IS Brotherhood   作:magnumheat

182 / 209
IS男子の痴漢撃退作戦 (後編)

女装した男子一同と私服姿の女子達は、被害があった列車の車両に入り、一夏達が囮になり、その隙に女子達が通報し、逮捕に繋げるという作戦で行くことに。ちなみにこの車両は丁度6両あるため、男子達は女子数人とグループを組んで6手に分かれる。

 

一夏「(こっちは準備完了だ。じゃあうまくやろうぜ。)」

 

ラウラ「(了解だ。見つけ次第ターゲットを確保する。)」

 

ラウラが軍で用いていた無線を使い、一夏達女装男子グループと私服女子は連絡を取りあう。

 

 

乗車して10分経った頃・・・

 

Sideエクトル・シャルロット&ラウラ

 

エクトル「(こちらエクトル、こっちに男が接近中。様子を見て見る。)」

 

シャルロット「オーケー、気をつけてね。」

 

男「(お、この子めっちゃ美人じゃねえか。どこのお嬢様かな。)」

 

男は周囲を見渡し、エクトルに背中を向けた状態でエクトルの尻に手を触れようとする。

 

エクトル「(ラウラ、今だ!)」

 

ラウラ「(よし!)」

 

エクトルは男の背中に思い切り肘鉄砲をする。

 

男「ぐわっ!!」

 

怯んだところをラウラが背負い投げで叩きつけ、シャルロットが通報する。

 

 

Sideアルゴス・谷本&鷹月

 

アルゴス「(よし、痴漢行為をした瞬間俺がぶっ倒すから通報と加勢を頼む。)」

 

谷本・鷹月「(任せて!)」

 

男「(おっ、IS学園の女の子だぜ。ちょうど陰に隠れられるところだ、いいよな。)」

 

男は他の乗客の陰にうまく隠れ、気づかれないように尻に手を伸ばした。

 

アルゴス「(よし、今だ!!)」

 

アルゴスはとっさに身を翻し、強烈な右ストレートを腹部に打ち、ふくらはぎにローキックをお見舞いした。

 

男「へぶっ!!」

 

加勢した谷本と一緒に拘束し、鷹月が通報した。

 

 

Side弾&鈴

 

弾「(こんなんで大丈夫なのか?)」

 

鈴「(文句言ってないで、さっさと捕まえるわよ。)」

 

男「(あのポニーテール、IS学園の生徒だな。へへへ、いっちょやりますか・・・。)」

 

明らかに変態な男が少しずつ近寄ってくる。そして、弾の髪に触れた瞬間、

 

弾「(鈴、今がチャンスだ!!)」

 

鈴「(了解!)」

 

弾は男の顔を鷲掴みにし、座席の角に頭を叩きつけた。男は都合よく気絶したので、鈴と弾は持っていたロープで縛る

 

 

Sideビリー&レベッカ

 

ビリー「(上手くいくかわかんねえけど、まあ頼むわ。)」

 

レベッカ「(気をつけてよね。)」

 

男「お、あの女の子可愛いじゃねえか。そういやこの間も尻触っちまったんだよなあ。」ペロ

 

この男は運良く逃げ延びた者だ。そして、性懲りも無くこの列車に来たのである。

 

男「お嬢ちゃん、背中にゴミがついてるぜ。」

 

ビリー「あ、どうも。」

 

男は背中を軽く叩くふりをして、尻を触った。男であるとも知らずに・・・

 

ビリー「ありがとう、あともう一つ、・・・・ゴミはてめえだコラァ!!」

 

男「(いっ、こいつまさか男か!?)」

 

ビリーは顔面に蹴りを命中させ、仰向けになったところで腹に思い切りのしかかった。

そして、鈴が通報する。

 

 

Sideレオ&簪

 

レオ「(ふぅ、こんな趣味はないんだがなぁ。)」

 

簪「(いいから周りに集中して。)」

 

レオは余裕からか、大欠伸をする。すると、中年くらいの男がレオの足元にしゃがみこんでいた。

 

レオ「?」

 

中年オヤジ「ああ、ごめんよ。携帯電話落としちゃったみたいでな。(でへへへ、スカートの中撮影成功だぜ。)」

 

レオ「はあ。(おい簪、こいつの様子はどうだった?)」

 

簪「(落としたふりしてこっそり撮ってたよ。)」

 

レオ「(ようし。)」

 

レオは中年オヤジに向き直ると、後ろから首にチョップを叩き込んだ。

 

中年オヤジ「うっ!!」

 

気絶させた後に携帯電話を調べる。その中にはレオのスカートの中がバッチリ映っていた。

証拠を抑え、簪が通報する。

 

 

Side一夏&箒・セシリア

 

一夏「(箒、俺が犯人を抑えたら加勢を頼む。セシリアは通報を頼むな。)」

 

箒「(ああ、任せておけ。)」

 

セシリア「(了解ですわ。)」

 

万全の体制で痴漢を待ち伏せする。

すると、金髪の長身の男が一夏の背後からゆっくり近づいてくる。

 

長身の男「(へへへ、今日はこの子の胸元を撮るかな。)」

 

この男は大胆にも、長身を活かした背後の上部からの撮影で、女子生徒の胸元(主に谷間が見える)を盗撮していたのだ。

カメラはどうやら動画タイプのものらしい。

 

一夏「(・・・来たか。)」

 

一夏は敢えて気付かないふりをして、男の隙を伺う。

 

セシリア「(一夏さん、その男の手には小型カメラが。)」

 

箒「(今だぞ、一夏!!)」

 

一夏「(わかった!!)」

 

一夏は突如、後ろを振り返り、一瞬驚いた男の手から小型カメラを取り上げる。

 

男「なっ、てめえ何すんだよ!?」

 

一夏「それはこっちの台詞だ!!」

 

一夏は男の股間を蹴り上げ、体がくの字に折れたところで頭に膝蹴りを食らわせた。

 

完全に倒れ込んだところを、箒と協力して取り押さえ、セシリアが警察に通報。

 

 

こうして、合計6人の痴漢を逮捕できた。のちにわかった事だが、この6人はグループを組んで盗撮や痴漢を働く者たちであり、調べによって他のメンバーも一人残らず逮捕された。

 

ちなみに、自分たちが被害を与えた女子生徒が、実は女装した男子だということがわかると、その日は終始顔が青ざめたままだったという。

 

 

一夏「作戦成功、みんなお疲れ様!」

 

箒「これでしばらくは大丈夫だろう。」

 

アルゴス「ある意味一番疲れたかもな。」

 

エクトル「そうだね、できればもうやりたくないかな。」

 

レオ「エクトルに同じ。」

 

谷本「でもみんなとっても似合ってたわよ。」

 

弾「いや、そういう問題か?」

 

ビリー「まあとにかく、無事に終わってよかったじゃねえか。」

 

鈴「そうそう。」

 

男子一同が着替えようと部屋に戻ろうとすると・・・・

 

 

千冬「男子共、ちょっと待て。」

 

セシリア「あ、織斑先生」

 

千冬「今回は見事な作戦ぶりだったな。だが、着替えるのはよせ。」

 

シャルロット「?」

 

一夏「え、何でですか?」

 

千冬「その・・・、お前たち、意外と女装がよく似合っているからな。明日までその姿で授業を受けてもらおうかと。」

 

ビリー「えーっ、マジっすか!?」

 

アルゴス「勘弁してくださいよ!」

 

千冬「皆も知っての通り、IS学園は元々女子校だからな。たまには去年までと同じ女子校だった頃の雰囲気に戻ってみたいのだ。」

 

女子一同「成る程。」

 

エクトル「女性諸君、納得しないでくれ!」

 

レオ「じゃあその代わり入浴時間に女の子達と混浴しても・・・❤︎」

 

弾「そうか、そういうメリットがあるなら❤︎」

 

千冬「・・・ステファーノ、五反田、何か言ったか?」ジロリ

 

レオ・弾「あ、いえ、何でもございません・・・。」

 

一夏「はあ、わかりました。(こりゃ逆らえないな・・・。)」

 

エクトル・アルゴス・弾・レオ・ビリー「(一夏、君(お前)(てめえ)の作戦のせいだぞ!)」

 

一夏「(すまん!)」

 

翌日、その日は一日中久々の女子校の雰囲気となっていた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。