ダリル「・・・・・。」
クリーオスからIS学園潜入の命を受け、ダリルはプロサナトリスの空港から飛行機で日本に向かっている最中である。
ダリル「ったく、何でこんな事に。」ハァ
溜息をつくダリル。
そして数日後・・・・
谷本「今日の授業から教育実習生が来るけど、どんな人なんだろう?」
鷹月「それはこの学園の卒業生よね。」
相川「なんでも、ギリシャの大学から来るらしいよ。」
食堂は朝から教育実習生の話で持ちきりである。
ビリー「アルゴスの国から教育実習生か。」
箒「また随分と遠くから来るものだな。」
レオ「さて、どんな美人さんが来るんだろうねぇ?」
簪「・・・・レオ。」ジトー
レオ「冗談だって!」ウィンク
シャルロット「でも、実際初めてらしいよ、この学園に教育実習生が来るのは。」
ラウラ「教官がいれば十分だとは思うが、まあどれほどの者か見ておこう。」
セシリア「アルゴスさん、その方の通われてるギリシャの大学はどのようなものですか?」
アルゴス「ああ、その大学は元々航空機専門の大学だったんだが、ISが誕生してからは学部にIS関連のものが追加されたらしい。確かプロサナトリスから近い場所だったな。」
鈴「プロサナトリスっていうと、あれよね?」
エクトル「ああ、僕が神の代行者である煌天使セラフィエルと契約した場所だ。」
エクトルはかつての自分を思い出したのか、どこか表情が暗くなる。
レベッカ「それってアタシがこの学園に入る前に起きたギリシャの事件の事よね?」
レベッカは興味本位でエクトルに当時の事を尋ねようとする。
弾「レベッカ、詮索すんのはやめとけ。お前は知らねえけど、実際あの事件は本当に大変だったしな。」
弾はレベッカを諭す。そんな中、約2名は・・・・、
一夏・ネロ「・・・・。」
一夏とネロは食事の最中、二人して新聞と睨めっこしていた。
のほほん「おりむー、ネロロン、新聞真剣に読んでるね〜。」モキュモキュ
谷本「何か面白い情報でもあったの?」
一夏・ネロ「いや、何でもない。」
一夏・ネロ以外の一同「?」
一夏とネロは悟られまいと言わんばかりの雰囲気で返事をする。
彼らは、新聞のある記事が気になっていたのだ。
記事の内容は、アメリカの刑務所で終身刑とされていたカイムが、プロサナトリスの病院での治験失敗により死亡したというものだ。しかもその事が発表されたのは、教育実習生が来校する話を聞いた日でもあった。
一見何の関連もなさそうだが、重大な出来事に加え、異例の教育実習生派遣の発表が、偶然にも同じプロサナトリスで起こっている事に一夏とネロは不穏なものを感じていたのだ。
一夏「どう考えても偶然じゃあねえよな?」ヒソヒソ
ネロ「ああ、嫌な予感がする。」ヒソヒソ
一夏は己の肉体内にいる状態のままのクラストに念じて声をかけてみる。
一夏「おいクラスト、お前はどう思う?」ヒソヒソ
クラスト「汝らの考えだが、当たらずとも遠からず、だろうな。」
一夏「とりあえず姉さんにもこっそり伝えておいてくれ。」
クラスト「わかった。」
一夏とネロはとりあえず食事を済ませる。