね」
そう言うと、彼女は紙切れをポケットにしまって立ち去った。いち早く、アスクレピオスに教えなければいけない内容だった為である。
「......上手く、伝わればいいな。私たちを舐めないでね、皇帝さん」
彼女の足音が聞こえなくなると、部屋からジャック・ザ・リッパーが顔を出す。暗殺者は、ただ命を奪うだけではない。その人物の社会的立場や戦略も殺しうるナイフを持っているのだ。
全ての起爆剤の作動まで、カウントダウンタイマーの数字は間もなくゼロに到達しようとしている。
第二部も、そろそろ山場に入り出すと思います。頑張ります......
ではまた。感想などお待ちしております。
里見レイ
第50話で再びメタ回をやります。アシスタントに指名はございますか?
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アタランテ続投!
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アタランテ・オルタ希望!
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メルトリリス、カモン!
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ラムダさん、どうぞこちらへ!
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マルタ姉さーん
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水着マルタ? ああ、来なかったよ。
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牛若殿!
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真夏の牛若殿!
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あべんじゃあ牛若殿!