臨海学校で起こった事件は、数日後には世界中のニュースに取り上げられた。
この事件を解決した一員である一夏、箒、エクトル、アルゴスは特に注目され、ISの評議会での審議の結果、
この4人も自国の代表候補生と認定された。
それから月日が経ち、いつものように食堂で朝食をとっている中、夏休みの話が聞こえてくる。
「ねーねー、もうすぐ夏休みだけどさー、どこ行こっか?」
「臨海学校じゃ、恋のチャンスなかったけど、夏休み中なら可能性があるわね。」
「でも、うちの学校の男子に近づきたいならまず専用機持たなきゃね。特に織斑君の恋人候補はみんな専用機持ちで代表候補生だし。」
「それに織斑先生、臨海学校以来織斑君だけじゃなくベレン君やイリアディス君も弟のように可愛がってるし。」
「織斑先生に認めてもらう事も条件かー、厳しいわねー。」
夏休みに恋を実らせたい女子が多く、朝っぱらからこの話が続いている。
そんな女子達をよそに、一夏達専用機持ちは違う意味で夏休みの過ごし方について話し合っている。
一夏「そういえば、もうすぐ夏休みだけど、みんな何か予定はあるのか?」
鈴「何日かは父さんと国に帰るわ。」
箒「私は実家の道場で剣の稽古や、神社の夏祭りがあるな。」
セシリア「私は夏休みのはじめの何日かは国に帰りますわ。」
シャルロット「僕もそんなとこかな。」
ラウラ「私もだ。クラリッサにも色々と報告しなければな。」
女子専用機組は皆帰省予定がある。
鈴「そういうアンタらは何か予定があるの?」
エクトル「うん、だけど帰国の予定は無いんだ。」
箒「そうなのか?しかし夏休み中は寮は閉鎖されるのだぞ。」
セシリア「日本にご家族がいらっしゃるのですか?」
アルゴス「いや、実は俺たち2人とも、夏休み中は一夏の実家にホームステイする事になってんだ。」
シャルロット「ふーん、そうなんだ。(四六時中一夏と一緒なのか、いいなぁ。)」
ラウラ「夏休み中も教官と過ごすのか。(エクトル、アルゴス、羨ましいぞ。)」
それを聞いた周囲の女子達は男子3人のもとにワッと来た。
「えーっ!?2人とも織斑君の家にいるの?」
「織斑先生ずるーい!」
「男子独り占めするなんて!」
「織斑君、家どこ!?教えてくれない?」
「専用機のみんなは知ってるんだよね?」
箒「ちょ、ちょっと落ち着いてくれ皆。」
セシリア「皆さんのお気持ちはわかりますが。」
夏休み中も男子に会いたいらしく、みんな迫ってきた。
千冬「朝から何を騒いでいるのだ‼︎」
「す、すみません‼︎」
千冬「理由は私から話そう。」
アルゴスとエクトルをホームステイさせるのは、一夏を含め彼ら3人は、ISを使える存在であるが故に、
多くのISの機関や組織に注目されている事から、下手に単独で行動するのは危険だからである。
シャルロット「これは仕方ないよね。実際僕の実家のデュノア社も3人には目を付けてるし。」
ラウラ「教官がいればまず問題ないだろう。」
エクトル「実家には母と妹がいるけど。」
アルゴス「うちは親父1人だけだしな。落ち着いた頃に顔を見せに行くぜ。」
鈴「それにしてもアンタら何か縁が深いわよね。」
一夏「ああ、まあどうにかなるさ。日にちを決めて皆で集まるのもいいしな。」
夏休み中はエクトル、アルゴスを実家に迎え入れる事になった。
しかし、この時一夏は夏休みを利用し、ある行動に出る事となる。