クリーオス「ビルゴ、新型の開発はどうだ?」
ビルゴ「全て順調です、クリーオス様。」
IS学園が新たな春を迎えていた頃、12神座は新たな行動に出ていた。
かつてアスタロト達の手駒であったクローンパイロットはさらに改良され、互いに意思疎通ができるレベルに達した事でより確実に自律行動が可能となった。
それに加え新型の無人機「オルトス」を量産していき、かつての「ガーゴイル」よりもさらに高性能で、彼らの目線で見れば美しいフォルムに仕上がった。
サジ「クリーオス様、こちらが我々の新たなる戦力となるオリジナルパイロット達でございます。」
男性陣はキャンサーが選んだプロサナトリス宗教法人の信徒達から、女性陣はアクアンが選んだプロサナトリス修道院の修道女達からそれぞれ選ばれたもの達である。
その人数はIS学園の1クラス程度で、年齢は十代から二十代までの範囲である。
クリーオス「ふむ、見た所どいつもなかなかのものだな。」
クリーオスは仮面から覗く目でじっくりと見ている。
キャンサー「さあ、信徒達よ。クリーオス様にご挨拶を。」
信徒・修道女「我らが主クリーオス様、我らに力を与えてくださり感謝します。」
アクアン「あなた達は偽りの神を倒し、真の神となるべきクリーオス様に選ばれたもの達です。」
修道女「アクアン院長、偽りの神とは?」
アクアン「あなた達も知っている、かのIS学園に君臨する織斑一夏の事です。」
信徒「織斑一夏というと、創造主クラストの力を宿しているという・・・」
デュモイ「そうだ。奴はクラストの力を利用し、この世を自身の理想通りにしようとしている。女尊男卑を良くするためと言いながら、結果的にはそれ故に悲劇を起こしている。それどころか、自身の仲間とできる者はかつて敵であった奴も味方に引き入れる程の男だ。それをこの世の調和と宣い、この世に汚れをもたらしている。」
信徒「成る程。しかし、何故創造主クラストはそんな男に力を貸すのでしょうか?」
クリーオス「それについてはまたの機会に話そう。(クラストめ、貴様の犯した罪は決して忘れぬぞ・・・・。)」
クリーオスは拳を握り締める。そんな中、参謀役であるタウロが戻ってきた。
タウロ「クリーオス様、我らにとって好都合な者を連れてまいりました。」
クリーオス「ふむ、誰だそいつは?見た所何の変哲も無い女学生だが。」
女学生「・・・・。」
女学生の名はダリル・ケイシー。そう、彼女は元IS学園の生徒で、卒業を機にプロサナトリスの大学に進学。だがその正体は、かつての一夏達の宿敵亡国機業の一員で、IS学園に在学中は、一夏が入学した当時から彼を暗殺しようと試みていた。
だが、予想外の能力の高さに加え、亡国機業が倒された事で、生き残りは自分1人となってしまったが故になりを潜めていた。
プロサナトリスの大学に進学したのも、一夏への復讐のためである。
クリーオス「元IS学園の生徒か、これは確かに好都合だ。」
ダリル「アンタ、織斑一夏について知ってんの?」
ダリルは不遜な態度でクリーオスに話しかける。
タウロ「貴様、失礼だぞ!」
クリーオス「タウロ、落ち着け。このような態度や口調は別に嫌いではない。ダリルよ、聞いたところ貴様は織斑一夏に復讐心を抱いているようだな。目的は違うが一夏を抹殺する意思は俺にもある。ここは一つ俺達に協力しないか?」
ケイシー「ふーん、ま、いいわよ。アンタとは利害が一致してるようだしね。」
12神座はここから大きく動くことになる。
Side IS学園
一夏達は食堂で夕食をとりながら、互いに自身で選択した授業について語り合っている。
一夏「モンド・グロッソの実践訓練だけど、あれは本当に大変だったな。」
ネロ「ああ、限界値を無理やり押し上げられているようだ。」
箒「それは凄いな。」
エクトル「織斑先生を超えるとなると、相当だよね。」
シャルロット「ラウラもお疲れだね。」
ラウラ「ああ、本当に疲れた。」
ラウラは若干やつれていた。その分いつも以上に食欲が出ている。
鈴「凄いわね、痩せの大食いってやつ?」
アルゴス「だろうな、俺もマジで疲れたしな。」
ビリー「ありゃ地獄だぜ!」
レベッカ「まったく、そんなんじゃ先が思いやられるわよ。」
ビリー「うるせえなてめえ、大して選択してねえからって他人事みたいに言うなよ。」
モンド・グロッソ重視のカリキュラムにしたのは、一夏、ネロ、ラウラ、アルゴス、ビリーの5人である。
箒「それを言うならこっちも大変だぞ。整備関係の授業は覚えることが多すぎて大変だ。」
箒は束の事もあってか、モンドグロッソ関連の授業と整備科の授業を半々で受けている。
簪「頭使う方もそれはそれで苦労するわよ。」
のほほん「う〜、眠いよ〜。」
簪と本音は完全に整備、開発重視で授業を選択している。
弾「簪の言う通りだぜ。」
エクトル「そうかなぁ、僕は有意義に感じてるよ。」
レオ「コイツ本当に勉強に関しては余裕だからなぁ。」
弾とレオは箒とほぼ同じ選択をしており、エクトルに至っては6:4でモンドグロッソ寄りに授業を選択した。
整備科関連の授業に至っては、選べなかった授業内容を独学で補うほどである。
レベッカ「そういえば、新一年生の間でとんでも無いことが起きてたわね。」
ビリー「ああ、それに蘭とミレイアの事もな。」
一夏「おいビリー、その話に触れるなよ!!」
ビリー「あっ、わりい。」
箒・セシリア・シャルロット・ラウラ「・・・・。」ジトー
一夏「(・・・・スンマセン。)」
鈴「はあ、アンタって本当に大変よね。」
※何が起こったかはanother storyの方で。
新二年生を謳歌していた彼らだが、それもこの後大きく変わっていくことに。