アルゴス「はぁ、はぁ、楯無・・・・。」
アルゴスは右腕を失い、左足の機能も低下した状態で楯無と交戦する。
洗脳楯無「・・・・・。」
だが、重傷を負ったアルゴスはいつものスピードが出せず、楯無の攻撃をかわしながら迎え撃つのが精一杯だ。
タウロ「そこまでの傷を負ってなお愛の力を信じるか。哀れな、冥王の力を得ても所詮は人の子よ。」
洗脳楯無「・・・・攻撃、再開。」
楯無はアルゴスの頭を狙って攻撃する。
その武器は蛇腹の剣「ラスティー・ネイル」。
いつもは高圧の水流だが、それにも高濃度の硫酸が仕組まれている。
アルゴス「っ!!」
アルゴスはとっさに身を翻したが、右目の上に硫酸水流を込めた刃がかすり、焼き切られたその傷口からは流血する。
どうにか失明は避けたが、アルゴスの右目は赤いカーテンで覆われる。
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ラウラ「アルゴス、無茶はよせ!」
レオ「一旦距離とって回復を待つべきだ!!」
千冬「そうできればいいのだが・・・・。」
ネロ「・・・・。」
皆が心配するもアルゴスの頭には後退の文字はない。
そんな中、
虚「・・・・ん。」
戦闘不能になり、気絶していた虚が目をさます。
弾「う、虚さん!?」
本音「お、お姉ちゃん!!」
一夏「虚さん、気がついたんですね!」
箒「大丈夫ですか!?」
虚「ここは、あれ?」
虚はアルゴスと洗脳楯無の方を見る。
虚「な!?副会長!!痛っ!!」
千冬「待て、急に動くな!!」
虚は動こうとするも、洗脳による脳のダメージと肉体疲労で立ち上がれない。
虚「・・・・でも。」
セシリア「お気持ちはわかりますが、今はアルゴスさんを信じましょう。」
シャルロット「アルゴス、頑張って!!」
Sideアルゴス
アルゴス「虚さん、よかった!無事だったんだな!!」
タウロ「チッ、死に損ないが。」
アルゴス「・・・・そりゃてめえだ!!」
アルゴスは虚が目を覚ました安心感とタウロへの怒りからか、アドレナリンが体に活力を与えていくのを感じる。
洗脳楯無「ターゲット、アドレナリンの増加傾向にあり。闘争本能感知。」
アルゴスのメンタルはバースト状態になり、楯無にそれが伝わったようだ。
アルゴス「ああ、そうだよ楯無!!今俺はなぁ、嬉しさと怒りで狂っちまいそうなんだよ!!」
アルゴスは自身の傷の痛みも分からなくなるほど怒りに燃え、楯無めがけて突っ込んでいく。
アルゴス「オラアァァ!!」
アルゴスは楯無の心に響く一撃を与えるべく攻撃を始めた。
洗脳楯無「っ、迎撃!!」
先程まで人形のような顔つきだった楯無の表情に僅かに歪みが生じた。
タウロ「とうとう壊れたか。」
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弾「す、凄え!」
鈴「アルゴス、さっきより手数増えたんじゃないの!?」
ネロ「あれは恐らく、アドレナリンによるものだ。」
本音「それってスマホのあれかな?」
虚「それはアンドロイドよ。」ツッコミ
千冬「アドレナリンが極限まで分泌されると、その者の闘争心を掻き立てると聞いたことがある。」
レオ「それって、どんな状態なんだ?」
エクトル「まあ、端的に言えば、『ブチ切れ』状態だね。」
一夏「わかるぜ、俺もルシフェウスと戦った時、後半は興奮状態で感覚がわからなくなったからな。」
ビリー「なるほどな。確かにアイツは一度キレたら手がつけられねえぜ。」
レベッカ「アタシとビリーで何度も止めるの苦労したもんね。」
Sideアルゴス
洗脳楯無「ターゲットスピード増加、捕捉困難。」
タウロ「こんな事が起きるとはな。」
タウロはブチ切れたアルゴスの形相に内心たじろぎながらも対応する。
アルゴス「たぁーてぇーなぁーしいぃぃぃっ!!」
アルゴスは楯無にマーシャルアーツによるコンボ攻撃をお見舞いする。
楯無はアクア・クリスタルでさらに硫酸の霧を発生させるが、
タウロ「何だと!?」
アルゴスの体からは熱気と禍々しいオーラが発せられ、その熱で硫酸霧が蒸発し、アルゴスはアクア・クリスタルを全て粉砕した。
洗脳楯無「っ、ア、アクア・クリスタル破、損、ダメージレベルB!!。」
棒読みだった楯無のセリフにもガタが。
アルゴス「楯無、虚さんも心配してるぞ!いい加減目ェ覚ませぇぇぇ!!」
アルゴスは残った左腕と右足を生かしながら楯無を攻撃し続ける。
楯無は最終手段でセックヴァベックを発動し、アルゴスを拘束するが、
アルゴス「まだコイツがあるんだよぉ!!」
アルゴスは片腕でアビリティ『テロス・フラス』を発動させ、エネルギー波を繰り出す。
それが楯無の頭部に思い切り直撃した事で拘束が解け、アルゴスはトドメを刺す勢いで楯無に体当たりをする。
洗脳楯無「機体、ダメ、ジ、レベル、ア、アアア!!」
タウロ「クッ、この小娘もここまでか!」
洗脳楯無「アアア、ア、ルゴ、ス、く、ん。」
アルゴス「!!」
楯無は頭部に大打撃を受けた事で洗脳状態が崩れ、恋人であるアルゴスの名前をわずかながらに口にした。
アルゴス「ああ、そうだよ楯無、俺だ!!アルゴス・イリアディスだ!!戻ってこい更識楯無!!」
アルゴスの渾身の叫びは彼女の心を呼び覚まし・・・・。
楯無「ううう、ああ、アルゴス君!!!!」
楯無は遂に意識を取り戻した。
アルゴス「楯無、よかった!よく戻ってきてくれた!!」
アルゴスは血だらけの身体で楯無を抱きとめた。
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一夏「やった!!」
ネロ「どうやら意識が戻ったな。」
簪「お姉ちゃん!!」
一同「!!!!!」
Sideアルゴス
楯無「アルゴス君、大丈夫!?」
アルゴス「ああ、大丈夫だ!!あとは俺がやる!!」
楯無「駄目よ!!私も戦うわ!!」
アルゴス「けどお前も重傷だろ!!」
タウロ「・・・・構わん、そのままかかってこい。」
アルゴス・楯無「!?」
タウロ「貴様達はまとめて葬り去るまで!!」
そういうとタウロは機体の形態を変え始めた。
形状だけでなく、体格が大きくなり、人型であったタウロの姿は異形のものへと変えていく。
その姿はさながらミノタウロスを彷彿とさせる。
タウロ「見よ!!人の子を超えし我の力を!これが我の真の姿『クリシタウロス』!!」
アルゴス「こりゃまた大層な姿だ。」
楯無「・・・・やるしかなさそうね。」
意識を取り戻した楯無と共同戦線を張ることになったアルゴス。
愛するものを取り戻した喜びに浸るのはもう少し後のようだ。