エクトル「これから、色々とご迷惑をおかけしますが、どうかよろしくお願いします。」
アルゴス「お世話になります、織斑先生、一夏。」
千冬「うむ、改めてよろしく頼む。(フフ、これなら普段の3倍は生活が楽だな。)」
千冬は自宅では一夏に任せっきりで、家事が苦手なのである。
エクトルは家事に関しては女性顔負けの器用さがあり、
アルゴスもその見た目とは裏腹に一夏に並ぶ生活力がある。
そんな2人を迎えたからか、千冬はどこか上機嫌であった。
一夏「自分の家だと思ってくれていいぜ!」
エクトル「お邪魔します。」
アルゴス「ここが一夏と先生の家か、いい所じゃねえか。」
一夏「とりあえず俺の部屋に行こうぜ。」
3人は一夏の部屋に入る。
それから3人は、一夏の部屋のスペースをうまく分配し、それぞれの寝床を作る。
アルゴス「寮でも部屋は一緒だけどよ、どこか違うよな。」
エクトル「普段の生活とは気分がガラリと変わるもんね。」
一夏「そうだろ、当初俺は部屋で独りぼっちだったからなぁ。」
3人はしばらく他愛のない話で盛り上がる。
エクトル「そう言えば一夏、僕らに話があるって言ってたよね。」
アルゴス「そうだな。んで、どんな話だ?」
一夏「改めて聞くけど、今の『女尊男卑』の世の中をどう思う?」
エクトル「えっ、どうしたの急に?」
アルゴス「いきなり深い話だな、おい。」
突然の話に2人は驚く。
エクトル「そうだね、女尊男卑は今までの歴史において女性が男性に虐げられてきたことへの反動だと思う。
だから、仕方ないといえば仕方ないけど、でもISを理由に男性を傷つける女性が多いという無秩序な状態は
放っておけないと思うよ、僕は。」
エクトルは女尊男卑にもそれなりの『秩序』を必要と見ている。
アルゴス「そうだな、エクトルが思う通り、仕方ない所もあると思うが、そこは俺たち男が奮闘し変わっていくことで、女性も変わっていけるんじゃねえか?それなりの力をつけていけば、女尊男卑も少しはマシになる可能性はあると思うぜ。」
アルゴスは女尊男卑をよくするには『力』が必要と見ているようだ。
一夏「お前らもそれなりに考えてはいるんだな。(2人とも、最初に会う前に夢で会った時と同じだ。)」
アルゴス「俺たちにこんな質問をするってことは、」
エクトル「君も女尊男卑について考えてはいるんだね。」
一夏「ああ、だが女尊男卑をよくする可能性はゼロじゃないと思ってる。
実際IS学園では、世の中が女尊男卑である事が嘘のように皆で仲良くできている。
これは、ある意味での可能性だと思うんだ。」
エクトル「一夏、それは僕らも凄く感じてるよ。」
アルゴス「一夏、要するにお前が考えてることは・・・。」
一夏「そう、俺たちの『仲間』を作る!!!」
一夏は真剣な眼差しで2人を見る。
エクトル「けど、仲間を作ると言っても、そう簡単な話じゃないよね。」
アルゴス「実際俺たちがISを使えることに関しては、未だに不明なんだぜ。」
一夏「そこなんだが、姉さんや束さん、専用機の皆と協力して、ISのコア研究を進めようと思う。」
エクトル「なるほど。」
アルゴス「マジかよ。」
千冬「お前ら、随分な計画を考えてるな。」
いつからそこにいたのか、千冬が部屋に入ってくる。
一夏「あっ、姉さん。」
エクトル・アルゴス「千冬さん。」
千冬「今話していたことについてだが、お前らのコアについてはあの束でさえも手こずっている。
操縦ができても、研究となれば膨大なものになるぞ。」
一夏「姉さん、無茶は十分承知してる。」
エクトル「でも、今の世を変えられる可能性が少しでもあるなら、」
アルゴス「俺らはそれにかけてみたい!」
千冬「・・・わかった、とりあえず今の話を束にもしてみよう。」
3人「ありがとう(ございます。)」
かくして、ここから彼らの物語は始まっていくのであった。
ーIS Brotherhoodー