デュモイとの戦闘では、ラウラは防戦一方に陥りやすく、どこへ逃げても、周囲の物体がデュモイのビブリオのアビリティにより、武器と化してラウラにダメージを与える。
デュモイ「どうだ!これが我が機体ビブリオのアビリティ『デフォルマ』だ!!」
ラウラ「くっ、姑息な手を・・・・。」
ラウラは興奮しているせいか、金色の隻眼が鋭くなっている。
デュモイ「どこへ行こうと貴様を追い詰めて行くぞ・・・・・。」
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弾「くそっ、あんな攻撃汚すぎるぜ!!」
ネロ「だが、これまでの敵の特殊能力にも根拠となるものがあった。恐らくあの能力も技術によるものだろう。」
レベッカ「そうだとしても、どうやってそれを突き止めるわけ?」
千冬「それは本人次第だろう・・・・。」
Sideラウラ
ラウラ「(一先ず奴のアビリティを見極めなければ・・・・。)」
ラウラは回避優先でデュモイの交易を観察する。
デュモイ「ふん、いつまで逃げ続けるのだ?。」
ラウラ「くっ!!」
逃げ場のない檻の中を駆け回るがごとく、ラウラはデュモイの攻撃を回避していく。
回避しきれない場合はワイヤーブレードとAICで攻撃を受け止めて、ダメージを最小限にとどめる。
だが、デュモイの力はこんなものではなかった・・・・・。
デュモイ「逃げ足だけは誉めてやろう。だが、それもここまでだ!」
デュモイは不意に地面に掌をあてる。すると、地面から見覚えのある黒い影が。
ラウラ「何っ、これは!?」
デュモイ「フハハハハハッ、私の力は単に武力を増すだけではない!この力をもってすれば、いくらでも忠実な僕を作り出せるのだ!!」
一夏「あれは、まさか、この間学園で騒ぎになった、」
ネロ「間違いない、PVTシステムだ。」
簪「だけど、あれって人体に寄生する者なんじゃないの?」
クリーオス「学園での実験に使われたのはまだ試作段階だった、ダリルはいい捨て駒を
演じてくれたものよ。」
千冬「・・・貴様、生徒の命を!!」
クリーオス「ほう、ただ一人の肉親をはじめ、生徒にISの知識と力を与え、危険な戦いに赴かせてきた貴様が言うか?」
千冬「っ!?」
千冬はその言葉にわずかながら動揺をみせる。
クラスト「クリーオス、貴様!!」
デュモイ「何を憤っている、それは事実であろう。すべては篠ノ之束から始まり、貴様という存在が今の世を作り出したのだからな。その因により、ここにいる人の子らは戦うことになっている。」
デュモイのセリフを聞いた途端、ラウラの中で何かが爆発した。
ラウラ「・・・・・教官を侮辱するとは、許せん!!!」
箒「ラウラ、落ち着け!」
今まで回避に徹していたが、突然真っ向から勝負を挑むように。それは、いつもの冷静なラウラではないが。
デュモイとの間合いを一気に詰め、近接格闘で畳みかける。
デュモイ「ふん、自棄になったか。」
アルゴス「珍しくヒートアップしてるな、ラウラの奴。」
セシリア「ご自分の信じる人を侮辱されれば当然ですわ。」
レベッカ「だけど、あんなにまっすぐ突っ込んで大丈夫なの?」
ビリー「思うんだけどよ、本当の『強さ』ってやつは、追い詰められた時にこそ出せるもんなんじゃねえか?」
レオ「ま、時には馬鹿みたいに突っ込むのもありってことだな。」
戦況はそれほど変わらないが、ラウラ本人からすれば、精神的に大きな一歩を踏み出したところだ。
デュモイ「こざかしい!!」
ラウラ「ぐぶうっ!!」
容赦なく殴られ、口を切り、腹部を強く蹴られたことで血反吐を吐く。
弾「おい、これじゃなぶり殺しだぜ!!」
のほほん「ラウラウ、大丈夫!?」
シャルロット「ラウラ、無茶はやめて!!」
ラウラはボロボロになりながらも、デュモイとの間合いを何度も詰める、一見何の意味もなさそうだが。
一夏「・・・もしかすると、ラウラのねらいは・・・・。」
ネロ「ああ、間違いない。」
千冬「・・・・そういうことか。」
この三人は気づいたようである。
デュモイ「まだ懲りぬか小娘。人の子の力など、もはや我には通用せぬ!」
デュモイは召喚したPVTシステムとともにラウラを苦しめる。
ラウラ「ぐっ、ま、まだだ・・・・・。」
デュモイ「しぶといな、ならば貴様にもっとも相応しい死を与えてやろう!!」
デュモイはラウラにとどめを刺そうと近づく。だがその瞬間、
ラウラ「ふんっ!!」
デュモイ「な!?」
何と、ラウラはデュモイの右手を自らの腹に深々と突き刺した。
デュモイ「貴様、何の真似だ!?」
ラウラ「貴様の力は無機物にも有機物にも働くPVTをもとに作られている、無機物なら思うが儘にできるが、
意志を持った者にその力が及べばどうなる。」
アルゴス「どういうことだ?」
一夏「ラウラ、ここで思い切った賭けに出たんだな。」
ネロ「奴の能力のもとであるPVTシステムは、寄生した者を安定してコントロールできる、だがラウラは、以前VTシステムに侵されていたことがあったな。」
千冬「つまり、宿主がPVTシステムに対し、抗体、あるいは高い適合性をもっていれば、逆に利用できる可能性があるということか。」
千冬の仮説は見事に的中した。
ラウラ「あいにく、VTシステムの経験が私にはあるのでな、その気になれば。」
ラウラにPVTが寄生し、以前のような黒い悪魔のような姿へと変貌する。ただ、以前のように暴走せず、本人の意思はしっかりと残っている。
ラウラ「ここからだ、行くぞデュモイ!!」
ラウラは急激にステータスアップしたかのように攻撃を連続して繰り出す。
デュモイ「おのれ、そうまでして一夏のために戦うか、愚かな人の子よ!!」
ラウラ「一夏への愛は、貴様らのような狂信めいたものではない!!!」
ワイヤーブレードが鋭さを増し、召喚されたデュモイの僕のPVTを抹殺する。
デュモイは無機物の武器で応戦するが、それをラウラはすべて消し去った。
デュモイ「何、私の力が、人の子の力に敗れるだと!!」
ラウラ「覚悟しろ!!」
ラウラはワイヤーブレードをデュモイの全身に巻き付け、大きく振り回し、天井、壁、床へと何度も叩きつけた。
そして、それを繰り返したことで、デュモイの頭部が粉砕され、遂には首が折れ、断末魔をあげる間もなくデュモイは力尽きた・・・・・。
ラウラ「はぁ、はぁ、どうだ・・・ゴフウッ。」
PVTを無理やり体に寄生させ、コントロールしたツケが大きかったのか、ラウラはそのまま気を失って倒れた。
一夏「ラウラ、しっかりしろ!!」
ネロ「ひとまず手当だ!!」
急いで手当をする。クラストの治癒の力を借りるが、
クラスト「一命はとりとめたが、しばらくは動かないほうがいい。体内にPVTがある状態ではさすがに不安だろう。」
千冬「・・・・ああ、そうだろうな。」
クリーオス「くっ、悪運の強いものを出したな一夏。」
一夏「・・・言っただろ、痛い目を見るのはそっちだってな。」ギロリ
一同「・・・・・。」
一夏はラウラの受けたダメージの大きさと、千冬への侮辱が相まって、今までにない怒りと憎しみをクリーオスに向ける。それはもちろん、仲間たちも同じだった。
クリーオス「・・・次の階層に来るがよい。」
流石にクリーオスも少し憔悴し始めた。