IS Brotherhood   作:magnumheat

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一夏達の冬休み〜進められる実験

冬休みに入り、生徒たちは帰省、ホームステイ先に向かった。夏休みに比べて期間は短いものの、ホームステイをするものにとっては楽しみである。

 

Side一夏宅

 

一夏「冬休みも遠慮なくうちで過ごしてくれ。」

 

エクトル「織斑先生、今回もお世話になります。」

 

千冬「ここでは千冬さんで構わん。(今回生活は4倍楽だな。)」

 

アルゴス「そうだったな、世話になるぜ千冬さん。」

 

ネロ「ここが一夏の実家か。」

 

ネロは一夏の家に温かみを感じる。

 

3人の滞在者を迎え入れ、夏休み同様一夏の部屋のスペースをうまく分けて就寝スペースを増やす。

 

ネロ「なかなかいい部屋だな。以前俺がいた場所にはない雰囲気だ。」

 

アスタロトの元にいた頃の彼の無機質な部屋とは全く違う。

 

一夏「そっか、気に入ってくれてよかったぜ。」

 

エクトル「夏休みの時は僕らは一緒に宿題を進めたりしていたんだ。」

 

アルゴス「今回も計画的に進めていこうぜ。」

 

4人の強者は和気あいあいと冬休みの計画を立てていく。

 

 

Side弾宅

 

一方、弾の家でもホームステイの準備をしていた。

 

弾「そんじゃ、冬休みの間よろしくな。」

 

ビリー「おう、ホームステイなんざ初めてだぜ!」

 

蘭「お二人とも、いつもお兄がお世話になってます。」ペコッ

 

蘭は丁寧に挨拶する。

 

レオ「ご丁寧にありがとな蘭ちゃん♪蘭ちゃんの好きな一夏の事、いっぱい聞かせてやるぜ」ウィンク

 

蘭「あ、あわわ、いえ、その・・・・。(赤面)」

 

レオの発言にに蘭は戸惑う。

 

ビリー「レオ、てめえ受け入れ先の人に失礼だろうが。」

 

レオ「悪い悪い、ユーモアが大事かなと思ってよ。」

 

蘭「い、いえ、その、聞かせていただけますか?」

 

レオ「おう、何でも。」

 

3人は弾の部屋をうまく分けて就寝スペースを作る。その後、夕食の時間まで少しの間部屋で過ごすことに。

 

ビリー「おっ、この漫画俺の国でも大ヒットしたぜ。」

 

弾「へー、海外にも伝わってんだな。」

 

ビリーは弾の部屋の漫画雑誌を読む。

 

レオ「ほほう、これはなかなかいいぜ❤︎」

 

弾「だろ?」

 

レオは弾のグラビアアイドルの雑誌を物色する。

夕食を終えた後は、冬休みをどう過ごすかを話し合っていった。

 

 

Side箒

 

箒「ふんっ!はっ!!せやっ!!!」

 

冬休みに実家に戻った箒は朝から剣の稽古をしていた。来年二年生になることから、己の剣技にさらに磨きをかけていく。

何より、誰よりも強くなっていく一夏を強く意識している。

 

箒「(一夏は本当に凄い、IS学園に入学した当初に比べれば信じ難いほどの成長だ。以前は私が剣技を教えていたが、あいつは私にはないものを数多く持っている。それに・・・・)」

 

箒は顔を赤くしながら、リミットブレイクにより変身する一夏の姿を思い出す。

 

箒「(あの雄々しき姿・・・普段もカッコいいが、あれもまたいい❤︎)」

 

その時、

 

雪子「・・・ちゃん、箒ちゃん!」

 

箒「はっ!?お、叔母さん、おはようございます!」

 

雪子に呼ばれて箒は我に帰る。

 

雪子「どうしたの、一人で顔を赤くして?ひょっとして一夏君の事?」

 

箒「いや、その、これは。」

 

雪子「ふふふっ、わかるわよその気持ち。でも想いに気づいてもらえてよかったわね。聞いた話だと候補は多い見たいだけど、頑張ってね。」

 

箒「・・・はいっ!」

 

 

Sideセシリア

 

セシリアはイギリスに帰国後、バイオリンの練習に励んでいた。料理はメイドのチェルシーに教わっていることもあり、少しずつではあるが、進歩している模様。代表候補生として、来年の二年生に向けて日々奮闘する。

 

セシリア「(一夏さんは本当に素晴らしいお方ですわ。IS学園に入学された時とは比べ物にならない程成長なさっています。誰よりもお強いですし、それに・・・)」

 

セシリアはふと、顔を紅潮させる。

 

セシリア「(6枚の翼を持つあの神々しきお姿、まさに私にふさわしい殿方の証ですわ・・・❤︎)」

 

セシリアは部屋の窓辺から空を見上げながら一夏の事を想う。

 

チェルシー「・・・様、セシリアお嬢様。」

 

セシリア「はうっ、チェ、チェルシー、いつからそこに!?」

 

チェルシー「先程からお呼びしていたのですが、恐らく一夏様の事をお考えになっていると思いましたので。」

 

セシリア「い、いえ、その、おほほ。」

 

チェルシー「(あの男性嫌いだったお嬢様をここまで変えるなんて。一夏様に一度お会いしてみなければ。そして、ゆくゆくは是非ともお嬢様の婿に・・・。)」

 

セシリアが幼くして両親を亡くしてからもずっと仕えていたチェルシーは、一夏の人間性に興味を感じた。

 

 

Sideシャルロット

 

シャルロットはフランスに帰国後、壊滅したデュノア社の復興を、新しい社員と共に進めていた。

ちなみに彼女の父親は、アスタロトによる事件後、心労が災いした事で患った病気により亡くなった。

関係がよくはなかったものの、一応家族である人間を失ったシャルロットはその心の重荷を下ろし、今は新たな目標に向かっている。

 

社員「シャルロット様、機材は一通り揃えられました。」

 

シャルロット「オーケー、じゃあ今度はプログラムの方にうつろうか。」

 

シャルロットはパソコンを使い、新しいIS開発のプログラムを作成していく。

 

シャルロット「(一夏は本当にISが好きだから、この会社を将来一夏とやっていけたらいいな。いつかは一夏と・・・・♥)」

 

社員「(?どこか上機嫌ですね。)」

 

 

Sideラウラ

 

隊員1「隊長、おかえりなさいませ!」

 

隊隊員2「その後、一夏さんとはどうですか?」

 

ドイツではラウラの学園生活について隊員がしきりに尋ねる。

 

クラリッサ「その辺にしておけ、隊長はお疲れなのだ。」

 

ラウラ「構わん、クラリッサ。一夏とは良好な関係だ。ライバルが多いが負けてはいないぞ。」

 

ラウラは上機嫌に話す。

 

クラリッサ「(隊長がここまで笑顔を見せるとは、流石は織斑教官の弟君だ。)」

 

ラウラにかつてない笑顔と饒舌さをもたらした一夏にクラリッサは感心する。

 

 

 

Side 十二神座

 

ピスケ「ご報告いたします。現在IS学園は冬休みのために閉鎖されており、織斑一夏はエクトル・ベレン、アルゴス・イリアディス、ネロ・グルーバーと共に実家で過ごしているようです。襲撃にはもってこいかと。」

 

クリーオス「そうか、だが下手に襲撃するのはよそう、いきなり出向いては大きく目立ってしまうからな。」

 

タウロ「それならば、彼らの関係者を狙うのが良いかと。」

 

クリーオス「・・・成る程、関係者の拉致なら直接出向かずともあちらから出てくるだろうな。」

 

一夏達をいかにしておびき出すかを考える一同。一方で、

 

 

Sideカプリ

 

カプリは単身アメリカの最高レベルの刑務所に出向き、知り合いの署長と話をしていた。

 

カプリ「署長、カイムの事なのですが。」

 

署長「カイム?ああ、あのISクローンパイロット事件の。実はここだけの話、どうやら奴は癌らしいんだ。」

 

カプリ「おや、それはそれは。」

 

署長「署内での検査でわかってから、病室でずっと治療中だ。だが進行状況が悪かったみたいでな。もしかすると長くないかもしれん。」

 

カプリ「それでしたら、私の国の病院に預けていただけないでしょうか?実は最近、知り合いの医師が最新の癌治療薬を開発しましたので、その治験に是非彼を。(しめた!)」

 

カイムを刑務所から連れ出す口実が都合よく浮かび、内心ほくそ笑むカプリ。

 

署長「そうか、それは素晴らしい!あんな奴でも人の役に立つならいいだろう。」

 

カプリ「ありがとうございます。」

 

数分後、カイムを刑務所から連れ出し、プロサナトリスへと戻っていった。

 

 

Sideクリーオス

 

クリーオス「こいつがあのクローンパイロットの生みの親か?」

 

カプリ「はい、クリーオス様。」

 

カイム「この度は私の癌の治療をお引き受けくださりありがとうございます。」

 

カイムは、これから自分がベルゼビュートの生贄にされるとも知らず喜ぶ。

 

クリーオス「いや、お安い御用だ。おいサジ、ビルゴ、準備はできているか?」

 

サジ「はっ、整っております。」

 

カイムは実験室へと連れていかれる。

 

実験室に入ると、そこには機体ベルゼビュートの姿が。

 

カイム「?何故病室にISが。ウッ!!」

 

カイムが首をかしげた瞬間、ビルゴはカイムの首の後ろにチョップを叩き込み、気絶させる。

 

ジュゴーン「準備が整ったようだな。では降臨の儀を。」

 

ジュゴーンは何やら怪しげな呪文書のようなものを出す。

 

そして、デュモイ、スコルピオ、キャンサーは各々の血でベルゼビュートの足元に六芒星を描き、カイムの肉体をそこに置いた。

 

ジュゴーン「さあ、降臨せよベルゼビュート!汚らわしき肉体を喰らい、世に真の秩序をもたらすのだ!!」

 

ジュゴーンは念を込めた呪文を唱える。

すると、ベルゼビュートの背中から触手が飛び出し、カイムを取り込むかのようのその機体を装着させた。

触手はカイムの頭に深く突き刺さり、カイムを完全洗脳して行く。カイムの顔色、全身はみるみる青ざめていった。

 

カイム「ウガッ、ウゴゴッ、我ハ・・・・、異界ノ君主、ベルゼ・・・・ビュート!」

 

クリーオス「ベルゼビュート、私がわかるか?」

 

カイム「・・・クリーオス、様・・・。」

 

ここに、IS史上最も恐ろしく、最も汚れた機体が誕生した・・・・。

 

 

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