12神座に対抗するため、エクトルとアルゴスは不完全な力を100%解放すべく、セラフィエルとルシフェウスの復活に挑むことになった。エクトルとアルゴスはアリーナに連れて行かれた。強大な力を伴うため、ある程度広く頑丈な場所がいいと、千冬に協力を求めて借りたのである。
尚、彼らだけで行うため、他の専用機持ちは一切手出しはできないので、解決するまでの間アリーナは立ち入り禁止となっている。
エクトル「それで、どうやってセラフィエルとルシフェウスを復活させるんだ、クラスト?」
クラスト「エクトル、アルゴス、汝らにはある試練を受けてもらう、それを乗り越えられたならば、セラフィエル、ルシフェウスと共に生きられるようになる。」
アルゴス「何だそんなことか、どんな試練か知らねえが、さっさと終わらせてやるぜ。」
クラスト「では試練に入るとしよう。」
クラストはそう言って何かを念じた。すると、アリーナの中央に二つのオブジェが現れた。
一つは、四肢を拘束する十字架、もう一方は壁面に六芒星の描かれた拘束具付きの壁。
エクトル「これは、一体?」
クラスト「かつて汝らが目指した導き、支配の一部を具現化したものだ。これに身を委ね、眠りについてもらう。」
アルゴス「夢の世界で試練を受けろってのか?」
クラスト「人の子らの言葉で言えばそういう事になるであろうな。」
エクトルは十字架に、アルゴスは六芒星に身を委ね、拘束され、眠りについた・・・・・。
Side一夏達
一方、エクトルとアルゴスがいなくなってからは、専用機持ち達が話し合っていた。
ビリー「あいつら大丈夫か?本気であの化け物手懐けるつもりかよ。」
弾「実際大変だったよなあの時。」
箒「ああ、同級生であのような戦いをする事など想像もしなかったぞ。」
レベッカ「それ、どんな話か詳しく教えてくれる?」
一夏「ああ、そういやレベッカはこの事、ニュースで聞いた程度しか知らないもんな。」
一夏はレベッカに当時の事を詳しく聞かせる。
レベッカ「そうだったの、にしてもあのエクトルに、アルゴスがねえ・・・。」
セシリア「異なる思想、信条が対立するのはいつの時代も変わりませんわ。」
レオ「だが、それでも一夏はあいつらを信じ、俺たちを信じ、自分を信じて戦ったんだよな。」
シャルロット「一夏は確か、『調和』を司るって言ってたよね。」
ラウラ「一方でエクトルは『導き』を司り、」
ネロ「アルゴスが『支配』を司る存在となった。」
鈴「一夏は、それらも全部調和の中に留めようとしたのよ。かつてのあの2人のように、意に反するものを排除するんじゃなくてね。」
一夏「ああ、元々人種が異なる俺たちが、今こうして共に戦えるのも、互いを受け入れる心が芽生えている証拠だ。あの時は流石に深い傷を負ったが、今となってはそれも思い出の一つだ。」
そう言って一夏は制服の上着を脱ぎ、ルシフェウスとの戦いで千切れた左腕の繋ぎ部分の傷痕を見せる。
一夏、レベッカ以外「・・・・・・。」
レベッカ「うわぁ、腕が千切れるってどんだけ・・・。」
楯無「っていうかその傷、クラストに頼めば治るんじゃないの?」
一夏「いや、この傷痕は残しておこうと思うんだ。俺が目指すものには、想像もつかない困難があるって事を忘れないためにも。だからこそ、あいつら2人の力も必要なんだ。」
楯無「(相変わらず心が広いわね。アルゴス君、一夏君のためにも頑張るのよ。)」
Side職員室
専用機持ち達同様、職員室でも教師がエクトルとアルゴスの話で持ちきりである。
山田先生「・・・・・。」ソワソワ
山田先生はいつになく落ち着きがない。恋人であるエクトルの事が気掛かりで仕方がないのである。
千冬「落ち着け真耶、今はあいつらを信じるしかないであろう。」
山田先生「ええ、ですが。」
ジル「あの2人もそうだけど、1番心配なのは一夏の方じゃないかしら?」
千冬「そうだな、あいつは優しいが故に悩む。おそらく、内心1番不安なのであろう。だが今はクラストを信じよう。」
ジル「千冬、やけにクラストを信じてるわね。そういえばこの前クラストと2人でいい感じで話してなかった?」
山田先生「あら、そうなのですか、千冬さんにもついに恋が訪れたのですね。」ニヤニヤ
ついうっかり茶化してしまう山田先生。
千冬「・・・・麻耶、何だ今の発言は?そうかそうか、恋人を持ってるが故の上から目線か。」ボキボキ
山田先生「はわっ!?い、いいえ、そんな!」
ジル「今のセリフは私でもカチンとくるわね。」ニコニコ
千冬「ジル、ちょっと麻耶へのお仕置きに協力してもらえるだろうか?」
ジル「ええ、任せて。」
山田先生「い、いやあぁぁぁーーー!!」
兎にも角にもエクトルとアルゴスの試練勝利を願うばかりである。