書いてて思うんだけどこの折紙ちゃん病ませたくなるよね()
あの後、親同士でたくさん話したい事もあるとのことで、2人で遊んでおいでと言われた。
そのため現在僕達は2階の折紙ちゃんの部屋にいる……のだが……
うん!!きまずいッ!!!!
そもそもこっちは今の人生になってから一人も友達のいないぼっちだぞ!!初めて出会った女の子と仲良く会話出来る訳もないじゃないか!!!
だけどいつまでもこの状況のままなのは折紙ちゃんにも悪いし、僕自身も嫌だ。折紙ちゃんもさっきからこちらをチラチラ見て様子を伺っているみたいだ。
「「……」」
うう、仕方ない……ハードルが高いけどここは僕から話しかけてみよう……
「「えっと…」」
あ、重なっちゃった。
「え、えっと、先にどうぞ…」
「えっと…じゃあ改めて。僕の名前は白國祐里。よろしくね、折紙ちゃん」
「う、うん。なら私も改めて……鳶一折紙、です。よろしくお願いしまちゅ、……かんだ……うう……」
…可愛い……はっ?!!可愛すぎて意識が飛びかけていたみたいだ。
え、だって自己紹介で噛むとか、しかもそれで恥ずかしがって赤面するとかこの子可愛すぎません???今も恥ずかしくて涙目になってるのむちゃくちゃ可愛いんだけど。
「大丈夫だよ」
「はうっ」
あれ?撫でたのは逆効果だったかな?すっかく赤くなってしまった。こうしたら落ち着くかと思ったんだけど、怒らせちゃったかな?
そう思い手を離すと「あっ」と少し残念そうな声が聞こえた。え、何この子、可愛いすぎ……
「それじゃあ折紙ちゃんだね。よろしくね折紙ちゃん!」
「あ、え、う、うん。よろしく、祐里…くん」
よかった。嫌がられてないようで。緊張してるようだったから、こちらから行くという僕の考えは正しかったみたいだね!折紙ちゃん呼びも嫌がられてないようでよかった。
……ん?折紙?鳶一折紙…鳶一折紙…ふむ…
鳶一折紙?!!!
今改めて名前を聞いて、やっと思い出した。なぜ忘れていたんだ僕は。
鳶一折紙。
デート・ア・ライブのもう一人のメインヒロインとも言える原作キャラクターだ。
成績優秀。主人公達が通っている学校内の彼女にしたい女生徒ランキング第3位。銀髪のクール系美少女で、運動神経も抜群。そんな弱点のない完璧美少女。
確か原作では精霊達に強い恨みと主人公の士道くんに強い好意を抱いていた少女だ、あんまり覚えていないが確か……原作開始前の大火災の時に両親を精霊に殺されたんだったかな?
くっ……こんなことならもっとしっかり調べておけばよかった……まあ、前世のことである以上どうしようもない。それに既に僕というイレギュラーがいるんだ。原作通りになる保証はどこにも無いはず。
原作の折紙は無表情というかクールなイメージだったんだけど……今の折紙ちゃんからはその印象は薄い。クールと言うよりは可愛いと言った方が正しいだろうか?
身体も正に女の子とでも言うように華奢で、恥ずかしがっている姿などは非常に可愛らしく、とても原作の彼女のようなイメージは湧かない。
あ、でもたしかによく見たら面影がある。肩までかかるかどうかの長さの綺麗な銀髪。可愛らしい容姿。高校生のクールな時の姿とは程遠いが、言われてみれば納得できる部分も多い。
まさかこんなタイミングで出会うとは夢にも思っていなかった。予想では早くても高校生の時くらいかな、と思っていたのだが……まあ彼女は幼い頃から天宮市に住んでいたはずだし、出会ってもおかしくはない。
とはいえ初めての原作キャラとのカミングアウトがこんな形で叶うとは……
「?祐里くん?大丈夫……?」
おっといけない。折紙ちゃんを放って考え込んでいたみたいだ。
「あ、ごめんね折紙ちゃん。大丈夫だよ」
「そう…?それならよかった」
折紙ちゃんはそう言って安心したような表情を浮かべている。いい子だなぁ……こんな良い子が妹に欲しいよ。
部屋を見渡す。女の子らしい可愛い部屋だ。ぬいぐるみや可愛い飾りで彩られている。だが、そんな中で少し気になることがあった。
「そういえば…折紙ちゃんはいつも一人で遊んでるの?」
「……うん。私、知らない人と話すの苦手で…お友達いないから…」
そう、彼女の部屋にはあまりにも誰かと……友達と一緒に遊ぶようなものがなかった。
有り得ない話じゃない。誰かと話すのが苦手な子供は多くいる。僕の通う幼稚園にもいるし、前世にもいたような気がする。自慢じゃないが他でもない僕自身もそうだ。
こうして折紙ちゃんと話しているのだけ見ると、とてもそんな風には見えないかもしれない。けれど、前世の記憶があることで精神年齢が高いせいだろうか?なかなか同世代の子供達と話を合わせることが出来ないのだ。
おかげで来年には小学一年生になる僕だが、友達はおらず、一緒に遊ぼうと話しかけてくれるような子もいない。そのため、一人で過ごしている事が圧倒的に多い。まあ、満足してるからいいけどねっ!!!
だから、自分でもこうして折紙ちゃんと普通に話せているのが不思議なくらいだ。
そんな僕だから分かる。
この年でひとりぼっちというのは寂しいものだ。彼女はまだ6歳。友達とたくさん遊びたいお年頃だろう。
お母さんは言っていた。きっと良い友達になれる、と。それはきっと僕にとってだけじゃなく、折紙ちゃんにとっても、ということなのだろう。まったく……本当に僕にはできすぎた両親だよ。
なら、僕のする事は決まっている。まだまだ子供の僕に出来ることは限られている。けれど、今彼女に必要な事は出来るはずだ。
「じゃあさ、折紙ちゃん」
だから、僕はこの言葉を紡ぐ。子供にとってはありふれた、けれど僕と彼女にとっては初めての大切な言葉を。
「僕と、友達になってよ」
次回は折紙ちゃん視点になります(*`・ω・)ゞ
感想、評価、ここ好き等頂けるとモチベがむちゃくちゃ上がります(しつこい)
冗談ですw最後まで読んでくれてありがとうございます(*´ω`*)
次回も読んでくださると嬉しいです(*´▽`*)
プリヤ小説……みたい……?
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それよりも可愛い折紙ちゃんを見せるんだよ
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見たいけどこっちの方を更新して欲しいかな
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こっちよりもそっちの小説をよみたい!!
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遅くなってもいいから両方更新するんだよ!
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そんな事よりおうどん食べたい