教育実習生ダリルの引き起こした事件は瞬く間にニュースとなり、世間からはISを恐れ、批判する声があがっている。
そんな中、クリーオスは1人テレビでこのニュースを見ていた。
クリーオス「ふむ、ダリル、捨て駒にしてはよくやってくれた方だ。今頃は最早人の子で無くなっているだろうがな・・・。」
クリーオスは計画通りだという顔をしている。
クリーオス「織斑一夏、偽りの神となりし人の子よ。貴様が望む理想など所詮は絵空事なのだ。俺は貴様を、そしてクラストを倒し、完全なる世界を創生し、真の神となって見せる!」
クリーオスは世界を変えたいという点では一夏と共通しているが、今ある世界を全て破壊し、新たに作り出す事こそ理想的だと思い込んでいる。
クリーオス「ビルゴ、サジ、計画は順調だ。この勢いでさらなる兵器を創り出せ!」
ビルゴ・サジ「仰せのままに。」
タウロ「ISに不信が抱かれつつある今、我らの味方を作るチャンスであるぞ!人材確保は抜かりないであろうな、デュモイ、キャンサー!」
デュモイ「はっ、法人の会員から選りすぐりの者をパイロットに仕立て上げております。」
キャンサー「現在ではかのグリモヴァールからの入信者も続出しております!」
クリーオス「フフフ、ここからだな。」
Side学園
教育実習生ダリルの引き起こした事件から数日後、IS学園では生徒会室で緊急集会が行われた。卒業生である楯無、虚も念のため召集されている。
虚「そう、事件は本当だったのね・・・・。」
楯無「あのダリルが・・・・。」
2人はかつての同級生の起こしたことにショックを覚えている。
千冬「さて、今回の事件だが、織斑、クラストを呼び出せ。」
一夏「はい。」
一夏は念じてクラストを呼び出す。
クラスト「ふむ、話す時が来たようだな。」
ビリー「勿体ぶってねえで早く話せよ。」
クラスト「今回の事件だが、これにはかつてお前達も対峙した天使や堕天使、それに亡国機業の者が絡んでいる可能性が高い。」
簪「・・・どういう事?」
クラスト「一夏がエクトル、アルゴスと共に同志を作り、世界を変えていかんとしてから災厄が続いてきた。そして、煌天使セラフィエル、冥王ルシフェウスが復活した事で、世界の行方がどうなるか危ぶまれる状況に陥ったであろう。」
エクトル・アルゴス「・・・・・・。」
クラスト「しかし一夏は己を、そして汝らを信じ、共に戦い、それを通じて調和を世界に知らしめたのだ。」
レベッカ「立派な事じゃない。」
クラスト「しかし、悲しき事にそれをよく思わぬ者達が現れたのだ。」
箒「何者だそいつらは!」
セシリア「一夏さんの大きな理想をよく思わないなんて!」
クラスト「その者達は12神座と言われる存在であり、一夏同様今の女尊男卑の世界を変えようとする者達だ。」
弾「ちょっと待てよ、考える事が一緒なら何でIS学園を襲撃するようなマネすんだよ!」
クラスト「一夏は我と共になった事で、人の子を超越した事でセラフィエルとルシフェウスを制した。そのためか、一部では一夏を神と崇める者も出始めている。おそらくそれが最大の原因であろう。」
シャルロット「それは一部の人が勝手にやってる事でしょ!」
レオ「第一、一夏は神になりたくて今の世を変えるなんて図々しい事をする奴じゃないぜ!」
クラスト「一夏と12神座の最大の違いは、変革と破壊再生。一夏は今の世を変えていこうとしているが、奴らは新たな世界を創生するため、今の世を消し去らんと考えている。」
ラウラ「ならば今すぐにでも倒すべきであろう!一夏の敵は私達の敵だ!!」
ラウラは怒りで思わず眼帯を外す。
千冬「落ち着けボーデヴィッヒ。」
クラスト「残念だが、奴らに対抗するためには、人の子を超えた力が必要となってくる。奴らの強さはかのブリュンヒルデたる千冬をも凌駕するのだ。」
ネロ「・・・・全員が織斑先生以上だと。」
クラスト「ああ、一夏、ネロ。今度の敵は汝らと同等の者を少しでも多く持たねばならないであろう。そこで・・・。」
クラストは徐ろにエクトルとアルゴスの方を見る。
エクトル・アルゴス「何だ(何だよ)?」
クラスト「エクトル、アルゴス、汝らの肉体にはそれぞれセラフィエル、ルシフェウスの力が宿っている。」
エクトル「ああ、だが一夏達との戦いでセラフィエルは封印された。」
アルゴス「ルシフェウスも同様だが、それがどうしたんだよ?」
クラストは難しい顔をしながらも言い放った。
クラスト「エクトル、アルゴス、汝らにはセラフィエルとルシフェウスを再び復活させてもらいたいと思っている。」
エクトル「え?」
アルゴス「は?」
その他一同「はあぁぁぁっ!?」
あまりに突然のことで全員が驚いた。
レベッカ「それって、ひょっとしてアンタが一夏やネロと共に生きてるように、エクトルとアルゴスにその化け物を使えるようにしろって事!?」
クラスト「ほう、察しがいいなレベッカ。」
楯無「ほう、じゃないでしょ!?またアルゴス君に辛い思いさせる気!?」
山田先生「エクトル君達がどれだけの思いをしたかわかっているのですか!?
楯無と山田先生はクラストに憤慨する。
クラスト「しかし、相手は人の子を凌駕する者共だ。ならばこちらも人の子を超える必要がある。」
千冬「随分な話だが、ベレン、イリアディス、お前達はどう思う?」
エクトル・アルゴス「受けて立ちます!!」
ビリー「マジかよ!」
クラスト「本人達はやる気のようだな。」
一夏・ネロ「・・・・・・。」
クラスト「ではエクトル、アルゴス、セラフィエルとルシフェウスの復活のために立ち上がってもらおう。言っておくが、これは汝らの試練だ。他の者は一切手出しをするでないぞ。」
楯無「待ってクラスト、この2人は、」
楯無は2人を止めようとするが、一夏が楯無の肩に手を置く。
楯無「一夏君。」
一夏「楯無さん、ここはクラストを信じましょう。」
山田先生「ですが、」
ネロ「山田先生、今回ばかりは俺たちじゃどうしようもないですから。本人達を信じて祈るしかない。」
楯無・山田先生「・・・・・。」
クラスト「ではエクトル、アルゴス、我について来るがいい。」
エクトル・アルゴス「・・・・・・。」
強大な新組織に立ち向かうため、エクトルとアルゴスは意を決した。