アナウンス「異常事態発生!異常事態発生!外部からの侵入者を発見!生徒はすみやかに避難して下さい!」
一夏「(ここで来たか。)」
山田「織斑君、鳳さん、聞こえますか⁉︎謎の機体があなた達を狙っています!今すぐそこから避難して下さい!」
千冬「無理だ。アリーナのビット口はもう非常ロックがかかってる。こうなっては戦うしかあるまい。」
箒「一夏と鳳は試合後ですよ!」
セシリア「なら、私がお二人のもとへ行きますわ!」
千冬「オルコット、本当なら避難させるが、専用機持ちが一人でも多くいれば少しはマシだろうな。行ってこい‼︎」
セシリア「はい!」
箒「くっ、私にも専用機があれば…。」
ブルーティアーズを纏い、セシリアは一夏と鈴を助けに向かう。
一夏「おう、セシリアか!助かるぜ!」
セシリア「鳳さん、ここは私達に任せて避難して下さい!」
鈴「まだやれるわよ!」
一夏「その状態じゃ無茶だ。あいつは俺たちが必ず仕留めるから避難しろ!」
鈴「…無事に帰って来なさいよね、一夏。」
そう言いながら鈴はアリーナを後にする。
一夏「セシリア、恐らく奴は無人機だ。」
セシリア「そんな!でも確かに人の気配がしませんわね。」
一夏「ここは俺たちの連携プレーで決めようぜ!」
セシリア「はい‼︎」
一夏はすぐさま無人機に接近し、雪片弍型を振りかざす。
それを無人機がかわすように誘導し、回避先にセシリアがスターライトmkⅢを撃ちまくる。
射撃によりダメージを蓄積させてよろけたところに、すかさず一夏の零落白夜が決まった。
セシリア「やりましたわね!一夏さん!」
一夏「ああ、俺たちの勝ちだ!」
千冬「二人ともよくやった、無人機については後の報告を待つように。」
こうして事態は終結した。
放課後、一夏は自室に戻って寝転んでいた。クラス代表対抗戦と、不測の事態での戦闘が重なり、肉体疲労はかなりのものであった。
一夏「何とかなったな、それにしても何故無人機が来たんだろう。なあ、白式。」
一夏はしきりに白式に声をかける。気のせいか、それに反応するように待機状態の白式が光ったような気がした。
ピンポーン
部屋の呼び鈴が鳴ると同時に一夏は起き上がる。出てみるとそこには…
一夏「鳳さん。」
鈴「一夏、ちょっと話聞いてくれる?」
一夏「あ、ああ。」
鈴「その、あんたとあたしとの過去の事なんだけどさ。」
鈴はそれから以前の一夏との事を全て話してくれた。一夏と知り合ったのは中学の時に、中国人であるためにイジメにあっていたところを助けてくれたのがきっかけだったという。
それ以来鈴は、一夏と弾をよく自分の家である中華料理店に招待し、そのうちに一夏に対して恋心を抱いた。
しかし、両親が離婚し、親権は父親側にあったために中国に戻る事になり、その時に一夏との約束を交わした。
一夏「…そうだったのか。」
鈴「うん、だから、IS学園に入学できた時は、またアンタに会えて嬉しかったのよ。それなのに、それなのに…。」
一夏「鈴。」
鈴「やっと会えたのに記憶喪失だなんて!しかもあたしとの約束もなくなって、じゃああたしこれからどうすりゃいいのよ‼︎」
鈴はついに泣き出した。
一夏「…。」ガバッ
鈴「!」
一夏思わず鈴を抱きしめた。鈴はそれによって余計に感情が込み上げ、より大きな声で泣いた。
一夏「(すまない、だが今の俺は以前の一夏じゃないんだ。)」
こうなってくると、転生して良かったのかどうか疑問に思えてきた。
しばらくして、鈴は落ち着きを取り戻した。
鈴「ふう、泣いたら何かスッキリしたわ。改めてよろしくね一夏、あたしの事は鈴でいいわよ。」
一夏「…鈴、俺はお前が好きだった一夏には及ばないかもしれないけど、それでも俺はお前の事を大事に思ってるからな。」
鈴「ふふっ、なんかアンタがモテる理由が改めてわかったわ。記憶を失ってもカッコ良さは変わんないわね。」
一夏「いや、俺は別に…。それより、夕食に行かないか?なんか腹減ったし。」
鈴「そうね、今晩何にする?」
一夏「ラーメンでも食うか。」
鈴と部屋を出る。するとそこには箒とセシリアがいた。
セシリア「一夏さん、鳳さん、その。」
一夏「話が聞こえてたんだな。」
箒「すまない。聞くつもりは…。」
鈴「いいの、もう全部話したしね。改めてよろしくね二人とも。あたしの事は鈴でいいわよ。」
セシリア「私もセシリアでかまいませんわ。」
箒「私は箒だ。」
鈴「うん、よろしくねセシリア、箒。」
つかの間の自己紹介の後、一夏達は夕食に向かった。