IS Brotherhood   作:magnumheat

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新たな生活の幕開け

退院してから1週間、一夏は新しい生活に慣れるために色々と身の回りの状況を整理していった。まず、今の世の中はインフィニット・ストラトス、通称ISの出現により、世界のパワーバランスが著しく偏っている傾向にあるとのこと。その理由は、ISは人類史上最も強力な兵器とされ、扱えるのは女性だけだという。そのため、世の男性の多くはISに乗れないだけで不当な扱いを女性から受けている。話を聞いていると色々不安になってきたが、それを感じ取った千冬は、そんな一夏を励ました。

次に、一夏が記憶を無くす原因となった事故だが、当時はISの世界大会「モンド・グロッソ」に出場する千冬を応援すべく会場に来ていた一夏を、突然ある組織の一員が拉致し、千冬に追い詰められた犯人は一夏を道連れにするために爆発物を使ったという。

 

一夏「何か色々と物騒だな。」

 

千冬「全くだ、だが安心しろ。私がお前を守る。」

 

一夏「姉さん…。」

 

一夏は事の重大さを感じ、この世の中を精一杯生き抜こうと思った。

 

一夏「そういえば夕食まだだったよな。俺作るよ。」

 

千冬「出来るのか?」

 

一夏「任せてくれって。」

 

こう見えても前世は孤児院で子供達にほぼ毎日食事を作っていたしな。

 

千冬「すまないな、では頼むぞ。」

 

早速料理を開始する。開始から10分程で一通り完成し、食べる。

 

千冬「何だか以前よりうまくなったな。」

 

一夏「そうか、よかった。」

 

千冬「(それに、心なしか以前より男前になってるな。)」

 

一夏「ん?姉さん、どうかした?」

 

千冬「いや、なんでもない。」

 

そんな一時を過ごし、眠りについた。

 

 

その夜…

 

夢の中

 

一夏「…。」

 

声「大いなる使命を背負いし人の子よ。」

 

一夏「な、何だ?またこの夢か!」

 

声「あなたはこれから、思いもよらぬ事に幾つも出会うでしょう。」

 

一夏「誰だ?それに何で先の事がわかるんだよ!」

 

返事はなく、代わりにまた光の道が開かれた。

 

一夏「しょうがない、行くか。」

 

走り出す一夏。しばらくすると、壁一面真っ白な部屋のような空間に入った。

 

一夏「ここは…。」

 

辺りを見回す。

 

すると突如、白い人影が目の前に現れた。

 

人影「あなたは、多くの同志と世界を変える使命を果たしていく運命にあります。しかし、使命を果たす上では避けられない対決もあるでしょう。」

 

一夏「そりゃあ、人は皆違うからな。考えが対立するのは当たり前だろ。」

 

人影「同時に人は皆、信じるものが無ければ生きる方向を見失います。あなたには、すべての人の子を導いていく力が宿っているのです。」

 

一夏「…導く、か。」

 

人影「今はまだわからないかも知れませんが、必ずその時がやってきます。」

 

その言葉と同時に人影は消え去っていった。

 

 

翌日、午前8時

 

声「…夏、一夏。起きろ。」

 

一夏「うん、あれ?」

 

一夏は夢から目覚めた。

 

千冬「起きたか。今日は学校は休みだが、起きてくれないと朝食に入れないからな。」

 

一夏「ごめん姉さん、今作るから。」

 

慌てて起きて朝食を用意する一夏

 

千冬「そういえば一夏、起こす前に何かブツブツ言ってたな。どんな夢を見ていたんだ?」

 

一夏「いや、なんと言うか、すげえ不思議な夢だったな。」

 

千冬「そうか。そういえば退院してからまだ知り合いに顔を合わせてないな。」

 

一夏「ああ。まずどこから行こうかな。」

 

千冬「まずは五反田食堂に行くといいぞ。あと、篠ノ之道場にもな。そこにはお前の同級生がいるからな。」

 

一夏「わかった、じゃあ食べ終わってから行ってくるぜ。(まずは弾と箒か。)」

 

身支度を済ませ、一夏は自宅を出る。

 

 

五反田食堂

 

一夏「ごめんください。」

 

声「はーい。」

 

玄関から赤い髪の少女が出てくる。この子は弾の妹の五反田蘭だな。原作では一夏に一秒足らずで一目惚れしてたんだっけか。

 

蘭「あっ、い、い、一夏さん⁉︎」

 

一夏「はじめまして。織斑一夏といいます。」

 

蘭「ご、五反田蘭です。(記憶喪失は本当だったんだ。)」

 

一夏「えっと。」

 

蘭「い、今お兄呼びますから。お兄、一夏さん来たよ!」

 

「マジか⁉︎」

 

階段をドタドタ降りてくる音が聞こえ、赤い髪のロングヘアーの少年が来た。

 

一夏「はじめまして。」

 

「よ、よう一夏、俺は五反田弾ってんだ。よろしくな。(こりゃ間違いなく記憶喪失だな。)」

 

一夏「よろしく、五反田くん。」

 

弾「弾でいいぜ。しかし、これから日常生活に慣れるまで大変だと思うけど、できる限りのことはするからな。」

 

一夏「ありがとう、弾。」

 

弾「立ち話もなんだし、昼飯食ってけよ。」

 

一夏「悪いな。」

 

五反田食堂での昼食に入る。食事中、弾には中学での俺(一夏)について色々聞き、そこから話が弾んでいった。途中蘭も会話に入り、賑やかな昼食になった。蘭は顔を赤くしながらこちらを見ていたが、その理由は知っていた。ちなみに俺はこう見えても前世では割と鋭いほうだった。(自称)

 

さて、腹も膨れたし、次は篠ノ之道場だな。

 

 

 

 

 

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