連載休止 僕たちのカルデア アスクレピオスと女の病   作:里見レイ

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注意 これは筆者のゲーム内で起こったことを基盤に筆者が脚色させたフィクションです。実際のFGOでは、これらの人間関係のドラマは起こっていないと思います。

注意書き入れたら、なんか本格化した気分です。


散りばめられた、燃えない火種

「構わない。丁度、既存の素材では研究が若干行き詰って来たからな。お前も、最近実際の戦闘がなくて退屈していたのだろう?」

 

 込められた意味を知ってか知らぬか、アスクレピオスの答えは了承だった。

 その答えを聞き、長尾景虎の笑みは最高潮に達する。

 

「貴殿は最高ですね。では、昼頃にマスターにお伺いを立てに行きましょう。お礼と言ってはないですが、最近私が図書館で見つけたお勧めの本をお渡ししましょう。図書館への返却は私が行いますので、まあ読み終わったら私に教えてく出せれば構いませんので。ゆったり読んでくださいませ」

 

 どっから取り出したのか、けっこうぶ厚めの本をひょいと投げる。ゆったり柔らかい投げ方だったので、本の重さの割に易々とキャッチ出来た。

 

「......まあ、本を読む予定はあったがな。何週間かはかかるかもしれんぞ。お前が毎日医務室で僕の自由時間を占拠している限りな」

 

「ま、気が向いたらぱーと見るだけでも良いので」

 

「......また後でな」

 

 そう言って、アスクレピオスはトレーニングルームを後にするのだった。

 

 

 

「そうか。お前自身は大してストレスを感じていないと」

 

「ああ。むしろ、キャスターアルトリアが混乱しているところを目にする。彼女は今までは毎度のように出撃していたのにも関わらず、夢火の在庫の都合で絆レベル9になってから休暇状態。むしろ、自分はマスターに捨てられたかもしれないという不安を抱えているようなんだ」

 

 午前中、予想通りジークがやって来た。しかし、困っているのは彼本人ではなく突如スタメンを外されたキャストリアの方だという。

 

「ふむ。しかし、彼女は僕に対して警戒心が強いかもしれないからなあ。今までも僕ではなくあの錬金術師が彼女の面倒を見てきた訳だし、今から僕がカウンセリングをやっても不安を助長しかねない」

 

 難しげな顔になるアスクレピオス。他人の人間関係に関しては、彼は人一倍に悩みがちだ。

 

「しかし、パラケルススは絆礼装を装備させ夢火を与えられて周回に参加するようになった。なまじ今まで関わりがあった分、今の彼自身に誹がなくとも逆効果にもなってしまうかもしれないぞ」

 

 ジークは今でも周回メンバーとして前線に出ている機会が多いだけあって、クエスト多忙組の事情には詳しい。もはやこれは、ジークのカウンセリングではなくジークと行うカウンセリングとなっている。

 

「......こうなったら、ジーク。君に彼女のカウンセリングをやってもらおう」

 

 そして数秒後、アスクレピオスは解決策を導き出した。

 

「午後にもう一回医務室に立ち寄ってくれないだろうか? それまでに、メンタルカウンセリングの本を何冊か揃えておくよ。ただ、一応僕なりにメモも渡しておきたいから少し時間がかかってしまうかもしれない」

 

「了解した。恐らくだが、昼の出撃が終わってから行けるはずだ。本は置いておいてくれれば勝手に持っていくから、わざわざスケジュールを合わせなくて構わない」

 

 医師の提案をホムンクルスはあっさりと受け入れた。互いの能力を信頼しているからっ出来る芸当なのだろう。

 

 しかし、何の滞りもなく進むはずだったこの話。この後起きる小さな珍事からとんでもない方面に事件を巻き起こす事になるとは二人も、そして当事者たちも考える余地がなかった......

 




一応、それぞれのサーヴァントに起こったことは私のFGOのゲーム内でやっている事です。
(キャストリア絆9→休暇、パラケルススに夢火、ジークは周回のスタメン)

いやはや、まさかうちの聖杯組より先にジークを出すことになるのは私自身も予想外でした。感覚としては、本当にふと自分のカルデアでのサーヴァント達の動きを透明人間になって観察しているような感じですね。

感想や評価、お待ちしております。
里見レイ

次にアスクレピオスが診る 恋の患者は(アドバイザーとして関わります)

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