愛おしい幼馴染と過ごす日常   作:天塚 真白

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折紙小説がないから自分で書いたなのぜ!感想、評価、お気に入りとかが増えるとモチベが上がって更新が早くなるのぜ!!はい(真顔)
良かったら楽しんでってね〜


序章 裕里メモリー
現在6歳、ぼっちだけど僕は元気です


 どうして……こうなったんだろうなぁ……

 

 おっと唐突ですまない。ちょっと思い出に耽ってしまっていたみたいだ。

 

 現在、僕は両親と共に車に乗ってとある場所に向かっている。見た目は完全にただの少年の僕だが、実は両親も知らない秘密がある。

 

 僕は俗に言う転生者、と言うやつだ。

 

 前世でそこそこの友達と遊び、無事に仕事にも就職し、平和に平凡な人生を送っていた。だが、30代で仕事にも慣れ、これからが頑張り時だという時。たまたま車に轢かれそうになっていた子供を見かけた僕は、子供を庇って車に撥ねられ、そのまま死んだ。

 

 前世でも作品で転生するとかはよく聞いた事があったが、まさか自分が転生することになるとは夢にも思わなかった。

 

 そうして僕は前世の記憶をもって今の世界で生きている。とはいえ、記憶は少し曖昧で、特典のような物を貰った気もするが何も覚えていない。

 

 とはいえ、普通に生きていく上で無くても困るようなものでも無いし、きっと大丈夫だと思う。普通に生きていくだけなら何の力も必要ない。むしろ前世の知識があるだけ有利と言えるだろう。

 

 

 

 そんな僕だが、転生してから数年間生きてきて、いくつか分かった事がある。

 

 どうやら、僕が転生した世界は前世のとある作品の中の世界みたいだ。

 

 その作品の名前はデート・ア・ライブ。

 

 基本は前世と同じような文明のこの世界だが、前世とは一部大きく異なる点が存在する。

 

 この世界には精霊、と呼ばれる少女達がいる。圧倒的すぎる力を持っている彼女たちは、人類にとって敵と認識されている。

 

 実際は心優しい彼女達だが、持っている力が余りに強力すぎるが故に、だ。まあそもそも一般人はその存在すら知らないのだが……

 

 そして、その少女たちが普通の少女として平和に暮らせるように命懸けで尽力するのが主人公である五河士道くんだ。

 

 士道君には本当に頑張って欲しい。前世でも少しデート・ア・ライブを読んだが、精一杯頑張る応援したくなる主人公君だった。僕も転生してこの世界に生きている以上何かお手伝いしたいところだが、残念ながら僕には特別な力は無いようだ。

 

 え、何でそんなことを知ってるかって?? ちょっと分からないですね(目逸らし)

 

 べ、べつに空に向かってサンダルフォン! とか他の知ってる限りの天使の名前とか叫んだりしてませんし? (震え声)

 ほ、ほんとだよ、、??? 

 

 まぁつまり、僕は精神が少しだけ大人びている事以外、殆ど普通の人と変わらないということだ。おいそこっ、誰だ今精神が身体に引っ張られてるとか言ったやつ!! 

 

 ……まあいいや……話を戻そう。

 

 

 そして、この世界に転生して7年。

 

 僕は今、白國(しらくに) 祐里(ゆうり)として、この人生を謳歌している。ほんと、自分でも驚くほど今の人生を満喫していると思う。

 

 両親は優しいし、近所の皆も良い人だし、僕は今この人生に凄く満足している。だってずっと遊んでられるしね!!! 

 

 いや、だってさ。考えても見て欲しい。物語が始まるのは主人公である五河士道くんが高校2年生の時。つまり暫く時間があるのだ。ならば、今の時間を全力遊ぶしかないだろう。うん、そうだ、だから僕は悪くないのです!!! 

 

 一応それとなく両親に聞いてみたところ、今住んでいる街が原作の舞台である天宮市なのは間違いないみたいだ。きっと主要人物達も本気で探そうと思えばどこかにいる事だろう。まあ、そんな事はしないけどね!! 

 

 だって広いんだもの、この街。べ、別に迷子になるから探さないとかじゃないからね? ほんとだよ……? (震え声)

 

 というわけで第2の人生を謳歌して約7年。

 

 一応主要人物達の名前くらいは覚えているから、まだ誰とも会ってないことは分かっている。物語後半のキャラならば分からないが……まあ……その時はその時の僕に任せよう()

 

 特別、何か原作介入したいとか、そんな気持ちは今の所ない。介入した所で何も出来ないからだ。

 

 この世界で起こるイベントは精霊絡みのものが多い。何の能力も無い一般人が何かしようとした所で無駄死にするのがオチだ。まあそもそも一般人は関われないようになっているはずなので関わる事はまず無いだろうし大丈夫だよね(フラグ)

 

 そんな訳で第2の人生を謳歌している。まあ、友達は居ないから一人で遊んでるんだけどね(泣)

 

 いいもん……友達なんて居なくても……ぐすん……

 

 ちなみに僕の容姿なのだが、驚く程美形だ。そもそも両親がイケメンに美人なのだ。

 

 約束された勝利の姿、というやつなのだね。この容姿なら約束された勝利の剣を打っていてもおかしくないと思えるほど整っている。

 

 ……ほんとに初めて見た時はビックリした……

 

 だって二人とも若すぎるんですもの。高校生くらいにしか見えない。え? ほんとに両親? 兄姉とかじゃなくて? と思った程だ。

 

 おかげでその遺伝子をもっている僕は銀髪青目の美少年に育っている。鏡を見る度にえ? これ本当に自分だよね? と疑ってしまうくらいだ。これは人生勝ち組確定ですわぁ……

 

 ちなみに身長は平均より低い。おかしいなぁ……お父さんは高身長なのに……

 

 ま、まあ、? 成長期まだだからね!! きっと父さんと同じ位まで伸びてくれるはず!! 

 

 伸びてくれるよね……? ……そうなることを願おう。

 

 

 それはそうと、今日は家族3人でお出かけだ。

 

 久しぶりだから嬉しいな……えへへ

 

 両親は2人とも優しくて楽しいんだけど、忙しいみたいであんまり遊びに連れて行ってはくれないんだよね。仕方ない事だからと割り切っているけど。

 

 だって僕は大人だからねっ!! (ドヤァ

 

 そして今日は両親と仲がいい家族の所に連れて行ってくれるらしい。お父さんはずっとご機嫌だし、昔からの友人とかなのかな? 

 

 その夫婦にも僕と同い年の子供が居るらしく、良ければ友達に、というのが両親達の総意らしい。

 

 ……ふむ、同い年の子供か。どんな子だろう。

 

 相手が男の子か女の子かすら知らされていない。お母さん曰く、祐里ならきっと良い友達になれるよ、とのこと。

 

 し、信頼が重いよ……マイマザー……むしろ、その自信はどこから湧いてくるんだ? 僕に友達いないのは知ってるよね? (泣)

 

 おや、そんな事を考えている間に着いたみたいだ。

 

「ほら、祐里。座ってないで行くぞ〜」

 

「あ、はーいお父さん」

 

 ちょっと考え込み過ぎてたみたいだ。さて、同い年の子か……どんな子だろう? 実の所、少し、いやかなりワクワクしている自分がいる。

 

 だってさしょうがないと思うんだ。今の僕には前世の自分の記憶はほとんど無い。あるにはあるが記憶は朧気で覚えてないことが多い。そして今の人生になってから友達は一人も出来ていない。

 

 つまり僕にとって初めての友達が出来るかもしれないのだ。だから、年甲斐もなくワクワクしちゃっても仕方ないよね!!! 

 

 あ、今は7歳だから年齢的にはむしろ当然なのかな? 

 

「こんにちは。久しぶりだな、鳶一」

 

「ええ、お久しぶりです。白國さん」

 

 両親と相手の夫婦が話してる間、僕は暇だ。

 

 邪魔するのも悪いし、かといって特にする事もない。しまったなぁ……こんな事なら何か持ってくるんだった……

 

「祐里」

 

「ん? なあに? お父さん」

 

「こちら、お父さんたちの友達の鳶一さん。挨拶出来るかい?」

 

「うん! 任せて!!」

 

 マイファザーにそう言われては張り切るしかあるまい。あれ? よく考えたらこの世界に置いては初めての自己紹介になるのか。これは余計に張り切らないといけないようだね!! 

 

「こんにちは。僕の名前は白國祐里(しらくにゆうり)です。よろしくお願いします」

 

 出来た……!! この歳にしては礼儀正しすぎる気もするが、これが今の僕に出来る全力だ。短くないかって? 気にしないでくださいお願いします()

 

 ぼっちの僕にはこれが限界だ……うん、僕偉い。

 

「ん、しっかり挨拶出来たな」

 

 そう言ってわしゃわしゃと僕の頭を撫でてくる父さん。

 

 ふっふ〜ん! でしょ〜? もっと撫でてもいいのですよ? まあ、流石に他の人もいるしそんな事は口には微塵も出さないけどね。

 

「しっかりしてるね、祐里くん。折紙。折紙も祐里くんに挨拶出来るかい?」

 

 あれ、折紙? どこかで聞いた事があるような……気のせいかな? 

 

 まあ、思い出せないなら多分気のせいだよね。

 

 そんな僕の考えを他所に、鳶一さんの声に応えるようにひょこっと小さな女の子の頭が出てくる。

 

「う、うん。できる、よ」

 

 鳶一さんの声に応えるように、ものすごく緊張したような、けれどとても綺麗な声でそう返答が返ってくる。この子が父さんの言っていた僕と同い年の子かな? 女の子だったのか。

 

 その子は父親から離れ、とことこと少し歩いて出てくるとぺこっとお辞儀をしてくる。

 

「は、初めまして……鳶一折紙、です。よろしくお願いします……」

 

 これが僕と彼女の、鳶一折紙との出会いだった。

 




最後まで読んでくれて感謝です(。>ㅅ<。)アリガト.
モチベが上がれば上がるほど更新速度が上がります(`・ω・´)ゝきりっ
良ければ感想、評価、などして下さると嬉しいです(*´ω`*)

それでは良ければ次回をお楽しみに(*´▽`*)
次回はヒロイン登場回だゾ

プリヤ小説……みたい……?

  • それよりも可愛い折紙ちゃんを見せるんだよ
  • 見たいけどこっちの方を更新して欲しいかな
  • こっちよりもそっちの小説をよみたい!!
  • 遅くなってもいいから両方更新するんだよ!
  • そんな事よりおうどん食べたい

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