IS Brotherhood   作:magnumheat

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第三層 part1

クリーオス「では第三層に進むものを2名選ぶがよい。」

 

一夏「(今回も2名か。ここはなるべく組み合わせ的に無難な方がいいだろう。)」

 

考察の末に選んだのは、セシリアと鈴。

 

セシリア「お任せ下さい、一夏さん!!」

 

鈴「セシリア、アンタと組むのは去年以来ね!」

 

クリーオス「ふむ、ではこちらからはこの者達を出そう。」

 

クリーオスが出すのは、アクアンとカプリだ。

 

カプリ「フン、我々の相手はこんな小娘共か。」

 

鈴「それは悪かったわね。」

 

アクアン「偽りの神である織斑一夏に仕える愚かな者達に裁きを下しますわ!」

 

セシリア「一夏さんに偽りの心などありません!」

 

ネロ「それで、今回はどういう条件なんだ?」

 

クリーオス「今回は『射撃系装備・アビリティの禁止』が条件だ。」

 

それを聴くと、一気にギャラリーからブーイングが。

 

弾「おい、何だよその取って付けたような条件は!?」

 

レベッカ「明らかに不利な条件じゃない!卑怯だわ!!」

 

ビリー「無茶苦茶だぜ!鈴は衝撃砲を封じられただけだがよ。」

 

簪「セシリアの装備はほとんど射撃系で占められているのよ!」

 

そう、この条件により、セシリアは今回唯一の近接武器「インターセプター」のみで戦わなければならないのだ。

 

レオ「まあ落ち着けよ、少なくとも本人は何ら動じていないようだぜ。」

 

セシリアはほとんどの手を封じられたにもかかわらず、どこか落ち着いている。

 

セシリア「皆さん、大丈夫です。私は、たった1つの武器で多武装のパイロットに勝ったお方を知っていますから!」

 

鈴「そう言えばいたわね、そういう奴が。」

 

シャルロット「それって・・・、あっ!」

 

一夏、千冬以外のギャラリー一同「!!」

 

全員一夏の方を見る。そう、彼は初期では雪片弐型一振りでセシリアや鈴、ラウラと言った代表候補生を倒してきたのだ。

 

千冬「ふむ、あの時一夏はセシリアに『勝負は武器の数で決まるわけではない』と言っていたものだ。」

 

箒「確かに、一夏はクラストに会う以前から強かった。」

 

のほほん「おりむー凄いよねー。」

 

ラウラ「流石は嫁だ。」

 

一夏「い、いや、そんな事は。」テレテレ

 

カプリ「ふっ、そのような理で気を持たせるとはな。だが貴様達にそこまでの力があるかどうかはまた別の話だ。」

 

鈴「言ってなさいよ、吠え面かかせてやるんだから!」

 

 

クリーオス「では始めろ!」

 

悪条件下での戦いが始まる。

 

アクアン「聖なる水の力の前にひれ伏すのです!!」

 

アクアンの専用機「ミティラ」は、楯無のミステリアス・レイディ同様、水の力によるアビリティを持つ機体だ。

アクアンはすかさずミティラの武器「カタラクティス」で、水の大波を起こす。

 

鈴「うわっ、ちょっと!!」

 

セシリア「回避しなくては!!」

 

鈴とセシリアはやっとの事で波をかわすも、部分的にダメージを受ける。

 

鈴「飛び道具が使えない以上、離れたら不味いわね。」

 

セシリア「ええ、お互いに。」

 

鈴とセシリアはなるべく離れないよう、背中合わせで対応する。

 

カプリ「どうした、近づかなければ話になるまい。」

 

鈴「うっさいわね!!(どうにか近づかないと!)」

 

そうこうしているうちにシールドエネルギーが減少していく。

 

セシリア「・・・・このままでは。(かつては一夏さんもこうだった。でも私は一夏さんではない・・・、どうしたら。)」

 

鈴「セシリア、あたしの後ろに掴まって!」

 

セシリア「鈴さん!?」

 

鈴「あたしが盾になるから、近づいたら思い切りお願い!」

 

セシリア「ですが、それでは。」

 

鈴「他に方法がないし、このままジリ貧で負けるよりマシよ!!」

 

鈴は自爆覚悟で行く気である。

 

セシリア「・・・わかりましたわ。」

 

ビリー「おい、マジかよ!?」

 

レベッカ「鈴、無茶はやめなさいよ!!」

 

鈴は心配の声に耳を貸さず、双天牙月を斜め十字に構える。

 

鈴「セシリア、イグニッションブーストであたしを後ろから押して!」

 

セシリアは鈴の後ろにつき、ブーストで一気にアクアンに突っ込む。

 

アクアン「フン、愚かな。いかにも愚者の考えそうなことですわ!」

 

アクアンはカタラクティスで水波動を起こす。しかし・・・・

 

鈴「ぐっ、ううううぅぅーっっっ!!!」

 

セシリア「!!!!!」

 

力の限り押し出す勢いでのイグニッションブーストで、水の波動を除雪車の如く押しのけて行く。そして、鈴は思い切り体当たりをくらわせた。

 

アクアン「っ!?」

 

セシリア「行きますわ!!」

 

セシリアは懐に飛び込んだ瞬間、インターセプターをアクアンの喉元にグサリと突き刺し、切り裂いた・・・・・。

 

カプリ「アクアン!!」

 

アクアン「うう、私とした事が、こんな下等動物に!!」

 

アクアンは首から大量出血し、息絶えた。

 

セシリア「やりましたわ、鈴さ・・・・・、!!!?」

 

鈴「・・・・。」

 

鈴が行った体当たりの衝撃で、甲龍は所々破損し、双天牙月は片方折れ、鈴はアクアンの体に覆いかぶさるように倒れた。

 

弾「おい、鈴!」

 

箒「大丈夫か!?」

 

鈴「・・・セシリア。」

 

セシリア「鈴さん!」

 

鈴「あたしは、ここまで、後はお願い。」

 

鈴は双天牙月のうち、折れていない方をセシリアに託す。

そして、疲れたのか、そのまま気絶してしまった。

 

クリーオス「ふむ、一夏よ。その女を貴様らの元へ戻すが良い。

相棒もその方が良いであろう。」

 

一夏「・・・そうさせてもらうぜ。」

 

一夏は気絶した鈴を抱き上げてギャラリーに避難させる。

 

セシリア「・・・鈴さん、必ず勝ちますわ!!」

 

セシリアはグッとカプリの方に向き直る。

 

カプリ「・・・友を犠牲にして勝利をもぎ取るとは。」

 

レオ「そっちが難癖付けるからだろ!」

 

ラウラ「こんなもの、もはやISでの戦いではない!」

 

クリーオス「これは我らと貴様ら人の子の戦争だ。戦争にあるのは勝利と敗北。それ以外のものは無意味なのだ。」

 

クリーオスはそう言ってせせら笑う。

 

セシリア「・・・その言葉が絶対ではないと、この私が証明してみせますわ!!!」

 

セシリアはいつになく目を鋭くし、闘志を燃やす。

 

敵も残るはカプリ一人、この一騎打ちにセシリアは挑む。

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