山田先生「お、織斑先生、大変です、緊急事態です‼︎」
千冬「どうした?」
山田先生「イスラエルで開発されたISが、外部からの不正アクセスにより暴走し、こちらに向かって来ているとの情報が入りました!」
千冬「何だと!」
千冬はすぐさま当局に連絡する。その機体は銀の福音という名の専用機で、他のISを全て敵とみなし攻撃する状態にあるという。
千冬「全員旅館内に避難しろ!専用機持ちは残れ!」
ただちに生徒を避難させる。専用機持ちは急遽、束のラボに入って作戦を立てる事に。
ラボ内には緊迫した空気が張り詰めている。
千冬「諸君、これから行う作戦は、極めて重要で危険である。だが、何としてもこの暴走機体を止めねばならない。」
一同「はいっ!!!」
山田先生「まず、この機体の特徴として、機動スピードがとても速いです。攻撃を当てるのは非常に難しいでしょう。」
エクトル「スピードがないと対抗できないってわけですね。」
ラウラ「AICでもこれは捉えにくいぞ。」
山田先生「次に、近接、射撃共に高威力です。一方的な状況になりかねません。」
セシリア「シールドエネルギーにいつも以上に気をつけるべきですわね。」
鈴「奴に対抗するパワーも必要って事ね。」
山田先生「最後に、機体そのものの耐久力、シールドエネルギーが非常に高いです。少し攻撃を当てたところでビクともしないでしょう。」
シャルロット「つまり、スピードが対等で、」
アルゴス「攻撃力は一撃必殺でないと倒せないって事か。」
箒「それが備わっている機体はこの中で、」
全員が一夏の方を見る。
一夏「俺が零落白夜で倒すしか方法は無いって事か。」
千冬「その通りだ。今回の作戦は織斑がカギを握っている。」
一夏はかつてない緊張感に駆られる。
束「これこそ箒ちゃんの紅椿の出番だよ!白式のエネルギーを維持できるのは、紅椿だけだからね。」
つまり、作戦はこうだ。
一夏は箒と共に銀の福音に近づき、タイミングを見て零落白夜を当てる。その他の専用機は奴の動きを牽制するためにひたすら攻撃するという形だ。
そして、作戦実行の時が来た。
皆体制を整え、出撃に備える。
一夏「それじゃ箒、失礼するぜ。」
箒「あ、ああ。」
白式はエネルギーを消費しやすいので、紅椿に背負ってもらう形で銀の福音に接近する事になる。
千冬「織斑、篠ノ之は何か気持ちが入りきっていない。どうにかフォローを頼むぞ。」
一夏「はい。」
専用機持ちが海の上まで一斉に出撃する。
ラウラ「標的を捕捉!これより作戦に入る!」
ラウラが牽制の指揮をとる。
ラウラ「撃て!!!」
セシリア「いきますわよ!」
鈴「ぶち当てるわ!」
一斉に射撃が始まる。
シャルロット「全然当たらない!」
エクトル「アルテミスの追尾も通用しないよ!」
アルゴス「チッ、ウロチョロしやがって‼︎」
射撃や飛び道具を繰り出すも、ことごとくかわされてしまう。
今度は銀の福音が皆に攻撃を仕掛ける。
ラウラ「AICで止めるぞ!」
ラウラは果敢に前に出るも、結界を強引に破ってきた。
アルゴス「こうなりゃ取り抑えてやるぜ!」
鈴「あたしも行く!」
ラウラ「よし!シャルロット、セシリア、追撃を頼むぞ!」
セシリア「わかりました!」
シャルロット「オーケー!」
アルゴスは射撃を当てられて減速した隙を狙い、後ろから羽交締めにする。
その後、鈴ラウラが両足を抑え、アルゴスは膝蹴りを連発する。
一夏「今だ箒、奴に接近してくれ!」
箒「わかった!」
箒は展開装甲で高速移動し、銀の福音に接近する。
一夏「よし、これで終わりだ‼︎」
零落白夜を最大限に発動し、機体を切り裂き、シールドエネルギーはゼロに・・・なる筈だった。
一夏「!?」
銀の福音は突然姿を変えていく。
ラウラ「まずい!これは第二形態移行だ!!!」
箒「一夏、来い!」
箒は一夏を連れて距離を置く。
銀の福音は取り抑えていたアルゴス、鈴、ラウラを振りほどいた。
鈴「きゃっ‼︎」
アルゴス「クソッ何て力だ‼︎」
ラウラ「これではキリがない‼︎」
銀の福音はふと、一夏の方を向き、一気に間合いを詰める。
シャルロット「危ない一夏!逃げて!」
セシリア「箒さん!」
箒「何故だ!?何故絢爛舞踏が作動しない!?」
一夏のシールドエネルギーは残り僅か。だが、肝心のエネルギー増幅の能力が発動しない。
一夏「こうなりゃ最後の一手だ!」
一夏は銀の福音に真正面から突っ込み、零落白夜を体当たりのごとく当てる。
それと同時に銀の福音の攻撃もヒットし、一夏は大爆発に飲み込まれた。
一夏「ぐわあああ!!!」
一同「一夏(さん)!!!」
エネルギーがゼロになり、意識を無くした一夏は海へと落下する。