IS Brotherhood   作:magnumheat

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第八層 part 2

デュモイとの戦闘では、ラウラは防戦一方に陥りやすく、どこへ逃げても、周囲の物体がデュモイのビブリオのアビリティにより、武器と化してラウラにダメージを与える。

 

デュモイ「どうだ!これが我が機体ビブリオのアビリティ『デフォルマ』だ!!」

 

ラウラ「くっ、姑息な手を・・・・。」

 

ラウラは興奮しているせいか、金色の隻眼が鋭くなっている。

 

デュモイ「どこへ行こうと貴様を追い詰めて行くぞ・・・・・。」

 

 

 

Sideギャラリー

 

弾「くそっ、あんな攻撃汚すぎるぜ!!」

 

ネロ「だが、これまでの敵の特殊能力にも根拠となるものがあった。恐らくあの能力も技術によるものだろう。」

 

レベッカ「そうだとしても、どうやってそれを突き止めるわけ?」

 

千冬「それは本人次第だろう・・・・。」

 

 

Sideラウラ

 

ラウラ「(一先ず奴のアビリティを見極めなければ・・・・。)」

 

ラウラは回避優先でデュモイの交易を観察する。

 

デュモイ「ふん、いつまで逃げ続けるのだ?。」

 

ラウラ「くっ!!」

 

逃げ場のない檻の中を駆け回るがごとく、ラウラはデュモイの攻撃を回避していく。

回避しきれない場合はワイヤーブレードとAICで攻撃を受け止めて、ダメージを最小限にとどめる。

 

だが、デュモイの力はこんなものではなかった・・・・・。

 

デュモイ「逃げ足だけは誉めてやろう。だが、それもここまでだ!」

 

デュモイは不意に地面に掌をあてる。すると、地面から見覚えのある黒い影が。

 

ラウラ「何っ、これは!?」

 

デュモイ「フハハハハハッ、私の力は単に武力を増すだけではない!この力をもってすれば、いくらでも忠実な僕を作り出せるのだ!!」

 

 

一夏「あれは、まさか、この間学園で騒ぎになった、」

 

ネロ「間違いない、PVTシステムだ。」

 

簪「だけど、あれって人体に寄生する者なんじゃないの?」

 

クリーオス「学園での実験に使われたのはまだ試作段階だった、ダリルはいい捨て駒を

演じてくれたものよ。」

 

千冬「・・・貴様、生徒の命を!!」

 

クリーオス「ほう、ただ一人の肉親をはじめ、生徒にISの知識と力を与え、危険な戦いに赴かせてきた貴様が言うか?」

 

千冬「っ!?」

 

千冬はその言葉にわずかながら動揺をみせる。

 

クラスト「クリーオス、貴様!!」

 

デュモイ「何を憤っている、それは事実であろう。すべては篠ノ之束から始まり、貴様という存在が今の世を作り出したのだからな。その因により、ここにいる人の子らは戦うことになっている。」

 

 

デュモイのセリフを聞いた途端、ラウラの中で何かが爆発した。

 

ラウラ「・・・・・教官を侮辱するとは、許せん!!!」

 

箒「ラウラ、落ち着け!」

 

今まで回避に徹していたが、突然真っ向から勝負を挑むように。それは、いつもの冷静なラウラではないが。

デュモイとの間合いを一気に詰め、近接格闘で畳みかける。

 

デュモイ「ふん、自棄になったか。」

 

 

アルゴス「珍しくヒートアップしてるな、ラウラの奴。」

 

セシリア「ご自分の信じる人を侮辱されれば当然ですわ。」

 

レベッカ「だけど、あんなにまっすぐ突っ込んで大丈夫なの?」

 

ビリー「思うんだけどよ、本当の『強さ』ってやつは、追い詰められた時にこそ出せるもんなんじゃねえか?」

 

レオ「ま、時には馬鹿みたいに突っ込むのもありってことだな。」

 

 

戦況はそれほど変わらないが、ラウラ本人からすれば、精神的に大きな一歩を踏み出したところだ。

 

デュモイ「こざかしい!!」

 

ラウラ「ぐぶうっ!!」

 

容赦なく殴られ、口を切り、腹部を強く蹴られたことで血反吐を吐く。

 

弾「おい、これじゃなぶり殺しだぜ!!」

 

のほほん「ラウラウ、大丈夫!?」

 

シャルロット「ラウラ、無茶はやめて!!」

 

ラウラはボロボロになりながらも、デュモイとの間合いを何度も詰める、一見何の意味もなさそうだが。

 

 

一夏「・・・もしかすると、ラウラのねらいは・・・・。」

 

ネロ「ああ、間違いない。」

 

千冬「・・・・そういうことか。」

 

この三人は気づいたようである。

 

 

デュモイ「まだ懲りぬか小娘。人の子の力など、もはや我には通用せぬ!」

 

デュモイは召喚したPVTシステムとともにラウラを苦しめる。

 

ラウラ「ぐっ、ま、まだだ・・・・・。」

 

デュモイ「しぶといな、ならば貴様にもっとも相応しい死を与えてやろう!!」

 

デュモイはラウラにとどめを刺そうと近づく。だがその瞬間、

 

 

ラウラ「ふんっ!!」

 

デュモイ「な!?」

 

何と、ラウラはデュモイの右手を自らの腹に深々と突き刺した。

 

 

デュモイ「貴様、何の真似だ!?」

 

ラウラ「貴様の力は無機物にも有機物にも働くPVTをもとに作られている、無機物なら思うが儘にできるが、

意志を持った者にその力が及べばどうなる。」

 

アルゴス「どういうことだ?」

 

一夏「ラウラ、ここで思い切った賭けに出たんだな。」

 

ネロ「奴の能力のもとであるPVTシステムは、寄生した者を安定してコントロールできる、だがラウラは、以前VTシステムに侵されていたことがあったな。」

 

千冬「つまり、宿主がPVTシステムに対し、抗体、あるいは高い適合性をもっていれば、逆に利用できる可能性があるということか。」

 

千冬の仮説は見事に的中した。

 

 

ラウラ「あいにく、VTシステムの経験が私にはあるのでな、その気になれば。」

 

ラウラにPVTが寄生し、以前のような黒い悪魔のような姿へと変貌する。ただ、以前のように暴走せず、本人の意思はしっかりと残っている。

 

 

ラウラ「ここからだ、行くぞデュモイ!!」

 

ラウラは急激にステータスアップしたかのように攻撃を連続して繰り出す。

 

デュモイ「おのれ、そうまでして一夏のために戦うか、愚かな人の子よ!!」

 

ラウラ「一夏への愛は、貴様らのような狂信めいたものではない!!!」

 

ワイヤーブレードが鋭さを増し、召喚されたデュモイの僕のPVTを抹殺する。

デュモイは無機物の武器で応戦するが、それをラウラはすべて消し去った。

 

デュモイ「何、私の力が、人の子の力に敗れるだと!!」

 

ラウラ「覚悟しろ!!」

 

ラウラはワイヤーブレードをデュモイの全身に巻き付け、大きく振り回し、天井、壁、床へと何度も叩きつけた。

 

そして、それを繰り返したことで、デュモイの頭部が粉砕され、遂には首が折れ、断末魔をあげる間もなくデュモイは力尽きた・・・・・。

 

ラウラ「はぁ、はぁ、どうだ・・・ゴフウッ。」

 

PVTを無理やり体に寄生させ、コントロールしたツケが大きかったのか、ラウラはそのまま気を失って倒れた。

 

一夏「ラウラ、しっかりしろ!!」

 

ネロ「ひとまず手当だ!!」

 

急いで手当をする。クラストの治癒の力を借りるが、

 

クラスト「一命はとりとめたが、しばらくは動かないほうがいい。体内にPVTがある状態ではさすがに不安だろう。」

 

千冬「・・・・ああ、そうだろうな。」

 

 

クリーオス「くっ、悪運の強いものを出したな一夏。」

 

一夏「・・・言っただろ、痛い目を見るのはそっちだってな。」ギロリ

 

一同「・・・・・。」

 

一夏はラウラの受けたダメージの大きさと、千冬への侮辱が相まって、今までにない怒りと憎しみをクリーオスに向ける。それはもちろん、仲間たちも同じだった。

 

クリーオス「・・・次の階層に来るがよい。」

 

流石にクリーオスも少し憔悴し始めた。

 

 

 

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