一夏とシャルルは急いで更衣室へと向かう。というのも、教室から更衣室までが遠いからだ。途中シャルルの噂を聞きつけた新聞部や他の女子たちに捕まりそうになるも、なんとかかいくぐった。
シャルル「どうしてみんな興奮してるの?」
一夏「そりゃあ、数少ない男子IS操縦者だから珍しいんだろ。入学当初は俺も大変だったからな。」
シャルル「なんか色々複雑だね。」
更衣室に着くと、すぐに着替えを始める。しかし、
一夏「シャルル、どうした?忘れ物か?」
シャルル「いや、ちょっとね。」
一夏の上半身を見た瞬間、シャルルはドギマギしている。
一夏「俺トイレ行くから先に行っててくれ。(まあ正体が女だしな。)」
シャルル「うん、わかった。(ほっ)」
準備を済ませてアリーナに着くと、もうみんな並んでいた、遅刻寸前である。
千冬「2人ともギリギリだったな。後ろに並べ。」
一夏・シャルル「はい。」
セシリア「随分とゆっくり来られましたね。」
一夏「途中新聞部の連中が絡んできてな。」
箒「無理もない。2人とも希少価値ある存在だからな。」
一夏はなるべく顔から下を見ないで話す。ISスーツは体にピッタリ目にできているため、女子の胸や尻が強調されている。
それが1組と2組合わせて60人前後おり、特に箒やセシリアはグラマラスなので一夏は正直目のやり場に困っていた。
千冬「ではこれより、ISの操縦の基本訓練に入る。まずはデモンストレーションを専用機持ちに行ってもらおう。
鳳、オルコット、前にでろ。」
鳳「はあー、何であたしが。」
オルコット「どうせなら一夏さんと行いたいですわ。」
いつになくテンションの低い2人。どちらも一夏に負けた者同士だからか、気乗りしないようだ。
千冬「オルコット、あいつにアピールするチャンスだぞ。鳳、実力を見せるいい機会だぞ。」ボソッ
セシリア・鈴「‼︎‼︎」
千冬に何か吹き込まれ、一気にモチベーションが上がる2人。
一夏「何て言ったんだ?」ヒソヒソ
シャルル「さあ。」
セシリア「やはりここは、イギリス代表候補生の私の出番ですわね!」
鈴「ここであたしの実力を見せなきゃね!セシリア、お互い全力よ!」
セシリア「はい、鈴さん!」
千冬「慌てるな、お前たちの対戦相手はもう決めて・・・」
山田先生「キャーっ、誰か止めてくださいー!!」
山田先生が真っ逆さまで突っ込んでくる。避けようとしたが、一夏は逃げ遅れた。
一夏「ぐわっ!!」
そのまま倒れてしまう。その瞬間、一夏は両手に何か柔らかな感触を覚えた。
一夏「っ!?」
何と一夏は山田先生の巨乳を鷲掴みにしていた。
山田先生「あん、織斑君駄目です、そんな大胆な!」
一夏「だーっ、すいません!」
慌てて離れるが時すでに遅し。箒やセシリアは一夏を睨み、鈴は暗い顔で自分の胸を見ていた。
一夏「(すまん2人とも。でも凄い柔らかさだったな。)」
千冬「織斑、色ボケしているんじゃない‼︎」
拳骨を食らった。
一夏「す、すみませんでした。」
千冬「コホン、では気をとりなおして、2人には山田先生相手に2対1戦ってもらう。まあ今のお前たちでは負けるがな。」
セシリア・鈴「むっ!!」
プライドに障ったのか、入れ込む2人。
デモンストレーションが始まった。セシリアは遠距離射撃、鈴は接近戦中心に山田先生にかかる。
両方の距離から攻められ、一見不利に見えるが、山田先生は2人の作戦を見抜いていたかのように上手くさばいていく。
2人が回避行動でお互い混乱したところにグレネードランチャーが炸裂し、あっさりと決着が着いた。
鈴「セシリア、アンタ回避先全部読まれてるわよ!」
セシリア「鈴さんこそ、でたらめに攻撃しすぎですわ!」
地に伏せられ、言い争う2人。
千冬「山田先生はこう見えてもと代表候補生だ。以後敬意を表するように。」
それから、グループ毎に分かれての操縦訓練が行われた。グループリーダーは専用機持ちが務める事になり、出席番号の小さい順に組まれた。
「やったあ、織斑君とだ!」
「デュノア君とだ!ラッキー!」
運良く一夏やシャルルのグループに入れた女子は大喜び。一方、ラウラのグループはやりにくそうな雰囲気だ。
一夏「それじゃあ、番号順に歩行や操作の練習をしよう。先ずは」
「はいはいはーい!出席番号1番の相川清香。ハンドボール部、趣味はスポーツ観戦とジョギングだよ、よろしくね。」
一夏「あ、ああ。」
「ああっ、ずるい私も!」
「「「「「第一印象から決めてました!」」」」」
「そ、そりゃあどうも。(やっぱ照れるな。)」
箒「(むう、先に想いを伝えられているとはいえこれは。)」
箒は何だか不満そうにしている。
打鉄を装備し、歩行の訓練に入る。
一夏「次は箒だな。」
箒「ああ。しかし、これでは乗れないぞ。」
「あっごめん、篠ノ之さん。」
前の女子が直立のまま降りてしまい、そのままである。打鉄は固定式のため展開装備ができないのだ。
これではコクピットまで届かない。
一夏「よし、俺が乗せよう。」
箒「い、一夏!?運ぶのか、私を。」
一夏「いいから、遠慮するな。」
一夏は箒をお姫様抱っこする。その際、箒の胸が一夏の胸に押し付けられる。
一夏「(くう、これはなかなかいい感触。ってさっさと運ぼう。また色ボケって言われるしな。)」
箒「(これが伝説の、お姫様抱っこというものか。ん?気のせいか、一夏が私の胸を意識しているように見える。お前は大きい胸が好きなのか?コンプレックスだったが、大きくなった事には感謝だな。)」
「いいなー、お姫様抱っこ。」
「織斑君、まさに白馬の王子様だよね。」
「あっ、それピッタリ!」
一夏「(白式が白馬って、なんか大袈裟だな。)」
それを遠くから見ていたセシリアは、
セシリア「むう、(今回ばかりは自分の立場が恨めしいですわ。)」
悔しそうに箒を見る。
千冬「(まったく、モテ過ぎにも程があるぞ王子様。だが、今はまだ私の物だからな。)」
訓練が終わり、昼休みに入る。屋上には一夏、シャルル、箒、セシリア、鈴が五人で座っており、そのほかにのほほんさん、谷本さん、鷹月さんがいる。
一夏「改めて、よろしくなシャルル。」
シャルル「うん。皆さんもよろしく。」
鈴「よろしくね、あたしは鈴。」
箒「私は箒だ。」
セシリア「セシリアでございますわ。」
和やかに自己紹介が進む。
一夏「それじゃあ鈴、アレを出そうか。」
鈴「うん。」
一同「?」
一夏「実は俺たち、シャルルの歓迎のために料理を作ったんだ。」
鈴「はいこれ、一夏も好きな酢豚よ。」
タッパーに酢豚がぎっしり詰まっている。
シャルル「うわあ、美味しそう。」
谷本さん「織斑君料理できるの!?」
セシリア「素敵ですわ!料理は苦手ですけれど頑張りたいですわね。」
箒「私も負けてられないな。」
燃える2人。箒はまだしもセシリアは原作ではとてつもない料理をしてたからな。
のほほん「おりむー料理できるんだ〜。おりむーの奥さんになれたら絶対幸せだよ〜。」
のほほんさんがさらりととんでもない発言をする。
箒•セシリア「(奥さん‼︎)」
2人はしばらく妄想にふける。
鈴「おーい2人とも、帰っておいで。」パシパシ
箒•セシリア「はっ!?」
一同「クスクス」
顔を赤くする2人。嬉しいけど妄想は程々に。
しばらくの間、一夏とシャルルを中心に盛り上がっていった。