一夏「さてクラスト、とりあえずこれからの事も考えて、12神座についてもう少し詳しくみんなに話してくれないか?」
クラスト「ふむ、それでは話すとしよう。」
一同「・・・・・・・。」
※ここからはしばらくクラストの回想録となります。
この世に人間が生まれる時代より遥か昔の事、かつて宇宙は限りなく無の状態であった。
そこから誕生したのが理を司る12の星、そしてその体現者が神々となり生まれた。
『謀略』のタウロ、『戒律』のデュモイ、『信仰』のキャンサー、
『闘争』のリオン、『神器』のビルゴ、『知恵』のジュゴーン
『審判』のスコルピオ、『神癒』のサジ、『守護』のカプリ、
『教導』のアクアン、『先見』のピスケ
12の断りのうち11は一つの理につき一人の体現者がいたが、ある一つの理だけ、他とは違っていた。
その理は『創世』であり、それを司る体現者が双子であるという事だ。
1人はクリーオス、そしてもう1人がクラスト。
2人は共に宇宙に創世をもたらす者同士であり、お互いにそれぞれの力で今の宇宙を気づいていった。
様々な星、生命を作り出し、生命からはあらゆる種族が生まれ、宇宙に存在するようになった。
しかし、ある種族を巡ってこの2人は対立することになった。それは、『人間』である。
クリーオス「人間を地球に住まわせるだと!?クラスト、貴様何を考えている!?人間は他の種族と違って不完全で愚かな生き物だぞ!」
クラスト「クリーオス、創世を続けて行くのに我々や、創造が出来ぬ種族だけでは限界がある。
人間は他の種族と違い、常に新たなものを作り出すことができる。これは我らが目指す創世につながっているだろう。」
それぞれの理の体現者が全員集まった場所で、人間の存在の是非が話し合われていた。
クリーオス「考え直せクラスト!そのような者は創世には不向きである!仮に新たなものを想像したところでそれは不完全で愚かなものだぞ!」
クリーオスは人間の存在を認めようとしない。
クラスト「他の種族のようにただ何も考えず本能のまま生きるだけなのもまた愚かな事ではないか。一つの秩序として現状を維持することはあっても、そこに新たなものは生まれない!」
クリーオス「種族の各々は自分達に定められし事に忠実であるだけだ。人間は感情や欲によってそれを忘れてしまうものなのだぞ!」
クラスト「創世は我らだけのものではない。だからこそ人間が必要なのだ。確かに人間には多くの感情があるが、全てが悪ではない。人間が想像力を持って生きるためには地球に住まわせることが一番なのだ。」
クリーオス「・・・・それ程までに人間を愛するか、どうやら貴様とは袂を分かつ時が来たようだな。ならば戦いで決着をつけよう!この私と貴様、どちらが真の創世に相応しいか!!」
クラスト「望むところだ!」
こうして、人間の生誕をめぐるクラストとクリーオスの創世の戦いが始まった。
クリーオスは11人の理の体現者を全員味方につけてクラストに挑む。それに対してクラストは、人間と、それまで想像してきた種族たちを味方につけてクリーオスを討たんとする。
激しい戦いの末勝利を収めたのはクラストだった。
クラストはこの戦いに勝利した事で創造主としての力を覚醒させた。
対してクリーオスは、クラストへの怒り、憎しみから「創世」の理を捨て、クラストの持つものすべてを消し去らんという思いから、「破壊」の理を司る者へと変貌を遂げた。
クラストは創造主の力により、クリーオスと彼に味方した11人全員に「肉体」を与え、人間の発展に力を注ぐべき存在とさせた。」
クリーオス「クラスト、貴様許さん!!!いつか必ず、我らをこのような不完全な存在とさせた事を後悔させてやるぞ!!!!」
クラスト「・・・・・。」
ここから全てが始まっていった・・・・。
Side現在
クラスト「今話した出来事が、奴らの起源である。」
ビリー「マジかよ、その出来事がなけりゃ、俺たちは存在すらしてなかったって事だよな。」
簪「でも、同時に人間同士でいろんなことが起きたよね。」
クラスト「そうだ、そして奴らは現在に至り、人類の支配元となりつつあるISに目を付けたのだ。」
シャルロット「人類の支配元・・・・。」
クラスト「奴らは人間の世界を破壊せんがために、新たな2つの理を作った。一つはエクトルの司る「導き」、
もう一つはアルゴスの「支配」。二つの理が同じ目的を巡って惑い、迷い、争うことを恐れた我は、「調和」という理をこの世に作り出した。これら三つの理を司る事が出来るのは、これらに相応しい心を持つものだけ。」
セラフィエル「そう、そして我とルシフェウスは司る断りに相応しい者を選んだ。
箒「それが一夏、エクトル、アルゴスだというのか。」
ルシフェウス「その通りだ。」
鈴「話がぶっ飛びすぎてついてけないわよ。」
一夏・エクトル・アルゴス「・・・・・。」
レオ「じゃあ、俺たちが事件に逢い続けたのもそいつらが元凶なのかよ。」
セシリア「何とも理解しがたいですわね。」
弾「全くだ、どうやったらそんな事になったんだよ。」
ネロ「クラスト、貴様のいう創世だが、今の世はそれを感じられなほどのものだぞ。」
レベッカ「今でも狂信めいた連中がテロを起こしたりもしてるしね。」
クラスト「確かに、人間は果てしなく争うものだ。悪にも果てはない。けれども、我は人間を信じる。正義にもまた、果てはないのだから・・・・。」
セラフィエル・ルシフェウス「・・・・・。」
そう言い残し、クラストはセラフィエル、ルシフェウスと共にそれぞれの宿主である一夏、エクトル、アルゴスの肉体に戻っていった。