リオン「状況をご報告します。現在織斑一夏達ですが、共に行動をしているままで関係者の拉致にはまだ時期尚早かと。」
クリーオス「ふむ、そうか。」
十二神座は一夏達の動向を観察しながら、いつ対峙するかを考えていた。
カプリ「そういえばビルゴは神社で奴らの様子を探る際に妙な格好をしていたな。」
ビルゴ「うるさい、私だって好きであのような格好をした訳ではない。」
ビルゴは元旦の会社の休みを利用して来日し、日本人に扮して篠ノ之神社の境内でおみくじを売る巫女のバイトをしていた。完璧な変装ゆえに誰も気づかなかったが。
タウロ「だが、少なくとも3年生の奴らは卒業後、必然的に織斑一夏と離れることになる。狙い目はおそらくその時期だろうな。」
ジュゴーン「しかし、3年生にはあの更織楯無や布仏虚のような優秀な者もいますぞ。」
ピスケ「それに関しては対策を練っている。カイムの所持品から見つけたクローンパイロットの製造データと、織斑一夏達のDNAデータ、それに亡国機業に保管されていたデモンズ・コアのデータを元に、より改良された兵士を、サジが生産していますからな。」
サジ「ええ、データを解析したところ、より強化できる方法を編み出すことができました。」
クリーオス「それは手早いな。しかしクローンだけで軍を編成すればこれまでと変わらないぞ。」
アクアン「心配は要りませんクリーオス様。私の修道院の優秀な娘達をISのパイロットに仕立て上げることも進めております。」
クリーオス「なるほどな。よし、そのまま作業を続けろ。」
クリーオスはそう言うと、自室に戻っていった。
Side一夏
IS学園は新学期を迎え、食堂では進級の話題を中心に盛り上がっていた。
谷本「私達ももうすぐ二年生かー。」
鷹月「なんだか色々あったけどあっという間だったわね。」
一夏「ああ、本当にそう思う。(結局この身体に転生してから1年を過ごしたわけだしなぁ。)」
ネロ「俺は後から入ったが、短いながらいい思い出にはなったな。」
箒「特にエクトルとアルゴスが来てから色々日常に変化があったものだな。」
箒は普段想像もしないような出来事が続いたことで、この世は不思議であるとしみじみ感じていた。
エクトル「僕も正直ここまでの事になるとは思わなかったよ。」
アルゴス「ああ、全くだ。」
エクトルとアルゴスは互いに目を合わせながら苦笑いする。
シャルロット「そういえば、これから新しく入ってくる一年生がどれだけの人か気にならない?」
ビリー「言われてみるとそうだよな。」
弾「その時は、蘭の奴も来るはずだな。(あいつ一夏の事諦めてねえからなぁ。)」
ラウラ「シュヴァルツェ・ハーゼの後輩も1人来るぞ。」
エクトル「その時は僕の妹のミレイアも来ると思うよ。(もしかしたら蘭とライバルになるかも知れないな。)」
※ミレイアについては番外編の2話参照。
相川「でもさ、次の新入生にもかっこいい男の子がいたらいいよね。」
レオ「俺ら男子からすれば、どんな可愛い女の子が来るかも楽しみだよな。」
レオ以外の男子「(・・・お前(君)(テメエ)(貴様)と一緒にするなよ。(しないでくれよ。)(するな。))」
簪「もう、レオ相変わらず。」
鈴「全くよね。(どんな後輩がビリーに付く悪い虫になるかわからないわ。)」
レベッカ「そういえば一夏、アンタって自分の仲間を増やしたいとか言ってたらしいけど、どうなの?(後輩にもイケてる男子がいればビリーに悪い虫が付くリスクが減るわ・・・。)」
一夏「ああ、実は俺とネロは姉さんや束さんの協力を得て、俺たち7人の機体のコアのデータをもとに、コアの生産を進めてもらってるんだよ。」
ネロ「そのコアは弾やビリー、レオに仕組まれているフリーク・コアには若干劣るが、生産性が高いらしい。」
セシリア「まあ、そうなんですの。」
一夏とネロは互いに創造主クラストの力を共有し合っているからか、妙にこの計画に意気投合していた。
ちなみに、新しく試作されたそのコアを、ギリシャ語で「光」を意味する単語を文字って「フォース・コア」と名付けた。
その話を聞いて、女子生徒たちがワッと押し寄せる。
「次の一年生にも男子来るの!?」
「織斑君、グルーバー君、私達の恋のためにそこまで!!」
「今年こそは、今年こそは!!」
女子生徒たちはウズウズしている。
一夏「落ち着けってみんな、少しでも俺たち男子の仲間は増やしたいが、そんなに多く出せる保証はいまのところないぜ。」
ネロ「フォース・コアに認められ、なおかつ通常の入学試験に合格する事が条件だ。そのような逸材を探し当てるだけでも苦労するし、それに並の男ではパイロットは務まらないだろう。」
千冬「その通りだ。」
そこにはいつの間にか千冬が立っていた。
一同「織斑先生。」
千冬「実際織斑とグルーバーがやろうとしている事は全世界に影響を与えると言っても過言ではない。あくまでこれはこいつらなりに女尊男卑をよくするためだ、あまり浮かれるな。」
「はいっ!!」
そして、時は流れ・・・・
一夏「3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます!」
一同「おめでとうございます!!」
3月1日、IS学園は遂に卒業式を迎えた。
在校生代表を一夏が務め、卒業式が厳かに進められている。
卒業式終わると、しばらくの間卒業生と在校生の最後の時間を過ごす。
楯無「みんな、今まで本当にありがとう!アルゴス君、お姉さんがいなくなってもしっかりね♡それと、義兄として簪ちゃんの事もよろしくね。」
アルゴス「あ、いえ、その(赤面)」
簪「アルゴスお兄ちゃん、しっかりしてよ。」
虚「弾君、くれぐれも他の女の子に目移りしちゃダメよ。それと、本音の事もよろしくね。」
弾「はっ、はい!!」
本音「弾お兄ちゃん、よろしく〜。」
一同「あははは(うふふふ)。」
楯無「それと、一夏君、生徒会は貴方に任せたわよ。」
一夏「任せてください。」
こうして、一夏は多くの同志と共に、貴重な一年間に幕を降ろすのであった・・・。
これから先、いかなる未来、はたまたいかなる敵が来ようとも、彼はどこまでも強く進んでいく事だろう・・・・。