学年別トーナメントが決まってからは、一層訓練に気合を入れた。今回は自分とパートナー以外全員ライバルという状況なのだから、皆ピリピリしていた。大半は一夏かシャルルと付き合う事が目的だが。
一夏「それじゃシャルル、もう一度行くぜ!」
シャルル「オッケー一夏!」
一夏とシャルルは今日も訓練に明け暮れていた。
時折箒やセシリア、鈴も参加して、お互いを高め合っていく。ちなみにセシリアは鈴とタッグを組む事になった。
一夏「それじゃ今度は、タッグマッチ形式の模擬戦だ。」
シャルル「鈴、セシリア、よろしくね。」
鈴「オッケー、セシリア、行くわよ。」
セシリア「はい、鈴さん!」
箒「それでは両チーム、所定の位置について、始め!」
このような感じで進めていく。時々パートナー編成を変えて行う事で、対応力を身につけていく。
模擬戦を行った後、一夏はシャルルと共に汗を流しに自室へと戻った。
一夏「・・・・。」
ふと、一夏はベッドに寝そべって考え事をしていた。ラウラの事が気になっていたのであった。
一夏「(あの事件について調べたが、IS関連のテロ組織が存在してるって話だったな。姉さんやラウラの事を考えたら、できる事なら潰してやりたいが。)」
ちなみに一夏を誘拐したのは、元代表候補生で、千冬に敗れた事で地位を失った逆恨みに一夏を誘拐したという。
一夏「(あの声の主が言っていた、避けられない戦いに少なからず関係してくるのかもな。時期を見て姉さんと話してみるか。)」
一夏はシャワーを浴びるべく、起き上がった。
一夏「そういえばシャンプー切れてたかもな。持って行こう。」
洗面所のドアを開ける。原作を読んだとは思えない程迂闊に。その結果、
一夏「あ•••••。」
シャルル「い、一夏。」
そこには、見事な裸体の少年、ではなく少女がいた。
一夏「え、えっと、どちら様で?」
シャルル「誰って、シャルル•••だよ。」
しばし固まっていた。シャルルはとっさに手で胸を隠したが、その前に一夏は隅々までしっかり見てしまった。
シャルル「うわああああ!」
一夏「はっ!?シャルル、すまん!」
バタン!
勢いよくドアを閉めた。
一夏「(いつかは知る事になってたんだが、これはあまりにもタイミングが・・・。)」
シャルル「い、一夏。お、お先に。」
一夏「お、おう。とりあえずシャワー浴びとく。(落ち着け、俺。)」
数分後、シャワーを浴び終えた一夏は、改めてシャルルの方を向く。
一夏「あのさ。」
シャルル「な、何かな?」モジモジ
一夏「どうして、男のふりしてこの学園に?」
シャルル「そ、そうだよね。それじゃあ話そうか。」
それからシャルルは全てを話した。まず、この学園に入った目的は、シャルルの父が経営するデュノア社に白式のデータをおくりこむことであった。わざわざ男装させたのは、より確実に一夏と接触できるようにするためである。
他にも、学園内の設備システムや、学園管理のISデータを少しでも集め、より進んだISの技術を開発しようと目論んでいたらしい。ちなみにシャルルは、父親の愛人が産み、そのせいで本妻からは幼い頃から冷遇されてきたのだ。
シャルル「というわけなんだ。」
一夏「なるほど、俺の時みたいに男性IS操縦者として世間に報道されなかったのはそのためか。納得できたぜ。」
シャルル「ごめんね一夏。騙しちゃったみたいで。」
一夏「シャルル、お前は悪くない。俺は私利私欲のためにシャルルをここに送った奴らが許せない。」
シャルル「一夏?」
一夏「シャルル、お前はどうする?この学園に残るか、フランスに帰るか。」
シャルル「・・・・。」
一夏「これはお前の意思で決めればいい。俺にはどうする事も出来ないからな。」
シャルル「うん。」
一夏「とりあえず今この事は黙っておく。」
シャルル「一夏、ありがとう。お陰で少し気が晴れたよ。」
一夏「さて、明日も早いし寝るか。」
シャルル「うん。でもね一夏。」
一夏「何だ?」
シャルル「襲ったりしないでね。」
一夏「い、いや当たり前だろ。」アセアセ
シャルル「エッチ。」クスクス
一夏「いいから、先に寝るぞ。」
学年別トーナメントに集中するため、早めに就寝した。