クリーオス「では第三層に進むものを2名選ぶがよい。」
一夏「(今回も2名か。ここはなるべく組み合わせ的に無難な方がいいだろう。)」
考察の末に選んだのは、セシリアと鈴。
セシリア「お任せ下さい、一夏さん!!」
鈴「セシリア、アンタと組むのは去年以来ね!」
クリーオス「ふむ、ではこちらからはこの者達を出そう。」
クリーオスが出すのは、アクアンとカプリだ。
カプリ「フン、我々の相手はこんな小娘共か。」
鈴「それは悪かったわね。」
アクアン「偽りの神である織斑一夏に仕える愚かな者達に裁きを下しますわ!」
セシリア「一夏さんに偽りの心などありません!」
ネロ「それで、今回はどういう条件なんだ?」
クリーオス「今回は『射撃系装備・アビリティの禁止』が条件だ。」
それを聴くと、一気にギャラリーからブーイングが。
弾「おい、何だよその取って付けたような条件は!?」
レベッカ「明らかに不利な条件じゃない!卑怯だわ!!」
ビリー「無茶苦茶だぜ!鈴は衝撃砲を封じられただけだがよ。」
簪「セシリアの装備はほとんど射撃系で占められているのよ!」
そう、この条件により、セシリアは今回唯一の近接武器「インターセプター」のみで戦わなければならないのだ。
レオ「まあ落ち着けよ、少なくとも本人は何ら動じていないようだぜ。」
セシリアはほとんどの手を封じられたにもかかわらず、どこか落ち着いている。
セシリア「皆さん、大丈夫です。私は、たった1つの武器で多武装のパイロットに勝ったお方を知っていますから!」
鈴「そう言えばいたわね、そういう奴が。」
シャルロット「それって・・・、あっ!」
一夏、千冬以外のギャラリー一同「!!」
全員一夏の方を見る。そう、彼は初期では雪片弐型一振りでセシリアや鈴、ラウラと言った代表候補生を倒してきたのだ。
千冬「ふむ、あの時一夏はセシリアに『勝負は武器の数で決まるわけではない』と言っていたものだ。」
箒「確かに、一夏はクラストに会う以前から強かった。」
のほほん「おりむー凄いよねー。」
ラウラ「流石は嫁だ。」
一夏「い、いや、そんな事は。」テレテレ
カプリ「ふっ、そのような理で気を持たせるとはな。だが貴様達にそこまでの力があるかどうかはまた別の話だ。」
鈴「言ってなさいよ、吠え面かかせてやるんだから!」
クリーオス「では始めろ!」
悪条件下での戦いが始まる。
アクアン「聖なる水の力の前にひれ伏すのです!!」
アクアンの専用機「ミティラ」は、楯無のミステリアス・レイディ同様、水の力によるアビリティを持つ機体だ。
アクアンはすかさずミティラの武器「カタラクティス」で、水の大波を起こす。
鈴「うわっ、ちょっと!!」
セシリア「回避しなくては!!」
鈴とセシリアはやっとの事で波をかわすも、部分的にダメージを受ける。
鈴「飛び道具が使えない以上、離れたら不味いわね。」
セシリア「ええ、お互いに。」
鈴とセシリアはなるべく離れないよう、背中合わせで対応する。
カプリ「どうした、近づかなければ話になるまい。」
鈴「うっさいわね!!(どうにか近づかないと!)」
そうこうしているうちにシールドエネルギーが減少していく。
セシリア「・・・・このままでは。(かつては一夏さんもこうだった。でも私は一夏さんではない・・・、どうしたら。)」
鈴「セシリア、あたしの後ろに掴まって!」
セシリア「鈴さん!?」
鈴「あたしが盾になるから、近づいたら思い切りお願い!」
セシリア「ですが、それでは。」
鈴「他に方法がないし、このままジリ貧で負けるよりマシよ!!」
鈴は自爆覚悟で行く気である。
セシリア「・・・わかりましたわ。」
ビリー「おい、マジかよ!?」
レベッカ「鈴、無茶はやめなさいよ!!」
鈴は心配の声に耳を貸さず、双天牙月を斜め十字に構える。
鈴「セシリア、イグニッションブーストであたしを後ろから押して!」
セシリアは鈴の後ろにつき、ブーストで一気にアクアンに突っ込む。
アクアン「フン、愚かな。いかにも愚者の考えそうなことですわ!」
アクアンはカタラクティスで水波動を起こす。しかし・・・・
鈴「ぐっ、ううううぅぅーっっっ!!!」
セシリア「!!!!!」
力の限り押し出す勢いでのイグニッションブーストで、水の波動を除雪車の如く押しのけて行く。そして、鈴は思い切り体当たりをくらわせた。
アクアン「っ!?」
セシリア「行きますわ!!」
セシリアは懐に飛び込んだ瞬間、インターセプターをアクアンの喉元にグサリと突き刺し、切り裂いた・・・・・。
カプリ「アクアン!!」
アクアン「うう、私とした事が、こんな下等動物に!!」
アクアンは首から大量出血し、息絶えた。
セシリア「やりましたわ、鈴さ・・・・・、!!!?」
鈴「・・・・。」
鈴が行った体当たりの衝撃で、甲龍は所々破損し、双天牙月は片方折れ、鈴はアクアンの体に覆いかぶさるように倒れた。
弾「おい、鈴!」
箒「大丈夫か!?」
鈴「・・・セシリア。」
セシリア「鈴さん!」
鈴「あたしは、ここまで、後はお願い。」
鈴は双天牙月のうち、折れていない方をセシリアに託す。
そして、疲れたのか、そのまま気絶してしまった。
クリーオス「ふむ、一夏よ。その女を貴様らの元へ戻すが良い。
相棒もその方が良いであろう。」
一夏「・・・そうさせてもらうぜ。」
一夏は気絶した鈴を抱き上げてギャラリーに避難させる。
セシリア「・・・鈴さん、必ず勝ちますわ!!」
セシリアはグッとカプリの方に向き直る。
カプリ「・・・友を犠牲にして勝利をもぎ取るとは。」
レオ「そっちが難癖付けるからだろ!」
ラウラ「こんなもの、もはやISでの戦いではない!」
クリーオス「これは我らと貴様ら人の子の戦争だ。戦争にあるのは勝利と敗北。それ以外のものは無意味なのだ。」
クリーオスはそう言ってせせら笑う。
セシリア「・・・その言葉が絶対ではないと、この私が証明してみせますわ!!!」
セシリアはいつになく目を鋭くし、闘志を燃やす。
敵も残るはカプリ一人、この一騎打ちにセシリアは挑む。