IS Brotherhood   作:magnumheat

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第六層 part 1

クリーオス「では、第六層で戦う者を決めよ。」

 

一夏「・・・・その前に一つ聞いていいか、クリーオス。」

 

クリーオス「ん?」

 

一夏「ここまで勝ち進んではいるんだが、どうにも納得出来ないことがある。お前、仲間が俺たちに殺されているのに、平然としているのは何故だ?」

 

千冬「ふむ、確かに妙だな。」

 

クリーオス「その答えはいずれわかる。我のところにまで来られればの話だがな。」

 

ネロ「・・・・随分勿体ぶるな。」

 

一夏「まあいい、とりあえず次は・・・、よし、ここは箒で行こう!」

 

箒「私か。」

 

クリーオス「成る程、ではこちらからは、行け、スコルピオ。」

 

スコルピオ「はっ!!」

 

スコルピオは専用機「ディリティオ」を纏う。

 

クリーオス「さて、今回の条件だが、それは、戦いが始まるとともにその小娘に直接教えるとしよう。

 

ビリー「ってことは、俺らには一切わからねえってのか?」

 

鈴「また随分とせこい真似するじゃない。」

 

スコルピオ「何とでもほざけ。まあ1つ確かなのは、この小娘にとっては最も苦しいものという事だ。」

 

箒「(私にとって最も苦しい?)」

 

箒は若干不安になる。

 

一夏「箒、どんな条件かわからないが、気をつけろ!」

 

アルゴス「心配すんな、俺たちがついてる!!」

 

レベッカ「箒、頑張れ!!」

 

箒「ああ、わかった!!」

 

クリーオス「では、始めよ、スコルピオ!」

 

スコルピオ「はっ!!」

 

スコルピオは戦闘開始とともに、指から黒い糸のようなものを放つ。

 

箒「手から糸か、だがその程度のもの、切り裂いてくれる!!」

 

千冬「篠ノ之、迂闊に行くな!」

 

スコルピオ「おやおや、随分単純だな。」

 

スコルピオが放った黒い糸は、箒の頭に刺さるようにつながる。

 

箒「!?、何だ、これは、抜けない!!」

 

スコルピオ「フフフ、地獄へ案内しよう。」

 

箒「!?」

 

箒の身体は、捨てられた操り人形の如く力が抜け、目からは輝きがなくなった。

 

弾「おい、何だよこれ!?」

 

レオ「箒に何しやがった!?」

 

クリーオス「あの小娘なら、スコルピオが作り出した幻想の中だ。」

 

簪「幻想、どういう事なの!?」

 

クリーオス「我は仮にもクラストと同じ創世を司る者。故に人の子の弱さを見ることが可能だ。」

 

エクトル「じゃあ、その精神世界は!」

 

クリーオス「そう、人の子の心の弱さを元に作られたものだ。あの小娘は、見かけによらず精神面が脆いと見える。」

 

千冬「・・・確かにそうだ。」

 

そう、箒は疎外感、姉への嫌悪感、コンプレックスと言った過去のトラウマから、「孤独」に弱い方であるとされる。

 

クリーオス「今頃奴は、精神世界で悲痛な叫び声を上げているだろう。」

 

セシリア「・・・箒さん。」

 

セシリアは心の中で箒の無事を祈る。

 

ラウラ「こんなもの、ISでの戦いの次元ではないぞ。」

 

シャルロット「箒、大丈夫かな。」

 

一夏「大丈夫だみんな!俺たちの思いはきっと箒に届く!」

 

 

Side箒

 

箒「・・・ここは、どこだ?」

 

箒は暗闇の中に一人立っている。すると、離れたところにスコルピオの姿が。

 

スコルピオ「ようこそ、精神の幻想世界へ。」

 

箒「・・・・精神の幻想世界?」

 

箒は訳がわからないという表情を隠せない。

 

スコルピオ「この力は、クリーオス様に授かったものでな、ディリティオのアビリティ「カコフィモス」は、貴様ら人の子の弱さを見抜き、それによる精神ダメージを与えるアビリティだ!」

 

箒「私の、弱さだと。」

 

スコルピオ「わからぬようだな、では試すとしよう。」

 

スコルピオが指を鳴らすと、そこには束の姿が。

 

箒「姉さん!?」

 

スコルピオ「そうだ、お前の心の中に潜む心の弱さの元が具現化したのだ。」

 

束「ヤッホー、箒ちゃーん!」

 

それはいつもの束そのものだった。だが、何か不穏なものを感じる。

 

※本人と区別するため、幻影の束という名前設定にしておきます。

 

幻影の束「それにしても、専用機まで持たせてあげたのに、全然強くならないねー。」

 

箒「くっ。」

 

箒は唇を強く噛みしめる。

 

幻想の束「そんなんじゃいっくんは振り向いてくれないよ、まあこの束さんがいっくんをもらうかも、だけどね。」

 

箒「っ、黙れ!貴方に、何がわかるんだぁぁぁっ!!!」

 

箒は殺意が湧き、幻影の束を殺そうとする。

 

束「いいねー箒ちゃん、でも、相手は私じゃないでしょ!」

 

箒「ぐっ!?」

 

箒はいつのまにかスコルピオの攻撃を受けた。さらに、幻影の束は、無人機を召喚する。

 

スコルピオ「ハハハッ、貴様にこの障壁が超えられるであろうか?」

 

箒「うぐっ!がはっ!!」

 

スコルピオの攻撃に加え、無人機の容赦ない近接攻撃に箒はよろめく。

 

箒「ぐっ、こんな事で、負けるわけには・・・。」

 

箒は膝をつきながらも何とか立ち上がる。

果たして箒は、自分の心の闇を、自らの力で打ち払う事が出来るのか・・・・。

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