長期戦をエクトルが制し、第十層に登る一行。
敵は十二神座のうち残るはクリーオスとタウロ、最上階でクリーオスが待つことを考えれば実質最後の部下となる。
クリーオス「では、次の手駒を決めるが良い。」
一夏「最後の手下は、アルゴスに任せよう。」
アルゴス「いよいよ出番だな。」指ボキボキ
アルゴスはいつになく気合が入っている。
セイリオスを展開して、肉体にルシフェウスを宿す。
クリーオス「かつての冥王が来るか、いいだろう。タウロ、行け。」
タウロ「はっ!!」
タウロは機体「プラエリス」を展開する。
それと同時にタウロの側には、全身ローブのものが二人いるが。
アルゴス「何だそいつらは?」
クリーオス「さて、先程は神の代行者に余興を披露させてもらったが、冥王である貴様にも用意してある。」
アルゴス「・・・・勿体ぶらねえでさっさと始めようぜ。」
クリーオス「やれやれ、せっかちな男だ。タウロに付き従いし者達よ、その姿をあらわせ。」
二人の従者はローブを脱ぎ捨てた。その正体は・・・・・、
アルゴス「・・・・なっ!?」
一夏「何だと、これは!?」
弾「嘘だろ!?」
一同「!!!!」
その二人は、アルゴスの恋人である更識楯無と弾の恋人の布仏虚だった。
二人はPVTシステムによって洗脳された状態であり、タウロの命ずるままに動く人形となっている。
※普段と違うので、二人の名前の前に「洗脳」とつけておきます。
洗脳楯無「・・・・ターゲット確認、戦闘態勢。」
洗脳虚「敵、警戒レベル最大。よって抹消対象とする。」
二人の表情には学園にいた頃のような輝きはなく、冷酷さを帯びた瞳をしている。
タウロ「どうした、愛する者に会えたのだぞ。もっと嬉しそうな表情を見せてみたらどうだ?」
アルゴス「・・・・てめえら!!」
弾「ふざけんな!」
ネロ「これは、洗脳か!!」
クリーオス「その通りだ、今までは仲間のコピーや駒に戸惑ったろうが、これほど心苦しいものはないだろう?」
一夏「・・・・これがアルゴスに課せられた条件だというのか!!」
簪「卑怯者!お姉ちゃん達を解放して!!」
本音「ふえ・・・・、お、お姉、ちゃん。」
本音は泣きそうな表情でその場にへたり込んでしまう。
千冬「貴様ら・・・・どこまでも外道な!!」
一同は加勢したいところだが、ステージには結界が張られていて参加者以外は介入できない。
強敵に加え、自身と友の愛する者を相手にアルゴスは戦わなければならない。
タウロ「では行くぞ、冥王!!」
楯無と虚も機体を展開する。
アルゴス「くっ、やるしか、ないのか・・・・。」
アルゴスはとてつもない心の重圧に苦しむことになる。
戦闘が始まり、タウロは3人がかりでアルゴスに襲いかかる。
アルゴスもすぐさま向かい、ターゲットはもちろんタウロに絞るが、
タウロ「遅い!!」
洗脳楯無・虚「・・・・。」
アルゴス「ぐっ、がはっ!!」
タウロの攻撃は大口径リボルバー装備「タナトス」と大型の両刃ナイフの「モルス」に加え、手数に優れた体術でアルゴスを圧倒する。
それに続いて楯無と虚が追撃を行い、アルゴスにダメージを与えていく。
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箒「くっ、これではなぶり殺しだ!!」
ビリー「アルゴス、どうにか耐えてくれ!!」
レオ「せめて自分の武器だけでも貸してやれたらいいが。」
基本的に徒手空拳同然のアルゴスにはこの戦闘展開はあまりにも辛い。
アルゴス「くっ、クソが!!」
アルゴスは強引にタウロとの間合いを詰めようとするも、楯無のミステリアス・レイディのアビリティに阻まれる。
アルゴス「楯無さん、俺だ!アルゴスだ!!」
だが、それ以上に大変なのは虚への対処だ。
虚の装備している機体「マリオネット」だ。
本人の意思だけでなく、タウロの意思でも動かすことができるため、まさにその名の通り操り人形同然である。
洗脳虚「!!」
アルゴス「うぐっ、だめだ虚、さん!!」
どうしても彼女達に拳をふるうことはできないでいる。
そうこうしているうちにまたしてもダメージを受け、
アルゴス「うぐっ、がああっ!!」
アルゴスは3人から同時攻撃を受けて壁に叩きつけられた。
その衝撃で頭から流血が。
レベッカ「アルゴス、大丈夫!?」
シャルロット「楯無さん、虚さん、もうやめて!!」
セシリア「お二人とも目を覚ましてください!!」
必死に叫ぶもその声が届くことはない。
タウロ「フン、無様だなアルゴス、愛する者達に阻まれ私には触れる事すらかなわん。」
アルゴス「ゴフッ、う、うるせえよ!!」
アルゴスは頭から血が流れるのも構わず前に出る。
アルゴス「かわせばなんとか!!」
アルゴスはあらゆる方向にイグニッションブーストで瞬間移動しながら近づいていく。
タウロ「愚かな・・・・。」
アルゴスの拳が当たる瞬間、虚を盾にする。
アルゴス「ぐうっ、ダメだ。」
洗脳虚「!!」
当てるのを防ごうとした隙を突かれて虚の武器「リトルギア」がアルゴスの脇腹に炸裂。この武器は巨大な医療用メスの形状で斬れ味が高い。
アルゴスはとっさに身をよじってダメージを抑えたが、浅くも痛々しい傷を負う。ISスーツの上から切り裂かれ、そこからも血が垂れ流しに。
アルゴス「痛え(危ねえ、冗談じゃないぜ、下手すりゃ骨や内臓まで切られちまう。)」
アルゴスは傷を抑えながら一旦距離を置いて立て直す。
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ラウラ「あの武器は危険だ!!」
ネロ「・・・・殺戮においては高い技術らしい。」
一夏「・・・畜生っ(代われるものなら・・・。)」
危機と苦しみに満ちた戦いをアルゴスは乗り越えられるのか。