IS Brotherhood   作:magnumheat

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一夏復活、そして・・・

アルゴス「クソッ!!これじゃさっきと変わりゃしねえ!」

 

マーシャルアーツを繰り出すも、ことごとくかわされる。

 

ラウラ「ここはみんなで全方向から包囲するんだ!」

 

上下前後左右と、あらゆる方向から近接攻撃、射撃を行う。しかし、それでも白式並のスピードに追従しきれない。

 

セシリア「きゃあ‼︎」

 

銀の福音はセシリアに急接近し、激しく攻撃する。セシリアは接近戦が弱点であることを察知しているかのようだ。

 

エクトル「セシリア、危ない!」

 

シャルロット「今助けるよ!」

 

箒「ここは私が行く!」

 

ラウラ「AIC起動‼︎」

 

箒とラウラが銀の福音の攻撃を受ける盾となり、セシリアを守る。その隙にシャルロットとエクトルが救出し、鈴が迎撃する。

 

鈴「ああもう、ちょこまかとウザいのよ!」

 

鈴は衝撃砲を乱射する。

 

不意に銀の福音は新たな武器を繰り出す。その名も「銀の鐘」。

見た目は36の砲口を備えている。

 

エクトル「これじゃあ、四方を固めてもやられてしまう!」

 

ラウラ「どうにかあれを凌ぐんだ!」

 

しかし、すでにそこからエネルギー波が発射され、みんなを打ち砕かんとしていた。

 

シャルロット「もうダメだよ!」

 

箒「これまでか、一夏が来てくれたら。」

 

全員を飲み込もうと迫るエネルギー波は命中・・・・する寸前で消え去った。

 

一同「!?」

 

何やら幾つもの白い光を放つ剣がいくつもみんなの目の前に壁をつくる。

 

声「ようみんな、待たせたな‼︎」

 

声のする方を見ると、そこには白式を見に纏った一夏の姿が。

 

一同「一夏(さん)!!」

 

一夏「みんな、大丈夫か?」

 

鈴「それはこっちのセリフよ!」

 

エクトル「怪我はどうしたんだ?」

 

一夏「白式が直してくれたんだ!」

 

箒「一夏、一夏‼︎」

 

箒をはじめ、みんな感極まって涙を流す。

 

一夏「何だよみんな、今泣くときか?」

 

アルゴス「馬鹿野郎!!!みんなお前の事心配してたんだぞ!」

 

セシリア「一夏さんがあんな無茶をなされるから!」

 

ラウラ「そうだぞ一夏!!」

 

一夏「すまない、だがおかげで白式には新たな力が加わったんだ。見てくれ!」

 

一夏は不意に銀の福音に向かって、先程の白い光の剣を飛ばす。

 

一夏「行け、「白影剣(びゃくえいけん)!!」」

 

白影剣は銀の鐘の砲口を塞ぎ、爆破する。

 

一夏「これでも喰らいな!!必殺、零落白夜光(れいらくびゃくやこう)!!」

 

白式の左腕の大口径の荷電粒子砲からエネルギー弾が射出される。その威力は零落白夜に近い。

 

アルゴス「す、すげえ!」

 

一夏「箒、エネルギー増幅を頼む!」

 

箒「あ、ああ!任せろ!」

 

赤椿は箒の決意に答えるが如く、絢爛舞踏を作動させる。

 

鈴「これで形勢逆転ね!!」

 

エクトル「いや、向こうもまだ奥の手があるみたいだ!」

 

銀の福音の翼から、広大なエネルギー波が飛ばされる。

 

一夏「これで受け止めるぜ!」

 

一夏はおもむろに突っ込み、左腕の大型の盾装備「白鋼(しろがね)」で受け止める。

 

セシリア「すごい、これって白式が進化したってことですわね!」

 

一夏「どうやらそうみたいなんだ。」

 

シャルロット「それじゃ、畳み掛けよう!!」

 

一夏を先頭に皆銀の福音に向けてイグニッションブーストを発動し、それぞれの渾身の一撃を喰らわせ、銀の福音は静かに停止した。

 

一夏「おっと、あの女性はパイロットか!?」

 

銀の福音から出た金髪の女性を一夏は受け止める。

 

女性「ありがとう。私はナターシャ。」

 

一夏「そうか、助かってよかった。」

 

ナターシャは無事に保護され、一夏達は旅館へと戻る。

 

 

数時間後、一夏達は旅館の一室で正座させられ、千冬から長々と説教されていた。勝手に抜け出して作戦を続行したのだから無理もない。

 

千冬「成功おめでとうと言うべきだろうが、お前達は無茶をし過ぎた。本来なら懲罰のトレーニングやレポートを課すところだが、作戦成功に免じてこの説教だけで済ましておく!」

 

一同「申し訳ございませんでした!!」

 

千冬「でもまあ、みんなよく無事でいてくれたな。」

 

一同「織斑先生・・・・。」

 

千冬はこれまでになく鬼の表情で叱るも、その目には涙が浮かんでいた。

 

山田先生「先生、みんな疲れてますからそろそろ。」

 

千冬「よし、今夜はゆっくり休むように。それと、この事件を他の生徒に口外するな、以上!!」

 

長い戦いと説教が終わり、ようやく解散となった。

 

谷本「ねえデュノアさん、何があったの?」

 

シャルロット「機密事項だから話せないの。」

 

鷹月「セシリア、専用機持ち達ずいぶん疲れてるけど。」

 

セシリア「いえいえ、何でもございませんわ。」

 

鷹月さんや谷本さんをはじめ、他の一年生は事件の真相を知りたがるも、専用機持ち達はみんなおし黙る。

 

アルゴス「おい、一夏が俺たち専用機に話があるってよ。」

 

エクトル「どうしたんだろ急に?」

 

鈴「さあ?海辺に来いって言われたけど。」

 

その頃海辺では、

 

箒「一夏、ここに私を呼び出すとは一体?」

 

一夏「箒、来たみたいだな。」

 

箒「一夏?」

 

一夏「少し歩かないか?」

 

箒「あ、ああ。」

 

珍しく一夏と2人きりなので、箒は凄くドキドキしている。

 

箒「い、一夏、その。」

 

一夏「ん?」

 

箒「すまなかった。私のせいで一夏があんな目に。」

 

一夏「気にすんな箒、今回は相手が強敵過ぎたんだ、怪我も白式の力で治ったしな。」

 

箒「お前が良くても、私の気がすまないんだ‼︎」

 

箒は心の底では感謝しながらも、申し訳なさからか、どこか素直になれないでいる。

 

一夏「わかった。じゃあ箒、一つだけ俺の言うことを聞いてくれ。」

 

箒「あ、ああ。わかった。」

 

箒は目をつむる。すると、

 

ヒュー、パアン、パアン!!

なぜか花火が飛んできた。

 

箒「な、何だこれは!?」

 

すると、

 

専用機一同「箒、誕生日おめでとう!!!」

 

花火にはhappybirthdayの文字が。

 

箒「い、一夏、お前、私の誕生日を!?」

 

一夏「前に姉さんに教えられてな。はいこれ、大したものじゃないけど、プレゼント。」

 

一夏はプレゼント箱を箒に渡す。箒が箱を開けると、中には綺麗な水色の髪留め用リボンが。

 

一夏「箒のトレードマークのポニーテールにぴったりだと思ってさ、実はみんなで話し合ってたんだ。」

 

鈴「ホント、一夏は男の鑑よね。」

 

セシリア「はい、さすがは私が見込んだ男性ですわ。」

 

シャルロット「いいよね。好きな人に誕生日覚えてもらえてるって。」

 

ラウラ「作戦成功は箒のおかげでもあるからな。」

 

エクトル「これくらいさせてもらわないとね。」

 

アルゴス「こういう誕生日パーティーも悪くねえよな!」

 

一夏「箒、誕生日おめでとう!」

 

パチパチパチパチ、拍手が鳴り響く。

 

箒「うっ、うっ、い、一夏、一夏、ありがとう!みんなも、ありがとう‼︎」ポロポロポロ

 

箒は大粒の涙を流して喜んだ。

 

その様子を端から千冬は見ていた。

 

千冬「フッ、いい絆ができたものだな。」

 

千冬は1人浜辺で佇んでいた。そこに束が歩いてくる。

 

束「どしたのちーちゃん?もしやついに私との愛に目覚め」

 

千冬「黙れ馬鹿者!まあいい、実はお前に色々と聞きたいことがあってな。」

 

束「うんうん、それで?」

 

千冬「一夏がISを使えることに関しては一つの仮説が浮かぶ。コアを調達し、調整できるお前が、白騎士事件でのデータをもとに、一夏に適合するコアを作ったとしたら?そしてそれを、アルゴスやエクトルにも応用した。」

 

束「いっくんはともかく、あとの2人についてもまだまだ謎が多いんだよねー。仮説なんていくらでも浮かんじゃうし、それじゃ頭がパンクしちゃうよ。」

 

それを聞いて千冬は、聞くだけ無駄かと言わんばかりにニヒルに笑う。

 

千冬「ふん、謎か。まあ言えてるな。姉ながら今の一夏のことも正直まだそんなにわかっているわけじゃない。

本当にこの世はよくわからんものだな。」

 

束「だからISは面白いんだよー!」

 

千冬「今回はお前に言い負かされたかもな。」

 

こうして、思わぬ事件がありながらも、臨海学校の2日目は幕を閉じた。

 

3日目の朝、朝食を済ませて帰り支度をした生徒はバスに乗る。

もちろん座席は行きと同じだ。

 

山田先生「それではみなさん、出発しまーす。」

 

運転手がドアを閉めようとすると、

 

声「待ってください!」

 

何やら女性の声が聞こえた。入ってきたのは何と、銀の福音のパイロット、ナターシャだった。

 

一夏「あれ、ナターシャさん?」

 

ナターシャ「あなたが織斑先生の弟さんね?」

 

箒「千冬さんの知り合いですか?」

 

エクトル「そうか、だから僕たちあの作戦に。」

 

アルゴス「なるほどね。」

 

ナターシャ「実はみんなにお礼を言いたくて来たの。特に、一夏君に❤︎」

 

セシリア「お礼、ですか?(この人、一夏さんを狙ってますわ!)」

 

シャルロット「お礼なら十分ですよ。(一夏、ちょっと顔が赤い。年上に弱いのかな?)」

 

ラウラ「お礼なら教官に言うべきなのでは?」

 

一夏「(何だろう、いやな予感がする。)」

 

ナターシャ「一夏君にこれをあげるわ。ISのエネルギー消費を抑える強化パッケージよ。」

 

一夏「ありがとうございます!(これで少しは燃費が良くなるぜ!)

 

ナターシャ「あとこれも、お礼❤︎」チュッ

 

一夏「えっ!?」

 

一同「!!!!」

 

ナターシャは一夏の額にキスをした。うっすらとキスマークが残っている。

 

ナターシャ「ありがとう、優しいホワイト・ナイト。」

 

キラキラと笑顔でその場を去った。

 

箒・セシリア・シャルロット・ラウラ「い〜ち〜か〜。(い〜ち〜か〜さ〜ん〜。)」ゴゴゴゴゴ・・・

 

一夏「い、いや、その、これはだな。」ガクガク

 

アルゴス「お前、ホントタイプ問わず女を落とすよな。」ハア

 

鈴「以前ほど鈍感じゃないからまだいいけど。」ハア

 

エクトル「君ってホント罪な男だね〜。」フウ

 

のほほん「おりむーもてもて〜。」

 

一夏「誰もフォローしてくれねーのかよ!!」

 

千冬「織斑、無情かもしれんが、女心とはこういうものだ。勉強しろ。」

 

一夏「・・・はい。(帰ったらお仕置き確定だな。)」シュン

 

今更ながら、本来の織斑一夏のルートを辿る大変さを思い知る主人公であった。

帰ってどんなお仕置きを受けたかは、想像に任せよう。

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