IS Brotherhood   作:magnumheat

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第五層 part1

レベッカ「ハァ、ハァ、痛っ。」

 

レベッカは刺さった針を体から抜き取り、しゃがみこんだ。

 

箒「大丈夫か、抜かないほうが。」

 

レベッカ「大丈夫、止血すれば何とか。」

 

一夏「すまん、大変な思いをさせたな。」

 

レベッカ「気にしなくていいのよ、勝ったんだし。」

 

レベッカは明るい表情を見せる。

 

鈴「ん・・・・、ふあぁ。」

 

鈴は気がついたようだ。

 

弾「お、起きたか鈴?」

 

鈴「うん、状況は?」

 

一夏「セシリアは無事に勝利したぜ、それに、ついさっきレベッカが敵を倒したところだ。」

 

鈴「そっか。」

 

クリーオス「では、第五層に挑む者を決めるがよい。」

 

一夏「ああ、じゃあ今回はビリーの出番だ。」

 

ビリー「よっしゃー、待ってたぜ!」

 

ビリーは専用機ティガーファングを展開し、近接装備デルタライガーを振り回す。

 

クリーオス「行け、ピスケ!!」

 

ピスケ「はっ、お任せを!」

 

ピスケは専用機「プロフィティア」を展開し、互いに戦闘に入る。

 

クリーオス「貴様に課せられる条件、それは・・・。」

 

クリーオスがパチンと指を鳴らすと、フィールドは途端に暗闇に包まれ、ピスケの姿も見えなくなった。

フィールドの外にいる一夏達からも、確認できるのはビリーの姿のみだ。

 

ビリー「何だこりゃあ!?一体どういう条件だよ!」

 

ピスケ「フン、鈍いようだから教えてやろう、この暗闇で私と戦うことが、貴様に課せられた条件なのだ!」

 

シャルロット「そんな、でもちょっと待って、暗闇なら敵にも見えないはずじゃ?」

 

ピスケ「こっちからは姿がよく見えるぞ。私の目は暗闇の中でも可視化できるようになっているからな。」

 

弾「何だよそれ、汚ねえぞ!!」

 

一夏「見えない状態での戦いか。」

 

ラウラ「私もこんな経験はないぞ。」

 

箒「これじゃあいくら装備が整っていても足りないぞ。」

 

ビリーは、いわば盲目のような状態で戦わなければならないのだ。

 

ビリー「・・・面白えじゃねえか、やってやるぜ!このイカサマ試合をな!!」

 

レベッカ「ちょっとビリー、アンタ大丈夫なの!?」

 

ビリー「こうなりゃもう出たとこ勝負だぜ!!(ホントの事言やあ不安だけどよ。)」

 

鈴「・・・アンタらしいわね、でもビリー、絶対勝ってよね!」

 

ビリー「おう鈴、任せとけ!」

 

ビリーは悪条件ながらも何とか自分を奮い立たせる。

 

ピスケ「フン、動きも読めずどう戦う?」

 

暗闇の中、ビリーとピスケの戦闘が始まった。

 

ビリー「レベッカに習って、ここはヤケクソだ!!」

 

一夏「いきなりヤケクソかよ!」ツッコミ

 

セシリア「ビリーさんらしいですわね・・・。」

 

ビリーが広範囲にデルタライガーを振り回すも、手応えがない。

 

シャルロット「・・・ちょっと待て、何かおかしいよ。」

 

レオ「ああ、奴のISの飛行音が聞こえない。」

 

ピスケ「教えてやろう、私の機体プロフィティアは、ビルゴが独自に開発したサイレントエンジンが搭載されている。」

 

千冬「そんなものが開発されているとは・・・」

 

千冬は自身も知らない技術の存在に感心する。

 

ビリー「(クソッ、これじゃどうしようもねえ。視覚、聴覚共に封じられるなんてな・・・・。)」

 

ビリーはいつ来るかわからない攻撃に身構える。

 

ピスケ「(ククククッ、怯えているな。それはやがて貴様の死への恐怖となるだろう・・・・。)」

 

そうこうしているうちに、ピスケの攻撃が始まる。

 

ビリー「うおっ!?」

 

構えていたデルタライガーに衝撃が走る。

 

レオ「ビリー、大丈夫か!?」

 

ビリー「あ、ああ。何とか。(フィールド中央はまずい、コーナーに移動すりゃ攻撃範囲は限られる筈だ。)」」

 

ビリーはすぐさまフィールドのコーナーへと移動する。

 

簪「成る程、あそこなら攻撃方向が絞られるわ。」

 

クリーオス「(フフフ、甘いな、我らに人の子の観念が通ずるものか、これだから人の子は浅はかなのだ。)」

 

ビリー「おーし、来るなら来やがれ!!」

 

ビリーは前方でデルタライガーを高速回転させ、迎撃態勢をとる。

 

ピスケ「(甘いな、その程度の浅知恵はお見通しだ。)」

 

プロフィティアにはもう1つ、恐るべき特殊能力が備わっている。

 

ビリー「(どうした!?攻撃してこい!!)」

 

すると、突如身体が締め付けられるような感覚が襲う。

 

ビリー「うげ、ぐ、がっ!?何だこりゃ!?」

 

千冬「マイヤーズ、まさか奴の身体にまとわりついているのは!?」

 

クリーオス「ご名答、VTシステムの力によるものだ。」

 

そう、プロフィティアには、かつてラウラを取り込んだVTシステムを、制御可能な状態で備えており、これによりパイロットは身体を自在に変化させる事で、死角からの攻撃が可能となっている。

 

ピスケ「喰らえ、我がアビリティ、『アポリトス・ドロフォニア!!』」

 

ビリー「ぐぎぎ、クソッ!!」

 

ビリーはイグニッションブーストで何とか引き剥がした。

 

ビリー「ゲホッ、ゲホッ!!クソッ、地上でも空中でも変わらねえんじゃ、どうすりゃあいいんだ!!」

 

ピスケ「(よく脱出したな、だがいつまでもつかな?)」

 

視覚聴覚を遮られ、どこに逃げようとも攻撃が届く絶望的な状況にどう立ち向かうのか・・・・。

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