とある休日、学園ではある催しが行われようとしていた。
楯無「第一回IS学園、一夏VS専用機男子5人ボウリング対決ー!!」
男子一同「・・・・。」
アリーナには何故かボウリングのレーンが二つ用意されていた。
簪「お姉ちゃん、また何か変な企画じゃないわよね?」
一夏「っていうか、そもそも何で俺一人VS他の男子なんです?」
楯無「まあまあ、生徒会長として、男子のリーダーとしての強さを確かめるためよ♪」
アルゴス「とか何とか言って悪巧みしてんだろ。」
ビリー「まあ面白えっちゃ面白えけどよ。」
ルールを説明しよう。一夏と他のIS男子5人のチームがボウリングで競う。
ただし一夏以外の男子5人チームは5人揃って同時にボールを投げなければならない。
言わずもがな、負けた方には罰ゲームが待っている。
箒「またえらく奇妙なルールだな。」
セシリア「ですわね、まあでも私は一夏さんを応援いたしますわ。」
ラウラ「ボウリングとは何なのだ?」
シャルロット「ボウリング場って場所でやるスポーツで、ボールを投げて10本のピンを倒した得点で勝負するんだよ。」
レベッカ「まあ普通は1レーンで5人同時に投げるなんて事はあり得ないけどね。」
鈴「にしても、これ明らかに一夏不利じゃないの?」
簪「でも一夏はどんな悪条件下でも強いし。」
ちなみに女子は全員観戦者だが、負けた方への罰ゲーム執行人となる事ができる。
エクトル「何だかやりづらい気もするんだがなあ。」
弾「しょうがねえ、悪いが一夏、更識先輩の罰ゲームが怖えから、勝たせてもらうぜ!」
レオ「そういう事でよろしくな一夏。」
一夏「おう、全力でかかって来い!」
男子一同はボールを投げやすくするため、ISスーツに着替える。
多くの女子が見守る中、対決が始まる。
第1フレーム1投目、先攻は一夏。
一夏「とりゃっ!!」
レオ「うわ、思ったより上手いな。」
コントロールは良かったが、7本。右側に3本残った。
箒「7本か、まずまずだな。」
アルゴス「ここでスペア取られると、ちょっと先が怖えな。」
続けて投げる一夏。ボールは上手い具合に残りのピンを倒した。
一夏「よっしゃ、スペアだー!」
シャルロット「流石一夏!」
レオ「うわー、スペア取ったか!」
続いて、男子5人チームの一投目。
一番ガタイのいいアルゴスを真ん中にバランスよく並んだが、
アルゴス「これ思ったよりやり辛いな。」
エクトル「僕とビリーは端だからガターしやすいよ!」
ビリー「レオ、てめえもうちょっと詰めろよ。」
レオ「いや、ンなこと言われても・・・・。」
レベッカ「開始早々揉めてるし。」ハァ
谷本「そりゃ一人用のレーンに5人だもん。」
アルゴス「とりあえず投げようぜ、身をかがめたら少しはマシだぞ。」
弾「腰深く落とせ。」
ビリー「ほらよ。」
レオ「よし、これなら何とか。」
エクトル「じゃあ、投げるよ。」
5人「せーのっ!!」
5人は同時にボールを投げた。身を深くかがめているぶんスピードは出ないが。(※実際にボウリング場で真似をしないでください。)
一夏「これ普通じゃまず見ねえ光景だな。」ケラケラ
鈴「あっ、でもけっこういいコース行ってんじゃない?」
5色のボールはゆっくり互いに押し合いへし合いしながら確実にピンを倒して行く。
ビリー「あ、これストライクじゃねえか!?」
最後の1ピンをエクトルのボールが倒した瞬間、
5人「よっしゃー(やったー)!!!!」
一夏「うわ、ストライク来たか!!」
簪「これ、どう考えてもずるい気が。」
ラウラ「一回で全部倒したらストライクなのか。」
一夏「ちょっとこれは油断できねえな。」
シャルロット「でも一夏は一人で投げる分精神的には落ち着けるよね。」
続けて2フレーム目に入る。
一夏「一気に行くぜ!!」
一夏は少しでも差を広げんと奮闘する。そして、意地のストライクを出した。
一夏「おっしゃ、序盤ストライク!!」
セシリア「素晴らしいですわ!!」
箒「頑張れ一夏!!」
アルゴス「スペアのあとストライクか、一気に得点増えるぞ。」
レオ「なーに、さっきの要領ならダブルいけるだろ。」
のほほん「ほえ〜、私もやってみたいよ〜。」
続いて5人チーム2フレーム目。
アルゴス「さっきのよく思い出しとけ。」
ビリー「いけるぜダブル!!」
エクトル「落ち着いていこう!!」
5人「せーのっ!!」
5人はまた同時に投げる。
弾「あ、悪い、ガター行っちまった!!」
エクトル「ごめん、僕も!!」
ビリー「何やってんだよ!」
アルゴス「落ち着け、よく見ろ。」
アルゴスとビリーのボールが5本倒し、レオのボールが最後に行くも、記録は8本。
レベッカ「あちゃー、スペアすら取れてないわね。」
簪「さっきの調子を続けるのは無理か。」
一夏「よーし、こっから突き放すぜ!!」
レオ「やべえな、どっかで取り戻さねえと!」
その後も両者調子にアップダウンがあるも、ゲームは大接戦となり、最終フレームを迎えた時点で得点は下記の通り。
一夏・・・173ポイント
5人チーム・・・178ポイント
男子5人チームが5ポイントリードしている。
箒「ここまで来て逆転されたな。」
一夏「・・・これは、俺逆に不利だな。」
鈴「とりあえず一夏はスペアは取っておくべきね。」
シャルロット「確か10フレーム目はストライクかスペア取れないと2投で終了だもんね。」
ラウラ「うむ、だが一夏ならきっと大丈夫だ。」
セシリア「ええ、まだわかりませんもの。」
最終フレーム、緊張の1投目
一夏「行けえぇぇぇぇっ!!」
雄叫びとともにボールを投げる。その念が通じたように見事ストライクを取った。
一夏「いよっしゃぁぁぁっ!!」
レベッカ「やだ嘘!?ここで出すの凄いじゃない!!」
アルゴス「うわー、これはヤベエぞ!!」
鈴「あいつやっぱ凄いじゃない!」
弾「そういやあ一夏と鈴とでボウリング行った事あるんだが、最後まとめて3連発ストライク取った事あるんだよな。」
エクトル「うわ、それされたらいよいよ厳しくなるよ。」
そう、ここでもし一夏が後の2投ともストライクを出してしまうと、5人チームは1投目でストライクを出せなかった時点で負けが決定してしまうのだ。
一夏は最終フレーム2投目でストライクを逃したが、スペアはきっちり取って193点で終了した。
一夏「ふう、とりあえず出来るだけの事はしたが。」
箒「一夏、お疲れだったな。」
セシリア「はい、一夏さん。スポーツドリンクです。」
一夏「おう、ありがとな。」ゴクゴク
シャルロット「向こうは大丈夫かな?」
5人チームは落ち着くために一旦話し合う。
アルゴス「ここで、ストライク、あるいはスペア逃したら、2投で強制終了だからな。」
エクトル「1、2投目でどちらかを絶対出さないと行けないよね。」
弾「そういやまだ罰ゲームの内容は聞いてねえけど。」
ビリー「弾、今その話はやめとけ。」
レオ「余計緊張しちまうだろ。」
そして、5人は意を決して1投目に入る。
5人「せーのっ!!」
同時に投げたボールはゆっくり真っ直ぐ進む。
アルゴス「おし、これいいかもよ!!」
ビリー「俺のボール残れ!俺のボール残れ!あとエクトルのボールもだ!!」
エクトル「もうちょっと右に行け!!」
9本倒すも、ど真ん中に1ピン残してしまった。
弾「あー、逃した!!いよいよヤベエぞ!!」
簪「これどうなるかな?」
ラウラ「どっちに転ぶかわからんぞ。」
2投目でスペアを取り、その後3投目で5ピン倒せばこっちのチームの勝利。
アルゴス「よし、気合い入れてくぞ!!」
弾・ビリー・レオ・エクトル「おう!」
5人「せーのっ!!」
決死の思いでボールを転がす。
弾「あー、俺ガター行っちまった!!」
レオ「やべ、俺も!!」
ビリー「つーか全員方向ずれてんじゃねえか!?」
エクトル「あっ、ダメダメ、もっと左行って、左行って!!」
5人中4人のボールがガターに落ちた。そして・・・
アルゴス「俺のは・・・、あっ、やべっ!!スルーしちまう!もっと真ん中寄れ!!」
最後の頼みの綱であるアルゴスのボールは無情にもピンの横を通りすぎて行った。
5人「あああぁぁぁーーーーっっ!!!!!」
悲嘆の叫び声をあげて5人はへたり込んだ。
一夏「おっしゃあ、やったー!!勝ったー!!!!」ニンマリ
こうして、IS男子の戦いは幕を閉じた。
楯無「勝者、一夏君に決定!!というわけで男子5人チームは、罰ゲーム!!」
その内容は・・・・
楯無「罰ゲーム、そ・れ・は♡」
楯無がパチンと指を鳴らした瞬間、一夏の恋人候補である箒達を除く女子生徒が各男子に群がり、押さえにかかる。
ちなみに全員ISスーツに着替えている。
「かかれー!!」
アルゴス「な、何だ何だ!?」
アルゴスがタイプの女子達は飛びかかるようになだれ込む。
エクトル「うわっ、ちょっと待って!」
エクトルは細い体格ゆえに抵抗力はそれほど出せなかった。
ビリー「おい鈴、レベッカ、何すんだよ!?」
鈴・レベッカ「いいからいいから!!」
ビリーがタイプの女子は鈴とレベッカを先頭にビリーに襲いかかる。
レオ「おい待て簪、何を!?」
簪「・・・日頃のお仕置き。」
レオがタイプの女子は恋人である簪を先頭にレオを取り押さえる。
簪は軟派なレオをお仕置きする気満々である。
生来の女好きの彼に取っては一見楽園にも思えるが。
弾「ぐわっ、みんな思ったより力あるぜ!!」
弾はレオ程ではないが、軟派な質なので、むしろレオ同様女子達に押し倒される事に少なからず喜びを感じていた。
一夏「大勢であいつら抑えてどうするんだ?」
楯無「フッフッフッ、よくぞ聞いてくれました。これから執行される罰ゲーム、それは・・・・、よーい、スタート!!」ニヤニヤ
女子生徒達「コチョコチョコチョコチョコチョ〜!!」
そう、原作で楯無が特技としていたくすぐりの刑である。
アニメでその描写がなかったのは残念に思うが。
アルゴス「ぐはははははっ!!あーはは、やめろ、やめろぉぉぉーっ!!」
「キャー、イリアディス君腹筋凄〜い♡」
アルゴスは力の限り暴れようとするも、かなりの人数で抑えられているため、無力である。
エクトル「あははえへへへへっ!!もうダメダメ!!お願いやめへはははははっ!!(小さい頃は母様によくこれでお仕置きされてた!!)」
「(可愛い♡)」
エクトルは敏感な肌質のためか、くすぐりが死ぬ程苦手なのである。
過去のささやかなトラウマも蘇り、激しく絶叫する。
そんなエクトルを、女子達は貪るような勢いでくすぐりまくる。
ビリー「ぐふっ、クククククッ、お、おいやめろよテメエら!!」
ビリーは歯を食いしばって何とかもたせる。
鈴「何よ〜、ほれほれ、もっと笑いなさいよ!」
レベッカ「みんな、もっと激しくお願い!」
「了解!!」
ビリーは意外にも我慢強い方だった。
レオ「!!!!(やべえ息できねえ、声出せねえ!!)」
簪「さあレオ、お仕置きはこれからよ♡」ニヤニヤ
大口が開くも、レオはあまりのくすぐったさに声が出せなかった。
弾「ぎゃはははははっ!!あーはは!!い、一夏、助けてくれぇぇぇーっ!!」
「五反田君、ここかな?ここがいーのかなー?」ニヤニヤ
一夏「・・・(そういや楯無さんは原作でこれを得意としてたな。勝ってよかったぜ。)」
箒「あれは辛いぞ。」
セシリア「一夏さんも負けていたらああなっていたって事ですわね・・・。」
ラウラ「あれは本当にきついぞ。寮の部屋でシャルロットにやられた時は死ぬかと思ったぞ。」
シャルロット「あははー、そう言えばそうだったね〜。」
すっとぼけた様な返事をするシャルロット。
くすぐりの刑は3分程だったが、終わった頃には5人ともぐったりしていた。