連載休止 僕たちのカルデア アスクレピオスと女の病 作:里見レイ
アスクレピオスが再びマスターの部屋に呼ばれた。嫌な予感しかしない。
「マスター、アスクレピオスだ。今度は何の用だ?」
「おー、アスクレピオス! 待ってたよ、入って入って」
中からはマスターの声がする。別途にお茶を注ぐ音がするから、また他に誰かいるのだろう。
「で、何の用だ? 最近は結構忙しいんだが」
「うん、俺も執筆やら何やらで忙しい......」
元気な声とは裏腹に、キーボードを叩く手がおぼつかない。空元気とはこの事なのだろうか。
「マスターとりあえず、今後の進展などについて一言入れたらどうだ?」
今日も今日とて、彼女の入れた紅茶が旨い。マスターの隣のアタランテは狩人の服装でもメイドに見える。
「えー、皆さま。最近は様々な用事が入り込み執筆が遅くなって申し訳ありません。内容自体は概ね完成しているのですが、どうにも細かな道筋が完成しておらず時間がかかりそうです」
「せっかくなので、今回は里見レイのカルデア作品の執筆に置いて心掛けている事をお話したいと思います」
「何となくで考えている感じですので、軽く聞くレベルでお願い致します」
以前と同じく、誰もいない壁に向かって礼をするマスターとアタランテ。医師神さんは、今日もまた何故呼ばれたか理由を理解する事は出来なかった。
「まず、マスターは基本的には誰かを悪役にするつもりはない。一時的に、誰かに悪役・嫌われ役を請け負って貰う場面はあるだろう。しかし、それはこの医者目線から物語を語った時の配役だ。そのサーヴァントに嫌悪感を抱かせる行動があったとしても、そのサーヴァントが好きな人々を苦しませる気がない事は理解して欲しい」
「俺は、姐さんがアポクリファでの行動で『逆恨みだ』『ワガママだ』という感想を聞いてかなり苦しんだ。それが、自分の描く二次創作で同じ思いをして欲しくないんだ」
「?????」
最初のマスターの心得もどき「悪役は基本いない」を話す二人。しかし、アスクレピオスは何も分からない。
「次に、よくある『マスターのハーレム』もこのカルデアでは存在していない。俺の役割は、各サーヴァントが円滑に業務やプライベートを満喫できるように調整する事。個人的な恋愛は描くつもりはないね」
「マスターにも、勿論『推し鯖』は存在する。しかし、奴の方針は『推し鯖が幸せになるように計らう』だ。自身が恋人になる気は毛頭ないようだ」
「シナリオ上のマスターへ好意を向けているサーヴァントに関しても、恋愛関係やアピール好意もほぼ描かないと思うし本編には関わらない予定だ。まあ、清姫が使いやすさの都合上『恋バナ大好きサーヴァント』として自身もマスターに恋心を寄せている設定を踏襲したが......」
「??????」
続いてのマスターの心得もどき「藤丸ハーレムはなし」を二人は淡々と話す。やはり理解できないアスクレピオスであった。
「あと、最後だね。出来るだけ、著しい変態方面のキャラ崩壊はしないという事だね。ギャグ要因も含め、恐らく各サーヴァントのイメージを損なう表現は抑えています」
「本来はそうでもないはずなのにロリコン・ショタコンに走ったりドМやドSなキャラ付けをする事は、今後ないとマスターは言っている。これは、私・アタランテの『子供が好き=ロリコン・ショタコン』という二次創作でのキャラ崩壊にマスターが苦悩した結果だ。本編での登場が私にほぼないのも、その様な事故を防ぐためらしい」
「??????????」
またしても、何も理解できないアスクレピオス(神話時代出身)の出来上がりである。もはや、彼には質問をする言葉も見つからない。
「という訳で、更新ペースがとてつもなく変則的な俺ですが」
「気長に、そして緩やかに、何より楽しく読んで頂けると嬉しい」
『宜しくお願い致します』
そして再度、マスターとアタランテは頭を下げた。
「もう、僕はいらないだろ......」
入室後、挨拶の次にまともに発した言葉は〆のこれであった主人公(アスクレピオス)であった。
余りにもスパンが短く、我ながら早計でした。次のメタ回は、100話か第二部完結まで要らなそうですね。ではー
里見レイ
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