IS Brotherhood   作:magnumheat

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エクトルの実家

IS学園に男子が増えてから月日が経ち、落ち着いてきたこの頃、あたりはすっかり秋めいていた。

そんな中、エクトルは学校の電話から実家の母親のイサベルと、妹のミレイアに電話をかけている。

 

エクトル「母様、僕は大丈夫です。学園の皆さんは凄く優しい人たちですから。」

 

イサベル「そう、よかった。一夏さんって、あのブリュンヒルデの弟さんなんでしょう?凛々しくて素敵な子よね。」

 

ミレイア「兄様、たまにはうちに帰ってきて!」

 

エクトル「はいはいミレイア。」

 

イサベル「そうだ、今度の学園のお休みにお友達を連れてきたら?」

 

エクトル「はい、声をかけてみます。」

 

食堂

 

エクトル「今度の休みなんだけど、もしよかったらスペインに来ない?僕の家族がみんなに会いたいって言ってるし。」

 

一夏「いいねー、俺海外行ってみたかったんだー!!」

 

箒「うむ、今の時代国際交流は大切だからな。」

 

レオ「とかなんとか言って、ホントは一夏と行きたいからだろ?」

 

箒「う、うるさい!!」

 

シャルロット「レオ、言葉悪いよ。」

 

ビリー「スペインか、俺は闘牛に興味あるぜ。俺の三節棍で牛を倒してみたいぜ!」

 

ラウラ「闘牛とは何だ?」

 

セシリア「闘技場で牛と1対1で戦うスペインの競技ですわ。」

 

アルゴス「ちなみに、やっつけた牛は食肉になるらしいぜ。スペインの牛肉はうまいぞ!」

 

ラウラ「ほ、本当か!?」キラキラ

 

鈴「ラウラ、よだれ垂れてるって。」フキフキ

 

弾「ラウラ、食べ物には目がないからなー。」

 

一夏「それじゃ、みんなでエクトルの家にお邪魔するか。」

 

こうして一夏達はエクトルの家に行くことになった。

ちなみに、専用機持ちに護衛として千冬が赴き、その間の学園の留守は山田先生に任された。

 

千冬「さあ、着いたぞ。」

 

エクトル「空港からはバスで移動になるから。」

 

エクトルの実家はバルセロナのほぼど真ん中にある大豪邸だ。

 

一夏「すっげー!!」

 

箒「うむむむ、これはなかなか。」

 

弾「つーかまんまお城だな!!」

 

シャルロット「何かロマンがあるよね!」

 

アルゴス「さすがだな。」

 

ラウラ「おー!将来は一夏とこんな家に住みたいぞ!」

 

セシリア「それならば私が一番ですわ!!」

 

鈴「ちょっとアンタら・・・。」

 

エクトル「じゃあバスから降りよう。」

 

バスはエクトルの屋敷の門の前で止まる。

 

執事達「お帰りなさいませ、エクトル様。」

 

エクトル「ただいま、みんな。今日は僕の友人を手厚くもてなしてくれよ。」

 

執事達「はい。」

 

一夏「おー、まさに貴公子様だな。」

 

セシリア「ええ、さすがは一夏さんのお友達です。」

 

鈴「何か世界が違うわね。」

 

シャルロット「執事けっこういるね。」

 

早速中に入ると、広い庭を通り、屋敷に着く。

 

メイド達「お帰りなさいませ、エクトル様!」

 

エクトル「ただいま。」

 

すると、メイドが何人も一夏に寄ってくる。

 

「あなたが一夏様ですね。」

 

「エクトル様からお話は聞いております!」

 

「お話通り素敵な方!」

 

一夏「ど、どうも。(何かこのパターンよくあるよな。)」

 

千冬「(むう、さすがに一夏はどこにいってもモテるな。)」

 

箒・セシリア・シャルロット・ラウラ「(一夏(一夏さん)・・・・。)」

 

一夏は人種問わず学園どころか、現代のすべての女性に人気があるため、危うさを感じる千冬と恋人候補である。

 

レオ「エクトルのメイドさん達、みんな可愛いねー!」

 

レオは早速ナンパする。

 

「あっ、レオ様!」

 

アルゴス「出た、レオの悪い癖。」

 

鈴「はあ、イタリア伊達男これだもんねー。」

 

「あの、アルゴス様ですよね?私いつもアルゴス様のマーシャルアーツの試合を見ておりました!!」

 

アルゴス「そ、そりゃあどうも。」

 

「ビリー様ですよね、私、ビリー様の棒術試合を見てます!」

 

ビリー「おっ、ファンがここにいるとは嬉しいぜ!」

 

鈴「・・・アンタもレオと変わんないわね。」

 

ビリー「あ?何か言ったか?」

 

鈴「別にー。」ムスッ

 

ビリー「何だよ。」

 

一同「はあ、鈍感。」

 

「それではどうぞお入りください。」

 

玄関が開くと、そこにはイサベルとミレイアが立っていた。

 

エクトル「母様、ただいま戻りました。」

 

イサベル「お帰りなさいエクトル、初めまして皆さん、エクトルの母のイサベルです。織斑先生、それに皆さん、息子がいつもお世話になっております。」

 

イサベルは40歳だが、とてもそうは見えないほど若々しく麗しい。

 

ミレイア「妹のミレイアです。いつも兄様がお世話になっております。」ペコリ

 

ミレイアは1つ下の妹だ。

 

一同「いえ。」

 

さっそく応接間に案内され、長テーブルに着席する。

 

弾「何か、俺場違いな気が。」

 

ビリー「気があうな、俺もだ。」

 

弾とビリーはパンクな雰囲気からか、屋敷にいることに違和感を覚える。

 

エクトル「あはは、そんなに硬くならなくてもいいよ。」

 

レオ「しかし、ここに来れたのも、一夏のおかげだな。」

 

一夏「えっ?」

 

箒「うむ、一夏とここに来れてよかった。」

 

セシリア「一夏さんがエクトルさんとお友達になったおかげですわ。」

 

一夏「いやいやそんな。」

 

シャルロット「それにしても、エクトルのお母さん綺麗な人だね。」

 

レオ「おう、人妻もいいもんだな。ミレイアちゃんもかわいいし!」

 

鈴「レオ、アンタ友達の家族までナンパする気?少しは遠慮しなさいよ。」

 

弾「確かに、蘭もあれくらいおしとやかならいいんだが、同じ妹でも全然違うぜ。」

 

箒「それを本人には言わぬ事だな。」

 

一夏「・・・・・。」

 

ふと、一夏は黙り込んだ。

 

ラウラ「どうした一夏?具合でも悪いのか?」

 

一夏「いや、俺さ、記憶喪失で自分のお母さんを知らなくて。お母さんに愛されてるエクトルが、何だか羨ましくてな。」

 

千冬「無理もないな、一夏は私が育ててきたが、やはり母親にはかなわないだろうな。」

 

一同「(一夏(さん)・・・・・。)」

 

イサベル「そうだったの。」

 

ミレイア「母様、大丈夫だよ!一夏様にもいいお母様ができるから!一夏様、どうかお元気を出して!」

 

一夏「ミレイアちゃん、ありがとう。」

 

一夏はミレイアに励ましの言葉を受け、心が温かくなる。だが、次の瞬間、

 

ミレイア「だから私、将来は一夏様と結婚する!!」

 

一夏・エクトル「えっ!?」

 

イサベル「あらあら、ウフフ。」

 

箒・セシリア・鈴・シャルロット・ラウラ「ええええーーっっ!?」

 

弾・ビリー・レオ・アルゴス「なにーっ!?」

 

千冬「はあ、またライバルを増やしたな。まったく困った弟だ。」

 

ミレイア「私、一夏様の事兄様から色々聞いていたの!是非一度お会いしたいと思ってたんだけど、こんな素敵な人なかなかいないわ!ねえ、いいでしょ母様!」

 

ミレイアはそう言うと、一夏にぴったりくっついた。

 

一夏「ちょ、ちょっと待って。(何かいやな予感が。)」

 

イサベル「うん、一夏さんなら問題ないわね。」

 

鈴「随分あっさりね。」

 

あっさり認めたイサベル、かなりのほほんとしてるが。

 

千冬「まあそれは事実なのですが。」

 

エクトル「じゃあ僕は一夏の兄って事か。一夏と兄弟になるのもいいかもね。」

 

エクトルは半ばからかうように話す。

 

箒「いーちーかー。」 ゴゴゴゴゴ

 

セシリア「どうしてあなたはいつもいつも。」 ゴゴゴゴゴ

 

弾「一夏、何でお前ばかり!!」

 

一夏「ちょ、ちょっとみんな落ち着けって。」

 

シャルロット「へー、一夏は年下にも人気なんだね。」ニコニコ 

 

ラウラ「どうやら嫁としての自覚が足りないようだな。」 

 

一夏「お、おい誰か。」

 

アルゴス「これはもう無理だろ。」

 

ビリー「あちこちで大変だな一夏。」

 

レオ「羨やましいねえ、俺もお前くらいモテたいねえ。」

 

鈴「ごめん一夏、フォローできないわ。」

 

専用機一同は誰もフォローしてくれない。

最後の頼みの綱である千冬に助け舟を求めるも、

 

千冬「一夏、全面的にお前が悪い。」

 

一夏「(八方塞がりかよ!!)」ガーン

 

この後、一夏は恋人候補達をなだめるのに散々苦労した。

 

それからみんなでスペインの街を回り、買い物やアトラクション、芸術鑑賞など、充実した時間を過ごしていった。

 

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