セシリア「ん・・・・もう、朝ですのね。そろそろ、あら?」
」
セシリアは目を覚ますと、あたりの異状に気づく。
そこはIS学園の寮ではなく、王族の寝室のようだ。
セシリア「ここは、イギリスではございませんわね。これは夢でしょうか。」
セシリアはベッドから出て身支度を済ませる。
「王女様、おはようございます。」
部屋を出ると、数人のメイドと、大臣らしき男が出迎えた。
セシリア「王女、私がですか?」
セシリアは夢にしてはあまりにも出来すぎた世界観に戸惑う。
大臣「おや、どこか具合でも?」
セシリア「あ、いえ、何でもないですのよ。」
とりあえず話を合わせることにした。
朝食を済ませ、午前の勉学を終えたあと、王と王妃に連れられ、会議室に。ちなみに勉強内容はセシリアの習ってきたののではなかった。
内容からして、セシリアはここが別の世界である事がわかり、
セシリア「(ここが異世界なのでしたら、一夏さんもいらっしゃるのでしょうか。)」
早くも一夏に会いたくなる。
王「セシリアよ、今朝もご苦労だな。」
王妃「今日はあなたにも会議に出てもらいたかったの。」
セシリア「いえ、お父様、お母様。」
とりあえず話を合わせていくことに。
Side一夏
異世界に来て二日目、一夏達は残る4人の捜索をすべく情報収集を行っていたが、未だ手がかりがない様子。
一夏「ふう、なかなか見つからないもんだな。」
簪「そもそも、アルゴスお兄ちゃん達はどんな職業かわからないし。」
ビリー「街とは違う場所にいるってのも考えられるよな。」
そう、基本的にこの世界では出会うまでお互いの情報を確認できない。
箒「だが、別の場所と言ってもどこから行けばよいのだ?」
シャルロット「そうだよね、順番に行くにしても、あまりに広すぎるし。」
鈴「だったら、ギルドに行けばいいんじゃない?」
レオ「依頼内容に手がかりがあるかもな。」
一夏「そうだな、この街でずっと彷徨うよりはマシだな。」
一行はギルドに向かうことに。
クエストボードに色々な依頼があり、めぼしいものを探していると、ひとつ気になるものが。
依頼主 魔物使いの男
依頼内容 狼男の捕獲
『このあたりに狼男が出るらしいんだ!手懐けようにも凶暴すぎて俺一人じゃ手に負えないかもしれない!誰か助けてくれ。噂によると、そいつの普段の姿は昼間は白髪の屈強な男らしい。』
一夏「白髪の屈強な男って、これはアルゴスの可能性が高いな。」
レベッカ「だとしたら、狼男のアルゴスとやり合わなきゃなんないわけ?」
ビリー「それは大変じゃねえか?」
エクトル「でもそれは変身した後の話だろ。そうなる前に見つかりゃそのリスクはないだろう。」
箒「それはそうだな。」
鈴「ま、とりあえずは依頼主に会うのが一番ね。」
一同は依頼主である魔物使いの元へ向かう。その魔物使いは、
レオ「あれ、弾!?」
弾「おお、一夏たちじゃねえか!助かるぜ!」
弾は手懐けたモンスターを駆使して戦う魔物使いであり、自身は対魔物用の鞭で戦う。
弾「いやー、それにしても変な世界に飛ばされたな。」
一夏「ああ、おそらく俺たち専用機持ちが全員このゲームをクリアしなきゃならないようだ。」
簪「弾、依頼にある狼男は多分アルゴスだと思うの。」
弾「マジかよ、この世界であいつが魔物じゃ強いのは間違いねえな。」
箒「恐れるのも最もだが、私達で説得すればいいと思うぞ。」
レオ「そういや弾、俺たち以外に誰か見なかったか?」
弾「ああ、見たといやあ見たんだが。」
弾はなんだか気まずそうにしている。すると、
「あれれ~、おりむー達だー。」
ポンッと音がすると、そこには狐のきぐるみを着た本音の姿が現れた。
鈴「本音、アンタそのカッコ。」
ラウラ「いつもと変わらないな。」
本音「いや〜、気づいたらこの姿で、私、どうやらごったんのペットみたいなんだよ〜。」
シャルロット「ぺ、ペットって、まさか。」
ビリー「弾、てめえまさかその鞭で。」
あらぬ想像をしたメンバーは全員引く。
弾「ま、待て、誤解だ!女の子を鞭で叩いたりなんかしねえっての!」アタフタ
本音「そだよ〜、ごったんは私にご飯をくれたり散歩に連れて行ってくれるんだよ〜。」
一夏「なおさらペット扱いじゃねえか。」
弾「待てったら!」
一夏、本音以外「・・・・・。」ジトー
一夏「とまあ冗談はさておき、アルゴスらしき狼男を探しに行こうぜ。」
弾「冗談きついぜ一夏〜。」
こうして弾と本音が加わり、ほぼ全員が揃う。
その夜、一同はアルゴスを探しに出た。
弾「おい、何でわざわざ夜に探すんだよ。」
レオ「しかも満月だぜ。」
鈴「仕方ないでしょ、昼だと他の人が被害にあうかもしれないし。」
夜の中森に入り、アルゴスを捜索する一同。時々他の魔物に出くわすこともあるが、
一夏「どりゃあっ!」
箒「せやっ!」
武具屋で最上級の装備を揃えた一夏と箒を前衛に進んでいく。
ちなみに一夏はドラゴンアーマー、箒は源氏の鎧を装備している。
エクトル、鈴、レオ、ビリー、弾、レベッカは胸当てタイプの装備で素早さを活かす。
シャルロットと簪はローブを着ており、ラウラ、本音は獣人系なので人型の装備はできない仕様になっている。
ビリー「しっかし出てこねえなアルゴスの奴。」
簪「闇雲に探しても見つからないね。」
一夏「それじゃ、餌を置いてみるか。」
一夏は仕留めた動物と、肉系の食料をあちこちにばら撒き、その後、全員分散して隠れる。しばらく待つと、
「グルルル、ガアッ。」
狼男らしき魔物が手当たりしだいにむさぼり食う。
一夏「よし、今だ!」
前衛組で狼男を取り押さえる。
「グルルアァァ、ガウ!」
その顔はアルゴスだった、狼の耳と尻尾があるのを除けば。
シャルロット「任せて!」
シャルロットは白魔法で荒れるアルゴスの精神を鎮める魔法を使う。
アルゴス「ガアア、ああ、い、一夏?」
一夏「ふう、正気に戻ったな。」
簪「アルゴスお兄ちゃん、大丈夫?」
アルゴス「ああ、しかし何だこの世界は。」
一連の事を話すと、アルゴスは納得したようだ。
アルゴス「そうか、ありがとな。」
レベッカ「気にしないで。」
一夏「さて、依頼も達成したし、あとはセシリアとネロだな。」
アルゴスが加わり、物語は後半へと続く。