IS Brotherhood   作:magnumheat

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第十層 part 2

タウロと楯無、虚の3人を相手にアルゴスは苦戦する。

人数での不利もそうだが、洗脳されているとはいえ恋人と友の愛する者に攻撃し辛い。

 

タウロ「フン、これがかつての冥王か。人の子の『情け』によりその力も無に帰したのだろうな。」

 

アルゴス「うぐっ、がっ!!」

 

洗脳楯無・洗脳楯無「・・・・」

 

アルゴスはなおも攻撃に転じる事が出来ないでいる。

 

アルゴス「(どうにか洗脳を解除できねえか。)」

 

 

Side

 

箒「アルゴス、楯無さんと虚さんに攻撃しづらいみたいだぞ。」

 

レベッカ「それもそうだけど、虚さんにあんな戦闘力があったなんて。」

 

普段見せない虚の動きに一同は驚く。

 

本音「お姉ちゃん、何であんなに。」

 

ネロ「あれは恐らく機体にも秘密があるはずだ。少なくとも、今虚さんが装着しているあの機体は正規のものじゃない。」

 

弾「どういう事だよ!?」

 

エクトル「洗脳された人間があそこまで正確な攻撃ができるのは、タウロがコントロールしているからだろう。」

 

ビリー「それって、操り人形同然じゃねえか!!」

 

箒「くっ、卑劣な!!」

 

ネロとエクトルの憶測は当たっている。

 

 

Sideアルゴス

 

アルゴス「・・・・そういうことか。」

 

アルゴスも虚の機体について確信を持ったようである。

 

タウロ「貴様ら人の子が信じる愛や友情といったものが障害になる気分はどうだ?」

 

アルゴス「う、る、せえっ!!(彼女達を助けるなら、機体そのものをぶっ壊すしかねえ!!)」

 

アルゴスは虚に向かっていき、心中苦しみながらもいつもの調子で攻撃を仕掛ける。

 

洗脳虚「ターゲットの攻撃による被弾、ダメージレベル、B。」

 

Sideギャラリー

 

簪「アルゴスお兄ちゃん!?」

 

本音「アルアル!?」

 

弾「アルゴス、何してんだよ!?」

 

アルゴスが突然虚を激しく攻撃した途端に驚く三人。

 

一夏「みんな落ち着け!!」

 

弾「落ち着いてられるかよ!!」

 

本音「お姉ちゃんが!!」

 

セシリア「皆さん、お気持ちはわかりますが、」

 

ラウラ「今あの2人を救えるのはアルゴスしかいないんだぞ!!」

 

シャルロット「アルゴスだって苦しいんだよ!!」

 

千冬「その通りだ、落ち着け五反田、布仏、更識。」

 

弾・本音・簪「・・・・・。」

 

複雑な感情が蠢いているが、どうにか気をおさめた三人。

 

 

Sideアルゴス

 

タウロ「やっとその気になったようだな。戦いに犠牲はつきものだ。憂いなく冥王の力を振るうがよい。」

 

アルゴス「うおらあああっ!!」

 

アルゴスは虚を壁に押さえつけて、なるべく肉体ではなく機体の部分にダメージを与えていく。

途中にタウロと楯無が割り込んでくるが、

 

アルゴス「ぐっ、虚さん!!」

 

アルゴスは虚を羽交い締めにして自分の前に突き出し、盾のようにする。

 

洗脳虚「ダメージレベルC。」

 

タウロ「ほお、そこまでするか。」

 

アルゴス「・・・・・・。」

 

アルゴスは心が折れそうになる。だがそれでも虚への攻撃を止めなかった。

 

アルゴス「だああああっ!!」

 

アルゴスは虚を地面に叩きつけた後、虚の両腕の装甲を粉砕する。

 

洗脳虚「機体損傷、ダメージレベルD。」

 

アルゴス「うがあああああ!!」

 

アルゴスは抵抗する虚からダメージをもらいながらも、虚の機体の装甲を攻撃し続ける。

マリオネットは、両肩、両足と破壊された事で徐々に戦闘力が低下していく。

 

洗脳虚「ダメージレベルE、警告レベル。」

 

ここまでくると、流石にタウロも少し驚く。

 

タウロ「楯無、援護するぞ!」

 

洗脳楯無「承知、援護射撃準備。」

 

アルゴス「来るなら来い!!」

 

アルゴスは虚を片腕で担いだままイグニッションブーストで楯無とタウロに向かう。

 

タウロ「愚かな。」

 

タウロと楯無は抱えられている虚に構う事なくアルゴスを迎撃する。アルゴスは被弾しながらも突っ込んでいき、虚にそのダメージを与えていく。

 

アルゴスの攻撃に加えてタウロと楯無の攻撃も受け続けた虚は、機体の胴体にも大きな亀裂ができるほどに。

 

アルゴス「くっ!!」

 

アルゴスはマリオネットの亀裂に手を突っ込み、地面に虚を叩きつけた後、亀裂を手で無理やりこじ開けて虚を機体から引き離した。

 

 

アルゴス「これでどうにかなるか・・・・・。」

 

洗脳虚「・・・ダメージ、本機破壊、修復、不、可、能。任、務・・・・・し・っ・ぱ・い。」

 

機体から完全に話された虚は、ISスーツ姿のままゆっくりと目を閉じて倒れる。

 

クリーオス「・・・・アルゴスよ、その小娘は返すが良い。」

 

アルゴス「・・・・・そのつもりだ。」

 

タウロ「チッ、使い物にならなくなったか。」

 

楯無「・・・・ターゲット、危険レベル上昇。速やかに、抹殺。」

 

 

Sideギャラリー

 

戦いに敗れた虚は、ギャラリーの方で預かることに。

 

本音「お姉ちゃん、お姉ちゃんっ!!起きて!!」

 

ネロ「心配ない、気絶しているだけだ。」

 

本音「ほ、本当?」

 

本音は泣きながらも少し落ち着いた。

 

一夏「すぐに傷の手当てだ!!」

 

ギャラリー一同「はい(ああ)!!」

 

虚を横に寝かせて手当てを行う。

 

 

Sideアルゴス

 

 

アルゴス「ゲホッ、た、楯無、さん、すぐ助ける!!」

 

アルゴスは血反吐を吐きながらも立ち上がり、再び立ち向かう。

 

タウロ「どうやら覚悟を決めたようだな、ならば望み通り愛の名の下に死をくれてやろう!!」

 

洗脳楯無「・・・・攻撃再開。」

 

1人救ったとはいえアルゴスの不利な事には変わりがない。

 

タウロ「その小娘は先程の者とは違うぞ。洗脳されていてもある程度自立思考で行動できるからな。」

 

アルゴス「(今度はどうすればいいんだ。)」

 

アルゴスはターゲットを楯無に絞り、立ち向かっていく。

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