IS Brotherhood   作:magnumheat

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第十一層 part 1

アルゴスの勝利により、一夏達は楯無と虚を取り戻した。

 

そして、これから第十一層に向かうのだが、

 

 

一夏「楯無さん、虚さん、二人はしばらくここで休んでいてください。」

 

 

ネロ「上策だな、二人ともまだ本来の状態ではないだろう。」

 

 

虚「・・・悔しいけど、そのほうがいいみたいね。」

 

 

楯無「え、待ってよ。私もまだ戦うわよ!」

 

 

アルゴス「楯無、やめといたほうがいい。」

 

 

楯無「アルゴス君、痛っ!!」

 

 

楯無は大声を出した途端体が疼くのを感じる。

 

 

千冬「無茶をするな、適性のあるイリアディスとボーデヴィッヒはまだいいが、お前たちはPVTシステムに侵された上にケガを背負っている。」

 

 

楯無・虚・千冬以外「・・・・・。」

 

 

 

一夏「とはいえ、敵の基地で二人をこのまま残していくのも心配だ。みんな、急で悪いが、何人か二人のそばにいてやってくれないか?」

 

 

虚「そんな、私たちのために戦力を削がなくても。」

 

 

一夏「いえ、大半はもう戦いを終えました。残りはネロと姉さん、俺の三人だけです。」

 

 

二人の看病・護衛のために、弾、レオ、簪、本音が残ることに。

 

 

一夏「すまない、頼んだぞ。」

 

 

簪「うん、こっちは任せといて。アルゴスお兄ちゃんも気を付けてね。」

 

 

アルゴス「ああ、必ず帰ってくる。」

 

 

レオ「気にせず行ってきな、リーダー。」

 

 

本音「おりむー、ネロロン、先生も頑張ってね!」

 

 

 

ここで、仲間を4人離脱させることを一夏は決断した。

 

ちなみにこれから先の一夏達の状況は、簪専用の携帯コンピュータと一夏達のプライベートチャンネルによる通信で共有することとなる。

 

 

 

Side一夏

 

 

一夏「さて、行くとするか。」

 

 

鈴「こんな時になんだけどさ、やっぱアンタがリーダーでよかったと思う。」

 

 

シャルロット「うん、そうだよね。」

 

 

一夏「そうか?」

 

 

ラウラ「うむ、状況における判断力に秀でているな。」

 

 

ビリー「ああ。それによ、俺同期に命令されるの、一夏なら許せるな。」

 

 

レベッカ「あら、ビリーが素直なの珍しいわね。」

 

 

 

千冬「話ならその辺にしておけ、着いたぞ。」

 

 

第十一層に一行は到着する。

 

 

 

クリーオス「では次の駒を選ぶがいい。」

 

 

 

一夏「次は、そうだな。ネロ、行ってくれるか?」

 

 

ネロ「フン、問題ない、すぐに片付ける。」

 

 

箒「随分余裕だな。」

 

 

セシリア「そうですわね、ですがネロさんは一夏さんと互角ですし。」

 

 

シャルロット「でも、次はどんな敵が出てくるのかな。」

 

 

ラウラ「部下はすべて倒してはいるが、奴ら以上の者が出てこないとは言い切れんな。」

 

 

ネロはフィールドに一人立つ。

 

 

クリーオス「では、こちらの手駒を送ろう。」

 

 

クリーオスがそう言うと同時に、ネロの目の前には大きな鏡が出現した。

 

 

ネロ「・・・・?」

 

 

ビリー「何だ、どんな奴かと思ったら今度は鏡か?」

 

 

鈴「てっきり無人機とかそういうのを予想したけど。」

 

 

 

一見確かに普通の鏡に見える。だが・・・・、

 

 

エクトル「ちょっと待て、鏡にうつってるネロの様子が変だぞ。」

 

 

千冬「・・・これは、現実なのか!?」

 

 

一同「!?」

 

 

 

見ると、鏡の中のネロは不気味な微笑みを浮かべている。はたから見れば気味の悪い光景だ。

 

ネロが思わず後ずさりすると、それに合わせるように鏡の中のネロはゆっくりとネロに向かって歩みよっていく。

そして、鏡の中のネロは、鏡の中からその姿をさらけ出し実体となった。

姿かたちはまさにネロそのものだ。

 

 

ネロ「・・・・貴様、何者だ?」

 

 

鏡のネロ「何を驚いている。まさか貴様、今まで鏡を見たことがないのか?俺は貴様だ。」

 

 

一夏「間違いない、あれは実体だ!!」

 

 

レベッカ「噓!?こんなことあり得るの!?」

 

 

クリーオス「ネロよ、真の己を見た気分はどうだ。」

 

 

ネロ「・・・真の、俺、だと?」

 

 

鏡のネロ「そう、俺は完成型クローンパイロット第一号、『ネロ・インテグルム』!!」

 

 

ネロ・インテグルムは機体を展開する。その機体の名は、「ペルフェクトゥス」。

機体の色は鈍色だが、構造はネロのサタナキアそっくりである。

 

 

 

クリーオス「我々に忠実なクローンパイロットは優秀だが、ネロ・インテグルムは格が違う。真の完成型ゆえに人の子同様自立意思を持ち、完全無欠の兵器なのだ!!」

 

 

Side簪

 

 

簪達は画面越しの光景に驚く。

 

 

本音「ほ、ほええっ、ネロロンが二人!?」

 

 

レオ「完成型ってのが納得できるくらいそっくりじゃねえか!!」

 

 

弾「そ、それじゃ、俺らが知ってるネロは何なんだよ!?」

 

 

簪「一言でいうと、プロトタイプ(試作品)。」

 

 

楯無「ネロ君は確か不完全な個体よね。」

 

 

虚「これは、苦戦必至だわ。」

 

 

Sideネロ

 

 

ネロ「・・・クリーオス、貴様、こざかしい真似をしてくれたものだな!!」

 

 

ネロはサタナキアを展開し、ネロ・インテグルムを鋭く睨む。

 

 

ネロ・インテグルム「好きに吠えていろ、この『出来損ない』が。」

 

 

ネロ「!!!!」ギロリ

 

 

ネロはその言葉を聞いて何かが切れたのか、

 

 

ネロ「はああああっっ!!」

 

雄たけびをあげながらイグニッションブーストでネロ・インテグルムに切りかかる。

 

 

ネロ・インテグルム「フッ、ぬるい。」

 

 

ネロ・インテグルムは機体の大剣の刃先でネロの一撃を軽く受け止めて跳ね返す。

 

 

ネロ「ぐっ、これは、すぐには終わらせそうもないな・・・・。」

 

 

 

もう一人の自分の予想以上の力にネロはどう立ち向かっていくのか・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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