IS Brotherhood   作:magnumheat

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ラウラ救出〜波乱の暴露

ラウラ「ぐうう、なぜだ!?この私が、貴様如・・き・・・に。」

 

シャルル「一夏、ボーデヴィッヒさんの様子が変だよ。」

 

言い終わらないうちにラウラの機体が変形し、漆黒の異形の像のようなものへと変貌した。

その姿は、さながら悪魔のように見える。

 

モニタールーム

 

山田先生「織斑先生、あれはまさか!?」

 

千冬「ああ、VTシステムだ。」

 

VTシステム、かつてISの開発実験で、モンド・グロッソの優勝者のデータをコピーし、

被験者の肉体的負荷により起こった事故によって出現した禁断のシステムだ。

全世界でこれは危険視されており、開発は禁止となっている。

 

一夏「マズイことになりそうだぜ。」

 

シャルル「一夏、よく見たらあれ、かつて織斑先生がモンド・グロッソに出た時の姿に似てない?」

 

一夏「何!?」

 

シャルル「あれはおそらく能力コピーのVTシステムだよ。操縦者の肉体的な負荷によって出現するらしいんだ。」

 

一夏「すると、あれはボーデヴィッヒさんの感情から出たものか。」

 

シャルル「コピーとはいえ織斑先生の能力には僕らじゃ太刀打ちできないよ。」

 

一夏「・・・・・。」

 

シャルル「一夏?」

 

少し考えた後、一夏は意を決した。

 

一夏「やつは俺が倒す!やつの内部からボーデヴィッヒさんを出すから、シャルルはみんなの避難を頼む!」

 

シャルル「そんな、いくらなんでも危険だよ!」

 

箒「シャルルの言う通りだ!」

 

セシリア「一夏さんも避難してください!」

 

鈴「2人とも速く!」

 

千冬「皆、ここは織斑に任せておけ!」

 

箒・セシリア・鈴・シャルル「そんな!」

 

山田先生「先生気は確かですか⁉︎」

 

千冬「やつの目を見てみろ、止めても無駄のようだ。」

 

一夏「悪い皆、必ずやつを倒してみせるぜ!」

 

シャルル「ちょっと待って一夏、零落白夜でシールドエネルギーほとんどないでしょ。僕のを分けてあげる。」

 

シャルルは白式にラファールを接続し、僅かながらエネルギーを充填する。

 

一夏「ありがとうシャルル。とりあえず片腕展開でなんとかもたせるぜ。」

 

白式の右腕と雪片を展開し、VTシステムと対峙する。

 

一夏「待っててくれボーデヴィッヒさん、今この悪魔から助けるからな!」

 

果敢に飛び込む一夏、すぐさま強力な斬撃が襲い来る。

部分展開のため、右腕以外は無防備な一夏には、とてつもないダメージだ。

 

一夏「ぐはあっ!」

 

上半身には深い切り傷ができ、出血と吐血が同時に起こった。

 

一同「一夏(さん)!!!!」

 

一夏「くっ、能力が姉さんとはいえ所詮偽物、絶対に負けるわけにはいかない、うおおおお!!!」

 

なりふり構わずエネルギー全開で零落白夜を発動し、VTシステムを上下真っ二つに切り裂いた。

その中から、昏睡状態のラウラが出現した。

 

一夏「今だ!」

 

全身血塗れになりながらラウラを引きずり出し、止血の間も無くアリーナから脱出した。

 

千冬「織斑、ボーデヴィッヒは無事か!?」

 

一夏「・・・はい。」ハァ、ハァ、ハァ。

 

千冬「急いで織斑を医務室に運べ!!!」

 

その声を聞いたのを最後に、一夏は意識を失った。

 

 

数時間後

 

一夏「・・・・う・・ん!?」

 

千冬「一夏、起きたか。」

 

一夏「・・・織・・斑先生。」

 

千冬「今は姉さんでいい。」

 

珍しく校内での名前呼びを許す千冬、だがその目には涙が浮かんでいた。

 

千冬「ボーデヴィッヒは無事意識を取り戻した。」

 

一夏「そうか、よかった。」

 

千冬「何が『よかった』だ馬鹿者!!!」

 

一夏「っ!?」

 

いつも以上に大声で怒鳴られた一夏。

 

千冬「どれだけ心配したと思ってる!」

 

涙声で一夏に抱きつく千冬。

 

一夏「姉さん、ゴメン。(体が震えてるのが凄く伝わってくる。)」

 

しばらく抱きしめて、千冬は落ち着きを取り戻した。

 

千冬「一夏、無茶はしたが、よくボーデヴィッヒを救ってくれた。 」

 

一夏「いや。」

 

千冬「それじゃ、デュノア。織斑の看病を頼む。」

 

シャルル「はーい♪。」

 

一夏「シャルル、そのカッコ。」

 

シャルルはナース服で一夏の元へ駆け寄ってきた。

 

一夏「ね、姉さん。これかなり恥ずかしいんだけど。(原作じゃこんなシーンなかっただろ。)」

 

千冬「フッ、私を泣かせた罰だ。」

 

一夏「うう、わかりました。」

 

千冬は医務室を後にする。

 

 

シャルル「はい一夏、あーん。」

 

一夏「あ、あーん。(嬉しいけどめちゃくちゃ恥ずかしい!)」

 

このやりとりが数分続き、一夏はすっかり気が滅入っていた。

 

シャルル「あのね、一夏。話があるんだけど。」

 

一夏「おう、改まってどうしたんだ。」

 

シャルル「僕ね、この学園に残ろうと思うんだ。」

 

一夏「そっか、ようやく自分の意思で道を決めたんだな。」

 

シャルル「会社からは色々言われると思うけど、お父さんと真剣に向き合って話してみる。」

 

一夏「大丈夫か?」

 

シャルル「大丈夫だよ。それとね、僕の名前なんだけど、僕は『シャルロット』。これが僕の本当の名前。」

 

一夏「シャルロット。いい響きだな。」

 

シャルロット「女の子で僕っていうのは変かな?」

 

一夏「いや、それも立派な個性だと思うぜ。実際似合ってるしよ。」

 

シャルロット「ありがとう、あとね、この学園に残る理由はもう一つあってね。」

 

一夏「・・・もしかして、シャルロットは俺に好意があるのか?」

 

シャルロット「えっ一夏気づいてたの!?」

 

一夏「うん、まあ。」

 

多少気まずい空気になる。

 

シャルロット「そっか、気づいてくれてありがとう。一夏、僕は貴方が好きです。僕のことは『シャル』でいいよ。」

 

一夏「ああ、今後ともよろしくな、シャル。」

 

改めて告白されると何かグッとくるなあ。

 

一夏「それじゃ、そろそろ寝るかな。シャルも早く部屋に戻った方がいいぜ。」

 

シャルロット「あっ、そうだね。じゃあおやすみ一夏。」

 

一夏は傷だらけの体を癒すべく眠りにつく。

 

 

翌日、いつものようにホームルームではトーナメントの話で盛り上がっていた。

 

鷹月「にしても織斑君、よく大変な目にあうよね。」

 

谷本「あんな強敵に命がけで行くなんて。」

 

のほほん「おりむー心配したよぅ。」

 

箒「勇敢すぎるのもどうかと思うぞ。」

 

セシリア「全くですわ。」

 

一夏「悪い悪い。」

 

 

チャイムが鳴り、山田先生が入ってくる。しかし今日は何だか足取りが重く見える。

 

山田先生「おはようございます。き、今日は皆さんに転校生を紹介します。」

 

一夏「(うわー、忘れてたぜ。このイベントがあること。)」

 

山田先生「それではどうぞ。」

 

シャルロット「はい。」

 

女子一同「?」

 

シャルロット「改めまして皆さん、シャルロット・デュノアです。どうぞよろしくお願いします。」

 

山田先生「えっと、その・・・、デュノア君は、デュノアさんという事でした。(ああ、名簿の書き換えやデータ改正の仕事が一気に来る。)」

 

箒「・・・は?」

 

セシリア「えっ?」

 

谷本「つまり、美少年じゃなくて、美少女だったって事?」

 

鷹月「待って、そう言えば織斑君と部屋が一緒だったよね!?」

 

のほほん「なるほど〜、おりむーと一つ屋根の下だったのか〜。」

 

「きゃー!ずるいぃぃ‼︎」

 

「ちょっと織斑君、説明してよ!」

 

一夏「(ヤベエ、覚悟はしていたが、つーかのほほんさん表現ストレートすぎるぞ!)」

 

そのとき、一夏はふと、両肩をがっしり掴まれた。これが誰かは言うまでもない。

 

箒「一夏、同棲とはふしだらな。その根性叩き直してくれる!」ギリギリ

 

セシリア「一夏さん、説明して頂けますわよね?」ギリギリ

 

2人ともすごく肩を握ってくる。それに目がすわっている。

 

一夏「は、はい。」ガクガク

 

声「やめないか!」

 

鋭い声がする方を見ると、そこにはラウラが立っていた。

 

一夏「ボーデヴィッヒさん、無事だったんだな!」

 

ラウラ「私の事はラウラでいいぞ、嫁よ。」

 

一夏「へ、嫁?」

 

タタタタ、ギュッ、ラウラは一夏に思い切り抱きつき、頰にキスをした。

 

一同「あーっっっ!?」

 

ラウラ「一夏は私の嫁にする、決定事項だ!異論は認めん!」

 

一夏「(ああ、もうこれ助からないな。)」

 

シャルロット「一夏。」

 

一夏「お、おうシャル。」

 

シャルロットは黒いオーラを出しながらニコニコしていた。ある意味一番怖い。

 

シャルロット「大胆だね、人前でキスされるなんて。」

 

一夏「いや、これはその。俺にも何が何だか。」

 

箒「い〜ち〜か〜。」

 

セシリア「い〜ち〜か〜さ〜ん。」

 

一夏「わかった、とりあえず放課後俺の部屋に集まろう、な。」

 

箒「むう、わかった。」

 

セシリア「わかりましたわ。」

 

シャルロット「うん、そうしよう。」

 

ラウラ「嫁の願いとあらば。」

 

千冬「織斑。」

 

いつの間にか千冬が苦笑いしながら立っていた。

 

一夏「お、おはようございます先生。」

 

千冬「まあ当然だな。モテ過ぎなお前が悪い。」

 

一夏「そんな〜。」

 

千冬「さて、話はまとまったようだし。授業に入るぞ。」

 

とりあえずその場はおさまった。

 

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