IS Brotherhood   作:magnumheat

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バレンタインフィニット・ストラトス 事前会話編

ネロが学園に入って早3ヶ月が経ち、2月に入った今日この頃、寒い季節を熱くするようなイベント、そう、バレンタインデーを迎えようとしている。

男女に分かれての授業の終わり際に、男女それぞれの間では、この事が話題となっていた。

 

Side女子

 

「そういえばもうすぐバレンタインよね!」

 

「織斑君達ってどんなチョコが好みなんだろ?」

 

「アピールのためにも気合い入れて作らなくっちゃ!」

 

多くの女子がワイワイ話してる中、専用機の女性陣は、

 

箒「(ううむ、一夏がどのようなチョコを好むのか。それより、そもそもチョコを作った事などないぞ・・・。)」

 

セシリア「(どうしましょう、殿方にチョコを作った事のない私は圧倒的に不利ですわ。どうにかして誰かに作り方だけでも教われれば・・・・。)」

 

ラウラ「(クラリッサから聞いた情報だと、バレンタインとは好きな男にチョコレートとやらを作るイベントらしいが、どのようにして攻略すべきなのだ・・・・。」

 

チョコ作り経験のない箒や、チョコはおろか料理もした事のないセシリアにラウラは大きなハンデを感じている。

 

そんな中、役一名余裕なのは言うまでもなく、

 

シャルロット「(えへへー、これは大チャンスだよ♡、僕が一番に渡すんだ♡)」

 

シャルロットは上々の気分でいた。

 

鈴「(ビリーにチョコを作りたいけど、レベッカがいるし、一夏ほどじゃなくてもアイツはモテる方だから意外とライバル多いのよね、どうしよっか。中学時代に一夏には作った事あるけど・・・・。)」

 

レベッカ「(ビリーにチョコを作った事あるし、幼馴染ならとりあえず有利よね。ほかの女子達の実力は未知数だけど。)」

 

ビリーに恋する鈴とレベッカは離れた距離から火花の散る視線を交わす。

 

のほほん「(ネロロン、チョコ作ったら食べてくれるかな〜。他の女の子には負けないぞ〜。)」

 

本音は初恋相手のネロにチョコを渡そうと躍起になっている。

 

簪「ねえ、みんなどうしたの?」

 

専用機女子一同「・・・・・。」ジトー

 

簪以外の専用機女子一同は簪を羨ましそうに見る。それもそのはず、簪は一年生で唯一特定の恋人を持っており、悩む必要がないからだ。

 

簪「?」

 

鈴「・・・ハァ、アンタはいいわよね。」

 

セシリア「羨ましいですわ。」

 

簪「あ、えと、その、気を悪くしたならごめんね。」アタフタ

 

箒「いや、大丈夫だ。」

 

ラウラ「簪、もし可能であれば私と箒、セシリアにチョコレートの作り方を教えてくれないか?」

 

箒・セシリア・シャルロット「!?」

 

簪「いいけど、私なんかでいいの?」

 

ラウラ「頼む、やはり少しでも条件が他の者と五分に近い方がよいと思うのだ。それに、日頃嫁として世話になっている一夏にチョコレートをあげられないのは寂しい。」

 

ラウラの素直な言葉に、周囲は殺伐とした空気が温まったのを心に感じる。

 

箒「・・・そうだな、お互い頑張ろうラウラ、セシリア。」

 

セシリア「ええ、皆さんで一夏さんを喜ばせましょう。」

 

3人は手をとりあう。それまで余裕だったシャルロットは、

 

シャルロット「・・・僕も手伝うよ。みんなで一緒に作りたくなっちゃった。」

 

シャルロットも手伝う事になった。

 

簪「わかった、じゃあ後で家庭科室に来てね。」

 

互いを尊重し合う一夏ラバーズとは反対に、ビリーラバーズは、

 

鈴・レベッカ「(・・・絶対に負けないんだから!)」

 

Side生徒会室

 

楯無「さてと、アルゴス君にどんなチョコを作ろうかなー。」

 

楯無は本を見ながら考える。

 

虚「副会長、中に何か良からぬものを仕込まないように。」

 

虚は楯無に釘を刺す。

 

楯無「何も入れないって、それより虚も弾君にあげるチョコ作るんでしょ。」

 

虚「・・・ええ、まあ。」

 

特定の相手がいるこの二人は生徒会室で和やかに話す。

 

Side職員室

 

山田先生「・・・・・。」

 

山田先生は真剣にチョコレシピを読んでいる。

 

ジル「あら真耶、何読んでるの?」

 

山田「はわっ!?」

 

山田先生は慌てて本を閉じる。

 

ジル「チョコのアレンジレシピ?ははーん、さてはエクトルに作るのね。」ニヤニヤ

 

山田先生「あ、その、はい。」

 

ジル「フフッ、頑張ってね。」

 

山田先生「マイヤーズ先生は作る予定は?」

 

ジル「もちろんあるわよ、一夏に。」

 

千冬「!!」ピクッ

 

ジルが一夏にチョコを作ると聞いた途端、千冬は反応する。

 

山田先生「あれ、ビリー君じゃないんですか?」

 

ジル「まさか、馬鹿にあげるチョコはないわよ。誰かさんと違ってブラコンじゃないし。」

 

山田先生「(・・・本人が鈍感とはいえ、これはかわいそうですね。)」

 

千冬「・・・ジル、誰がブラコンだ?」ワナワナ

 

ジル「聞かなくてもわかるでしょ。それにアンタ、実家じゃ一夏に家事任せっきりらしいじゃない。チョコなんて作れるの?」ニヤニヤ

 

千冬「それは私に対する挑戦か?」

 

余裕の表情で上から目線のジルに千冬は食ってかかる。

 

千冬「・・・いいだろう、作ってみせようじゃないか!」

 

ジル「ま、せいぜい頑張ってね♡」

 

ジルは鼻歌まじりで職員室を出た。

 

山田先生「じゃあ私もそろそろ」

 

ガシッ!!

 

不穏な空気を感じた山田先生は職員室を出ようとしたが、千冬に肩を掴まれる。

 

山田先生「ち、千冬、さ、ん?」汗ポタポタ

 

千冬「・・・真耶、チョコの作り方を教えるのだ。断ればどうなるかわかるな?」ゴゴゴゴゴ

 

山田先生「・・・・はい、喜んで。(ああ、やっぱりこうなりますか。)」

 

このようにそれぞれの場所でバレンタインが話題となっていた。

そんな事態が起きているとはつゆしらず、男子達はというと、

 

Side男子

 

一夏「バレンタインかー、記憶がないからなー。貰えたら嬉しいけど。(前世じゃ一個ももらった事ねえし。)」

 

弾「一夏、お前貰えない可能性0パーセントだから安心しろ。(コイツ絶対一番多く貰うだろ。)」

 

エクトル「確かに、一夏なら世界中からチョコを貰えてもおかしくないよね。」

 

レオ「下手すりゃ全部本命だったりしてな、ハハハハハッ!!」

 

アルゴス「いや、それシャレにならねえだろ。」

 

ビリー「つーかそもそも何でバレンタインくらいで世間が騒ぐんだ?チョコなんて誰から貰ってもおんなじようなもんだろ?」

 

ビリー以外「・・・・・。(これじゃ当日危ないぞ。)」ハァ

 

ネロ「バレンタインとはどういったものなのだ。」

 

一夏「ああ、そういやネロは知らないよな。」

 

一夏がバレンタインを簡単に説明すると、

 

ネロ「ふむ、成る程な。だが生憎俺は恋を知らないからな。俺などにくれる者などいないだろう。(リリスが生きていたらリリスも俺に作ったのだろうか?)」

 

ネロ、ビリー以外「(こっちもこっちで難儀だな。)」

 

果たして当日はどうなる事やら。

 

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