一夏「ふ〜、この学園のラーメン中々本格的な味だったな。さて、事態もなんとかおさまったし、明日に備えて寝るとするか。」
夕食を終えた一夏は、無人機との戦いによって疲れた身体を癒すべく、自室に戻っていた。
一夏「それにしても、この事件を起こす事には何の意味があったんだろうな。」
思いもよらない事件が起きた原因がよほど気になるらしく、いつになく考え込む一夏である。
一夏「ま、考えてもしょうがねえな。寝よ寝よ。」
疲れた身体をそのままベッドに預け、眠りについた。
夢の中
声「人の子よ。」
一夏「…またこの声か。」
声「あなたはこれから、己の力を深く知る事になります。そして、己の力を深く知った時、その力をどのように使うか、それはあなた次第です。その選択により、世界は大きく変わる事でしょう。」
一夏「(それはこの俺がISを使える事と關係があるのか?)」
またしても不可解な予言めいた声を聞き、静かに朝を迎えた。
身支度を済ませ、部屋を出る。
一夏「…。」
一組に入り、席に着いても心ここに在らずの一夏。
箒「おはよう一夏。」
セシリア「おはようございます、一夏さん。」
鈴「一夏、おはよう。」
一夏「ああ、おはよう。」
箒「一夏、朝からボーッとしてるが何かあったのか?」
一夏「いや、なんでもない。それより、昨日は散々だったな。」
セシリア「調べたところ、無人機が襲撃してきた事自体前例がないみたいですわ。」
箒「姉さんにもあの無人機の出処はわからないらしい。」
一夏「…となると、創始者である束さん以外にISを意のままにできる人間がいる可能性も考えられるな。」
谷本「えーっ、それはないんじゃない?」
一夏「だが、現に今も不可解な事は起きている。男の俺がISを使えて、しかも、自慢じゃないが今の所無敗だなんて想像出来たか?」
鷹月「確かにそれらを考えたら、ISに関しては何が起こっても不思議じゃないのかもね。」
のほほん「うーん、難しい話だよ〜。」
朝からクラスは昨日の事件の話で持ちきりだった。
今回の無人機襲撃事件により、クラス代表対抗戦は完全に中止となった。当然デザートフリーパスの特典も無し。
それはさておき、現在一夏は箒とセシリアに加え、鈴とも日々トレーニングを行っている。
箒、セシリア共に今の一夏とは飽くまで友達である鈴とは仲が良く、良く模擬戦も行っている。
山田「はい皆さん、席に着いて下さい。ホームルームを始めますよ。」
山田先生の声とともに席に着く。
山田「今日は転校生を紹介します。」
2人の生徒が入ってきた。
山田「では、自己紹介をお願いします。」
1人目の金髪の少年(少女)が前に出る。
「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。こちらの学園に僕と同じ境遇の方がいると聞いています。」
一夏「(原作でわかってるけど、こう見ると男にも見えるな。)」
「キャー‼︎可愛い!!」
「男子、2人目の男子‼︎守ってあげたくなる系の‼︎」
千冬「騒ぐな‼︎静かにしろ‼︎」
シャルルを見るなり女子たちの歓声が爆発する。こうなると世の女尊男卑を疑いたくなる。
次に、銀髪の小柄な少女が前に出る。
「…ラウラ・ボーデヴィッヒ、以上。」
ラウラは素っ気なく挨拶を済ませると、一夏の方を向き、彼に歩み寄る。
ラウラ「…貴様が織斑教官の弟か。」
一夏「ああ。」
ラウラ「なら一つ言っておこう。私は貴様など認めない‼︎」
一夏「…。」
ラウラは一夏にそう言うと、自分の席に座る。彼女からは負のオーラ
が強く感じられる。
千冬「…これからISの実戦訓練に入る。各自スーツを着てアリーナに集合。織斑、同じ男子として、デュノアの面倒を見てやれ。」
一夏「はい。じゃあ行こうか、デュノア。」
シャルル「うん、僕のことはシャルルでいいよ織斑くん。」
一夏「じゃあ俺の事は一夏でいいぜ、シャルル。」
2人は急いで更衣室へと向かった。