新一年生が入ってから一週間が経ち、後輩ともすっかり打ち解けていた2年生。
今日は朝から新一年生との合同訓練が行われている。
千冬「ではこれより、ブレードタイプの武器による近接格闘の実戦訓練に入る。新一年生諸君、よく見て学ぶ様に!」
新一年生「はいっ!!」
千冬「ではまず、手始めにデモンストレーションを二年生に行ってもらう。織斑、グルーバー、前に出ろ。」
一夏・ネロ「はいっ!!」
この2人が出る瞬間、一年生から黄色い声が飛び交う。
「きゃー!織斑先輩とグルーバー先輩よ!」
「かっこいいわー!!」
千冬「騒ぐな馬鹿者!!」
アルゴス「やれやれ、しょうがねえな。」
鈴「こんな調子で大丈夫なのかしら?」
黄色い声をよそに、一夏とネロは互いに所定の位置に着き、機体を展開する。今回は一夏、ネロ共に一つの武器のみで模擬戦を行う。
一夏「展開、雪片弐型!」
ネロ「展開、ヘル・グラディウム!」
千冬「それでは、始め!!」
一夏とネロはすぐさま接近し、互いに斬りつける。光刃がぶつかり合う音が何十、何百と響く。
ビリー「こりゃすげえ戦いだぜ。」
簪「2人とも全然隙を見せないよ。」
箒「一太刀一太刀の重みが半端ではないな。」
一夏が斜め上から雪片弐型を振り下ろすと、ネロはいとも簡単にかわし、反撃に出る。
しかし、一夏はそれを予測し雪片弐型の刀身で防御する。
悟狼「これは凄え、今度の女子達との対決のための参考にしたいぜ。」
ジミー「ああ、マジで燃えてきたぜ!」
悟狼を始め、一年生男子は一夏とネロの卓越した剣技に見惚れていた。
蘭「(一夏さん、やっぱりかっこいい♡)」
ミレイア「(素敵ですわ♡まさにナイトですわ♡)」
サガン「おーい2人とも、帰ってこーい。」
ユーリ「サガン、放っておけ。」
終盤は激しい鍔迫り合いとなり、周囲も思わず緊張するほどの空気になったが、結果は引き分けとなった。
一夏「ふう、いい汗かいたぜ!」
ネロ「フッ、俺達も周りも、退屈しないで済んだようだな。」
模擬戦が終わり、互いに握手する一夏とネロ。
山田先生「一年生の皆さんには、少々ハイレベルな模擬戦でしたね。」
千冬「両名共にご苦労だった、下がっていい。次は射撃のデモンストレーションを行う。オルコット、デュノア、前に出ろ。」
セシリア・シャルロット「はいっ!!」
今度は二年生女子から射撃メインのこの2人が出る。
レオ「ちぇっ、俺やエクトルだって射撃メインだってのによ。」
レオは若干不満そうにする。
エクトル「君はどうせ一年生にかっこいいところ見せたいだけだろ。それに僕らの射撃は特殊な方だから、初めは参考にならないよ。」
アルゴス「確かにな、基本的に俺ら男子の専用機は特殊な武装だからな。」
程なくして、射撃のデモンストレーションが始まる。
セシリアはスターライトmkIIIやミサイルで狙い撃ちをするが、シャルロットは飛んでくる弾をアサルトライフルの弾幕で消し去る。
次にセシリアがビット兵装でシャルロットを取り囲み、動きに制限をかけたと思いきや、シャルロットはショットガンを複数の方向に乱射する技で切り抜ける。
距離や状況に合わせて銃器を切り替える両者のテクニックは学年の中では飛び抜けている。
結果は先ほどのように引き分けに終わった。
ノア「凄い、シャルロット先輩のあの柔軟さは高いセンスだ。」
ブルーノ「セシリア先輩のライフル射撃の取り回しの早さも凄いよ!」
続いては近接格闘のデモンストレーションだ。
マーシャルアーツを始め、様々な格闘技に長けたアルゴスと、シュヴァルツェ・ハーゼでの訓練で近接格闘技を身につけたラウラが行う。なお、今回は両者共にパンチやキックのみで戦い、他のアビリティー及び武器は一切使用しない。
アルゴス「お手柔らかに・・・ってか。」
ラウラ「嫁の友といえど手加減はしないぞ。」
始まると、アルゴスは一気に間合いを詰めてオーソドックス、サウスポーと切り替えながらラッシュを仕掛ける。高速連打をラウラは何とかかわしていき、
隙を見てアルゴスの手首を掴み、投げる。
アルゴスは投げられた瞬間にその体制からイグニッションブーストで再び接近し、縦に高速回転するかかと落としや回し蹴りを連続で繰り出し、ラウラにヒットさせる。
ロベルト「アルゴス兄貴、凄えぜ!!」
ロベルトは一格闘家としてアルゴスを知り、兄の様に尊敬しているからか、凄く見惚れてしまう。
ジミー「ラウラ先輩も体格の差をものともしないな。」
アルゴスは専用機持ちで一番の体格であり、対照的にラウラは最も小柄であるが、互角の戦いからか、パワー、スピード共にその差をほとんど感じない。
これもまた引き分けとなり、両者やりきった表情でお互いを讃える。
千冬「今回のデモンストレーションは以上だ。各分野において、二年生はしっかり一年生に指導する様に!!」
二年生一同「はいっ!!」