IS Brotherhood   作:magnumheat

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第四層 part2

キャンサーとの一戦で、手負いの身となったレベッカ。

キャンサーはなおもエマ・ヴェロナで攻撃を仕掛ける。

 

対空手段を失ったレベッカは、一先ず回避に徹する。

しかし、飛行が禁止されているため、当然ブーストも出来ず、ダッシュ力に頼るしかない。

 

一夏「レベッカ、大丈夫か!?」

 

箒「無理は危険だぞレベッカ!」

 

レベッカ「心配かけてごめんみんな、でも、アタシは逃げない!!」

 

弾「気持ちはわかるけどよ。」

 

シャルロット「このままだと保たないんじゃないの!?」

 

レベッカは流血しながらも、側転やバック宙で何とか回避する。

 

レベッカ「(くっ、あちこち針が落ちてるじゃない、何本撃てば気がすむのよ。)」

 

レベッカは逃げ惑いながらも対策を考える。

 

キャンサー「いつまで逃げ回るつもりだ?」

 

キャンサーはニヤリとした表情でレベッカを追う。

 

レベッカ「(飛行さえ出来れば・・・・、あっ、そうだ!!飛行ができないなら・・・・!!)」

 

レベッカは何かを思いついたようだ。

 

レベッカ「もうこうなったらやぶれかぶれよ!!」

 

レベッカはクエイクの柄の端を握り、ハンマー投のようにクエイクを振り回す。その高速回転により粉塵が発生する。

 

キャンサー「目くらましのつもりか?無駄な事を。」

 

レオ「レベッカのやつ、ヤケになっちまったか?」

 

ラウラ「いや、あの表情は何かを思いついたようだぞ。」

 

レベッカは勢いを止める事なくただただ振り回す。

 

キャンサー「ええい目障りだ!串刺しにしてくれる!!」

 

キャンサーはエマ・ヴェロナをレベッカの頭部めがけて放つ。

 

レベッカ「好きなだけ撃ってきなさい!!」

 

レベッカはクエイクを振り回しながら微妙にその角度を変え、針を四方八方に弾き飛ばす。弾き飛ばされた針は、壁に何本も突き刺さる。

さらに、クエイクを床に何度も叩きつけ、亀裂が入り、床を瓦礫状にし、周囲に積んでいく。

 

キャンサー「見世物のつもりか?くだらぬわ!!」

 

キャンサーはエマ・ヴェロナを射出し続けるも、レベッカの止まらぬ回転力の前に弾かれ、そして、キャンサーの方も弾切れとなった。

 

キャンサー「ちいっ、弾切れが狙いだったとはな、だがその程度で貴様に勝算がある訳ではない!!」

 

レベッカ「それはどうかしらね?」

 

キャンサー「?」

 

セシリア「皆さん、周りを見てください!!」

 

全員フィールドをよく見てみると、驚きの光景が。

 

キャンサー「うぬ!?これは!!」

 

フィールドを見てみると、レベッカの飛ばした瓦礫は周囲の壁に段々に積み上げられており、さらに高い場所には、エマ・ヴェロナの針がパチンコの釘のような感じで刺さっている。

 

千冬「そうか!!四方位に瓦礫で高台を作り、さらに奴の放った針を逆に利用し、高所に足場を作ったのか!!」

 

ビリー「すげえぜレベッカ、よく思いついたな!!」

 

レベッカ「そう、アタシの狙いは弾切れだけじゃなかったって事!

アンタも今じゃ接近戦しかできないんじゃ、いくら飛べても意味ないわね。」

 

キャンサー「(くうっ!!まさかこのような事になるとは!)」

 

レベッカ「じゃあいくわよ!!」

 

レベッカは全力疾走で瓦礫を駆け上り、針で作った足場を移動していく。

壁際だけでなく、中央付近にも山を作ったので、ジャンプで飛び移る形での移動が可能。

 

キャンサー「フン、だがこっちは飛行で移動が可能だ。貴様の攻撃など届かぬ!!」

 

レベッカ「いちいちうるさいわね、ハエだってもっと静かよ。」

 

レベッカはクエイクで瓦礫の山をすくい上げ、キャンサーに向かって打ち上げる。

 

キャンサー「ぬお、くっ!!」

 

キャンサーは飛行で回避するも、レベッカの飛ばす瓦礫が広範囲で弾け飛んでくるので避けきれない。

そして遂には、大きな塊がキャンサーの胴に直撃し、キャンサーは大きく体勢を崩した。

 

レベッカ「はあぁぁぁっ!!」

 

レベッカはキャンサーに思い切り体当たりして壁に叩きつけ、クエイクを思い切り振り上げ、キャンサーの頭部に一直線に振り下ろし、頭部を割った。

 

キャンサー「ふぐうおおおぉぉっ!!」

 

キャンサーは瓦礫の山を転がるように転落し、力つきる。

 

レベッカ「ハァ、ハァ、ハァ、やっと終わった〜。」

 

レベッカはその場に大の字になる。

 

千冬「急いでミラーの手当てをしろ!!」

 

戦いが終わった瞬間、みんなでレベッカを手当てする。

 

レベッカ「い、ちか、やったわ。」

 

口から血を流しながらも笑顔になるレベッカ。

 

一夏「レベッカ、今は喋るな。ゆっくり寝ておいてくれ。」

 

クリーオス「ふむ、思ったよりやるようだな。」

 

一夏「クリーオス、勝負はまだ始まったばかりだ。」

 

一夏は鋭い目つきでクリーオスを睨む。

 

クラスト「クリーオス、貴様は少し人間を甘く見ているようだな。」

 

クリーオス「逆に貴様は人間を買いかぶっているであろう、クラストよ。まあいい、次の階層に来るがよい。

 

死闘はまだ始まったばかり、果てしなく続くのである。

 

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