IS Brotherhood   作:magnumheat

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やっと本編が進みました!


第十一層 part 6

ネロとネロ・インテグルムの戦いから、もうどれくらい経っただろうか。

致命傷を負い、死の間際から立ち上がったネロは未だに死闘を繰り広げている。

 

だが、始めに比べると対等な感じになっている。

 

ネロ・インテグルム「ハァ、ハァ、くたばり損ないが!」

 

ネロ「俺はまだ死なん!一夏を残して先に逝く訳にはいかない!」

 

 

一夏「・・・・ネロ。」

 

 

ネロはどこか徐々に力を取り戻しているように感じられる。

一方ネロ・インテグルムは肉体に疲労を感じ始め、機体のペルフェクトゥスもだんだんとボロが出始めてきている。

 

 

アスモデウス「ネロ、何故だ。何故そうまでして生に執着するのだ?」

 

 

ネロ「生に執着する?違うな。俺が生きる理由を見つけたからだ。」

 

 

ネロ・インテグルム「生きる理由だと?貴様のような背徳者にそれを口にする資格などない!」

 

 

ネロ「資格など求めてない、これは俺のただの意地に過ぎない、今こそそれを貫かせてもらう!」

 

 

ネロ・インテグルム「ほざけ!ならばその心を砕いてくれる!!」

 

ネロ・インテグルムは武装の多さを活かし、それらを駆使してネロを追い詰める。

 

だがネロは、大分慣れたのか、ネロ・インテグルムの攻撃をかわしていけるようになっていた。

 

それだけではなく、サタナキアにも異変が。

 

 

Side簪

 

簪「これは、どういうことなの!?」

 

レオ「どうした簪?」

 

 

簪「これは、一夏の白式と同じ再生能力がはたらいてる!それに大きなエネルギー反応もある!」

 

 

弾「それって、どういう事だ?」

 

虚「おそらく、一夏君との戦闘経験が影響してる。」

 

本音「え、えっとー、どゆこと?」

 

楯無「まあ見てればわかるわよ!」

 

 

Sideギャラリー

 

一夏「ネロ、お前。」

 

クラスト「強大な闘気を感じる。」

 

ネロに生えた6枚の黒い翼が激しく羽ばたいているのがわかる。

 

千冬「この反応、これはサタナキアの形態移行だ!」

 

一同「!!!!」

 

 

Sideネロ

 

ネロ「何だ、サタナキアが変わっていく。」

 

サタナキアは散らばった装甲や武装の破片を引き寄せ、再生しながら形態を変化させていく。

その姿は、あの機体を彷彿とさせるものだった。

 

 

ネロ・インテグルム「これは!?」

 

アスモデウス「何だと!こんな馬鹿な!!」

 

それは、母アスタロトの専用機ハボリムに似ている。

 

 

ネロ「これは、母様。」

 

一夏「・・・・そういうことか。」

 

一夏は確信を得たようである。

 

シャルロット「一夏?」

 

一夏「ネロ、やっぱりお前はアスタロトに愛されていたんだ!アスタロトの愛が、この力を生んだのだとしたら納得できる。」

 

 

ネロ「・・・俺が、愛されている?」

 

 

千冬「確かに、理屈で語るより筋が通っているな。」

 

 

アスモデウス「アスタロト様、何故?」

 

アスモデウスは動揺する。

 

ネロ・インテグルム「何故だ、貴様のような出来損ないを、アスタロト様が愛するだと?」

 

ネロ「ゴチャゴチャ耳障りだ!とにかく俺は再び力を得たようだ、今ここで見せてくれる!」

 

 

ネロはすぐさまイグニッションブーストで接近し、ヘル・グラディウムを振るう。するとその瞬間、刀身から激しい炎が吹き出た。

 

 

ネロ・インテグルム「ぐわああっ!!」

 

 

ヘル・ジュディシウムで刃を受け止めたが、ヘル・グラディウムの炎が顔の左半分を焼き払う。

 

ネロ「喰らえ!」

 

ネロは怯んだネロ・インテグルムの顔面に至近距離からアガリアレプトを発射した。

ネロ・インテグルムの顔左半分は大きく焼けただれ、肉が削ぎ落とされる。

 

 

ネロ・インテグルム「かっ、き、貴様!!よくもこの顔に傷を!」

 

ネロ「ようやく俺と区別がつくツラになったな!」

 

アスモデウス「ええい!ネロ・インテグルム、何をしている!」

 

 

ネロ・インテグルムは激昂し、最後の力を振り絞る勢いでネロに襲いかかる。

ネロは炎を纏ったヘル・グラディウムを振りかざし、ネロ・インテグルムと激しい鍔迫り合いになる。

 

 

両者ともにおびただしい出血を伴いながらぶつかり合い、

 

ネロ・インテグルム「これが最後だ!死ねえぇぇっ!!」

 

ネロ「この炎で消し炭にしてくれる!」

 

お互いイグニッションブーストで正面から体当りする勢いで剣を振るう。もはや小細工は一切ない。

 

 

そして、激しい衝撃音と共に衝突した。

 

お互いの刃先が双方の肉体を貫く。

 

 

ギャラリー一同「!!!!」

 

 

ネロ・インテグルムのヘル・ジュディシウムはネロの心臓付近を貫いていた。

一方、ネロのヘル・グラディウムは・・・・・・・・・。

 

 

ネロ・インテグルム「・・・・あ、が。」

 

その刃は、ネロ・インテグルムの右目に深々と突き刺さり、刃先が後頭部を突き抜けていた。

 

アスモデウス「・・・・・。」

 

 

ネロ・インテグルム「な、何故だ。」ハァ、ハァ

 

 

ネロ「今一度言う、ネロは、俺一人だ!」

 

ネロは自分に刺さっていたヘル・ジュディシウムを抜き、それをネロ・インテグルムの心臓に突き刺した。

 

 

ネロ・インテグルムの体からは大量に血が流れ、ガクガクと痙攣した体は、そのまま動かなくなった。

 

 

クリーオス「ネロ、勝者は貴様だ。」

 

ネロ「・・・・・。」ネロはその場に力なく座り込んだ。

 

 

一夏「や、やったぞ、ネロが勝った!!」

 

一同「やったあ(やりましたわ!)(よっしゃあ!)」

 

 

クリーオス「アスタロトも所詮は人の子に過ぎなかったか。だが、そのようなものの愛が力を生むとは。」

 

アスモデウス「・・・・・・。」

 

 

クリーオス「アスモデウス、貴様はもう用済みだ。」

 

クリーオスはそう言って左手を上げると、天井から稲妻が発生し、アスモデウスとネロ・インテグルムの死体を溶かす。

 

溶けたネロ・インテグルムの肉体からは奇妙なものが

 

ネロはそれを拾う。

 

 

ネロ「これは、何だ。」

 

それはともかく見た目がとてもグロテスクなもので、形としては強いて言うなら果実だ。

 

 

クラスト「これは、ネロ・インテグルムとアスモデウスの肉塊からできたものだな。」

 

 

クリーオス「それを食せば貴様の肉体の劣化は完全になくなる。ここまで来たせめてもの祝だ。」

 

 

一夏「おいおい、あんな得体のしれないもの食うのか?」

 

ビリー「うえっ、なんだか気持ちわりいな。」

 

 

箒「こんなもの食べて本当に大丈夫なのか?」

 

皆がそんなことを考えていると、ガブリという音が聞こえた。

 

 

ネロ「・・・・・。」モグモグ、ゴクリ。

 

 

セシリア「ネロさん!?」

 

アルゴス「もう食ったのかよ!」

 

ネロは肉体劣化を止めると聞いてすぐにそれを食べた。

 

 

クラスト「どうやら効果は本物だ。心配ないぞ。」

 

 

千冬「はあ、それにしても人外の者にはついていきづらい。」

 

千冬はグロテスクな果実を食べるネロに渋い表情を見せた。

 

 

クリーオス「次の階層が最後だ。」

 

 

一同「・・・・・・。」

 

緊張の面持ちで第十二層へと向かう。

 

 

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