IS Brotherhood   作:magnumheat

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第九層 part 6

サジ「小僧、思ったよりはやるようだな。流石はかつての『神の代行者』。だが貴様にも終わりの時が近づいている。」

 

エクトル「・・・・・。」

 

エクトルとサジの戦いが始まってからかなり時間が経った。

 

激戦の中互いに駒の数こそほぼ対等だが、戦況的にはエクトルが不利である。

 

現在残っているのは駒一夏、駒ネロ、駒ラウラ、駒ビリー、駒本音、そしてエクトル本人である。

残っている駒は皆多少ながらもダメージを負っており、それに対してサジには自分を含め万全の機体がまだ残っている。

 

Sideギャラリー

 

 

千冬「接戦に見えるが、ベレンは圧倒的に不利だな。」

 

ネロ「ああ。だが数は変わらない、戦略にもよるが数が多ければ絶対に有利という訳ではないと思う。」

 

一夏「エクトル、最後まで自分を信じろよ。」

 

他一同「・・・・・。」

 

お互いどう動くかわからない緊迫した空気が続く。

 

 

Sideエクトル

 

エクトル「ここは、固まっていくべきだろうな。」

 

 

エクトルは駒ラウラと駒ビリーを前衛に立たせ、その右後ろに駒一夏、左後ろに駒ネロを配置。

後衛に駒本音、そしてエクトル自身という布陣。

 

ここは攻撃に向かわずエクトルのターンを終了する。

続いてサジのターン。

 

 

サジ「フン、死に損ないどもの守りなど脆いものだ。順番に蹴散らしてくれる。行け!!」

 

サジが向かわせた機体は一体だ。一見するとIS学園の訓練機打鉄に近いが。

 

エクトル「ビリー、迎え撃て!!」

 

エクトルは駒ビリーによるカウンター攻撃で撃退する事を試みる。

カウンター攻撃は成功した、のだが・・・・、

 

 

サジ「甘いな、この機体は他とは違うぞ。」

 

駒ビリーはカウンター攻撃を成功させた瞬間、無残に切り刻まれて消滅した。というのも、

 

エクトル「馬鹿なっ、機体の影が攻撃するだと!?」

 

サジ「我らの機体は貴様たち人の子らの想像をはるかに凌駕する。この力は篠ノ之束とて持ち得ぬものだぞ。」ニヤリ

 

駒ビリーは打鉄似の機体の本体からの攻撃には対抗したが、その機体の影が瞬時に襲いかかったのだ。

 

これでエクトルの機体は残り5体。

 

Sideギャラリー

 

弾「おい、あれって反則じゃねえのか!?」

 

レベッカ「あれじゃ2対1って事じゃない!!」

 

箒「これじゃますますエクトルは不利だぞ!」

 

 

Sideエクトル

 

エクトル「くっ、こんな事が。」

 

サジ「次はこの機体だ!!」

 

今度はアルゴス以上の豪腕と拳、脚力が特徴である機体を向かわせる。

 

エクトル「ラウラ、防いでくれ!!」

 

エクトルは駒ラウラに防衛命令を出す。

駒ラウラはワイヤーブレードを相手の両腕に絡みつかせるが、

 

サジ「そんな小娘に何ができる!!」

 

豪腕の機体はワイヤーブレードを引きちぎり、駒ラウラをなぶり殺しにする。駒ラウラはとっさにレールカノンを発射した事で多少のダメージを与えながらも、ラッシュに耐えきれず粉砕された。

 

エクトルの機体は残り4体。

 

サジ「まだまだいくぞ!!」

 

今度は先端が十字の刃である大槍を構えた機体が向かう。

 

エクトル「ここは、一夏とネロで受け止める!(本音はなんとしても守らないと)」

 

駒一夏と駒ネロは盾で十字刃のサイドを受ける事で防ぐ。

 

エクトル「この隙に攻撃だ!!本音、強化を頼む!!」

 

ここでエクトルが攻撃に転じる。本音のサポートアビリティでアルテミスの矢の威力を上げ、大槍の機体の首元に矢を貫通させる。

 

これが即死効果となったのか、大槍の機体を撃破した。

 

サジの機体は残り5体。

 

サジ「苦し紛れの抵抗にしてはまあまあだな。」

 

エクトル「やられっぱなしでいると思わないでくれ。」

 

サジのターンはこれで終了。

 

 

Sideギャラリー

 

千冬「いいコンビネーションだ。」

 

一夏「本音のアビリティが鍵を握ってるみたいだな。」

 

ネロ「本人の機体も強力な事は間違いない。」

 

本音「え、えへへ、そう?」

 

本音はネロに褒められたのが嬉しくて照れる。

 

ラウラ「だが、ここから巻き返せるのか?」

 

セシリア「ここまでくるといよいよ心配ですわ。」

 

アルゴス「だな、だがエクトル自身も攻撃に転じている。覚悟は決めているだろう。」

 

 

Sideエクトル

 

 

エクトル「ここはもうなりふり構っていられない!!」

 

エクトルは駒ネロに攻撃命令を下し、本体と影の機体の撃破を図る。

 

駒ネロは全速力で突進し、本体にヘルグラディウムの刃、影にアガリアレプトを放つ。

 

激しく衝突したが、敵の本体を撃破した事で影も消滅した。

代償にシールドエネルギーが3分の1未満になった上に盾が砕けてしまったが。

 

 

エクトル「一夏、頼むぞ!!」

 

駒一夏は豪腕の機体に突進し、駒ネロと同じように攻撃を仕掛ける。

豪腕の機体はラッシュで駒一夏を攻撃するが、駒一夏の全速力での体当たりの前に拳と装甲が砕け、雪片弐型の刃が頭部に突き刺さり消滅した。

 

駒一夏もシールドエネルギーを大幅に減少させた上に盾装備を破損してしまったが。

 

これでサジの残りの機体は自分を含め3体に。

 

エクトル「今度は僕が行くぞ!!」

 

エクトルはサジに動かされる前の残り2体の敵機に攻撃を仕掛ける。

 

本音のサポートで威力を最大にまで上げたアルテミスの矢を雨のように振らせてサジと2体の機体にダメージを与えた。

 

サジ「ぐっ、小癪な!!」

 

エクトルのターンはこれで終了。

 

 

Sideギャラリー

 

簪「凄い、また対等になったよ!!」

 

鈴「ここまでくれば後は出たとこ勝負ね!!」

 

レオ「さて、向こうがどうくるかだな。」

 

 

Sideサジ

 

 

サジ「小僧、私より先に自身の行動を起こしたことは褒めてやろう。だが、それが仇となった。こちらも行くぞ!!」

 

サジはデスペランダで残る2体の機体とともに攻撃を仕掛ける。

 

2体のうちの1体はレベッカのハンマーをも凌駕する大斧を装備しており攻撃力が高い。

その機体で駒ネロに攻撃する。

 

駒ネロはヘルグラディウムで応戦し、互いに激しい斬り合いをした後、玉砕覚悟の体当たりでその機体と共に消滅した。

 

エクトル「ああっ、ネロ!!」

 

サジ「消し去られたか、だがまだこの機体がある!!」

 

もう一方はセシリアのようにミサイルを放ち、駒一夏を撃つ。

 

ミサイルをエクトルがアルテミスで撃ち落としつつ駒一夏は零落白夜光でミサイルの機体を狙い撃つが、撃ち合いの末にミサイルの機体を撃破したと同時に自身のシールドエネルギーを全て消費した事で自滅する事になった。

 

遂にサジは自分自身のみとなったが、

 

サジ「これで終わらせてくれる!!」

 

サジのデスペランダは近接と遠距離の装備が一つずつあり、どちらも可変式で、さまざまな形状にできる。また、一夏同様一撃必殺のアビリティを持っている。

 

サジ「これで貴様も終わりだ!!」

 

サジはエクトルに向かっていく。

 

エクトル「迎え撃つ!!」

 

エクトルはアルテミスを放つが、ダメージを効率よく与えられず、懐に入ってきたところでアルテミスを破壊された。

エクトルはそれに物怖じせずに近接武器ラストロスで対抗するも、自分の方が先にダメージを受けてしまっているため、長くは持たないようだった。

 

エクトル「くっ、本音済まない!!!」

 

エクトルは駒本音を自分の前に立たせてサジの攻撃を防がせる。

駒本音は九尾狐の防御アビリティでガード体制をとるが、蓄積されたダメージもあり防ぎきれず、そのまま消滅することに。

 

だが、決して無駄ではなかった。サジの遠距離装備も弾切れとなったのである。

 

これでエクトルも自分自身のみとなった。

 

ここからはサジとエクトルの一騎打ちとなる。

 

サジ「ここまでくるとはな。最早小手先ではない最後の勝負だ!!」

 

エクトル「望むところだ、セラフィエル、いくぞ!!」

 

セラフィエル「うむ!!」

 

エクトルはリミットブレイクで黄金の翼を広げる。

 

サジ「遂に神の代行者の力を出してきたか。ならば、導きと共に冥府へと送ろう!!」

 

エクトルは普段見せない接近戦でサジに挑む。

ラストロスを振りかざしてサジの機体にその爪を立て、アルゴスとの戦いで身につけた蹴りを浴びせる。

 

サジ「舐めるな!!」

 

サジも近接武器である刀状の武器「テスタメント」で切り結ぶ。

 

その最中、エクトルは頰を切りつけられるが、エクトルは物怖じせずに向かっていき、サジの喉元にラストロスの鉤爪を突き刺した。

 

セラフィエル「エクトル、トドメをさせ!!」

 

エクトル「これで、終わりだっ!!」

 

サジ「ぐっ、がっ!?」

 

サジの首から血液が流れ出し、エクトルはそれにも構わず喉元から横向きにラストロスで首を切り裂いた。

サジの首から血液が噴水の如く吹き出し、そのまま息絶えた。

 

 

Sideギャラリー

 

 

簪「やった!エクトルが勝った!!」

 

一夏「エクトル、大丈夫か!?」

 

エクトル「ああ、何とか。」

 

エクトルは頰から血を流しながらもホッとした表情を見せる。

 

 

クリーオス「・・・・ここまで来るとは。」

 

一夏達は次の階層へと向かった。

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