千冬「専用機諸君!敵の情報がわかった!奴は亡国機業の一員で、コードネームはオータム。」
一夏「亡国機業・・・・。」
箒「確か、去年一夏を拉致した組織だな。」
エクトル「一夏はあの事件の被害者なのか。」
セシリア「織斑先生とも関係が深いようですわね。」
レオ「蘭ちゃんが、そんな奴らに・・・。」
アルゴス「一夏にとっちゃ皮肉なものだな。自分を誘拐し、果ては記憶喪失にまで追いやった組織と
再び対峙するんだからよ。」
鈴「ホント、神も仏もない感じね。」
シャルロット「一体、そのオータムって女は何が目的なのかな?」
ビリー「さあな。本人に聞くしかねえだろ。」
弾「蘭、とにかく無事でいてくれ。」
一行はオータムの逃走先に着く。そこは、インダストリアル社のISの格納庫だった。
一夏「成る程、ここから会社の制服とデータを盗み出し、IDカードの偽造を行ったという訳か。」
すると、ISを纏ったオータムが現れる。
オータム「やっと来たか、あんまり待たせるなよガキ共。」
弾「てめえ、何で蘭を誘拐しやがった!?」
オータム「なあに、ちょっとした取引のためさ。」
箒「どういう事だ!?」
アルゴス「取引だと!?」
オータムは蘭を連れてくる。
蘭は首根っこを掴まれている。
レオ「蘭ちゃん、大丈夫か!?」
蘭「皆さん、来てくれたんですか!?」
オータム「この女の命が惜しけりゃ、織斑一夏、エクトル・ベレン、アルゴス・イリアディス、お前ら三人の誰でもいい、
専用機を寄こせ。」
一夏「何だと!?」
ビリー「てめえ汚ねえぞ!!」
鈴「アンタ、それを手に入れてどうするつもりよ!!」
オータム「お前ら三人は、この女尊男卑を変えるために、篠ノ之束と手を組み、『フリーク・コア』の開発を進めた。
それがあたしらにとっちゃ邪魔なものでね。元を断つにはオリジナルのコアを持つ男子をどうにかするのが一番だからな。」
エクトル「何を言う!女尊男卑が貴様のような無秩序な輩を出しているからこそ、僕らは男女間の平和のために戦っているのだ!」
セシリア「そうですわ!もし彼らがいなければ、私もあなたと同類になるところでしたわ!!」
オータム「ほう、その平和のためならこの女の命も犠牲にすると?」
蘭「あっ、うっ!!」
オータムは蘭の首をギリギリと絞めていく。
シャルロット「蘭ちゃん!!」
弾「止めろ!!」
オータム「返して欲しけりゃ専用機を寄こせってんだよ!!」
レオ「それじゃあ、奪い返させてもらおうか。」
オータム「何!?」
レオはテスタ・ディ・ファルコをオータムの腕にに向かって放つ。
蘭のギリギリ近くを狙われるとは思わなかったからか、オータムは蘭を盾にした。
弾「蘭、つかまれ!!」
弾は魔葬鎖刃を蘭に伸ばし、蘭が素早くしがみついたところで引き寄せる。
弾はオータムに命中しなかったものの、蘭を無事に保護できた。
蘭「お兄!!」
弾「蘭、もう大丈夫だ!!」
弾は蘭を抱きしめる。
ビリー「おいレオ、危ねえだろてめえ!弾の反応が遅かったら蘭に当たってたぜ!」
レオ「悪い悪い。ま、蘭ちゃん救えて結果オーライじゃん!」
シャルロット「はあ、この状況でよく軽い調子を崩さずにいられるよね。」
箒「だが、これで立場は逆転したな。」
アルゴス「これで心置きなく貴様を叩きのめせるぜ!クレイン、いや、オータムさんよ!!」
一夏「弾、蘭を連れて先に逃げろ!!後は俺たちがどうにかする!!」
弾「すまん!」
弾は蘭を連れて格納庫を後にした。
オータム「フッ、これで勝ったつもりか。」
オータムには追い詰められた表情がまるでない。
鈴「勝ったと思うわよ!!アンタがどれほどのものか知らないけど、10人の専用機を相手にどう戦う気!?」
その時、オータムの通信機から声がする。
スコール「オータム、作戦はもういいわ。一先ず撤退して!!もし織斑千冬にまで来られたらあなたに勝ち目はないわ!!」
オータム「チッ、わかったよ!お前ら、今回はこのへんで見逃してやる、覚えておけ!!」
ラウラ「フン、それはこっちの台詞だ。」
オータムはブーストをかけ、格納庫を出る。
鈴「アイツ逃げてくわ!」
ビリー「待ちやがれ!!」
鈴とビリーが追いかけようとする。
一夏「追うな!!」
鈴「ちょっと一夏、あのまま放っておく気!?」
ビリー「また何をするかわからねえぞ!何か起こる前に止めねえと!」
箒「いや、一夏の方が正しい。」
ラウラ「出方がわからないからこそ、迂闊に向かうのは危険だろうな。」
アルゴス「今は戻ろう、考えるのはそれからだ。」
シャルロット「2人とも、気持ちはわかるけど、弾と蘭ちゃんが待ってるし、ね?」
シャルロットが2人をなだめる。
鈴「・・・それもそうね、とりあえず千冬さんに報告しなきゃね。」
ビリー「文化祭ほっぽらかしたままじゃ、後味悪いしな。」
一行はそのままIS学園に戻った。
戻ってくると、すぐに医務室の方へ向かった。
弾「皆、無事だったか!」
鈴「医務室で大声出すんじゃないわよ!」
ビリー「鈴もな。」
鈴「何よ!」
一夏「まあまあ、蘭の様子はどうだ?」
弾「とりあえず寝てる。怪我もなくてよかったぜ。」
箒「それは何よりだな。」
セシリア「あれから文化祭の方は如何ですか?」
弾「事件発生で後味悪いから中止だってよ。」
エクトル「無理もないよ、こんな事件の後じゃ。」
ラウラ「・・・そうか。」
ガックリするラウラ。このメンバーの中で誰よりも楽しみにしていただけに、彼女の心への負担は大きい。
アルゴス「(ラウラ、相当残念そうだな。自分が皆のために発案したってのに。)」
ラウラの悲しそうな表情を見て、アルゴスは思わず拳を握る。
シャルロット「ラウラ、まだ秋はあるし、別の日にでもできるよ。」
シャルロットはヨシヨシと言わんばかりにラウラの頭を撫でる。
一方、生徒会室では、
千冬「今回の事件だが、奴らは束がフリーク・コアの情報を公開する前に一夏の動きを調べ上げていたようだ。」
山田先生「何だか、織斑君達が可哀相です。」
楯無「今後どうするか、よく考えるべきね。」
虚「学園のセキュリティについても見直しが必要かと思われます。」
こうして、IS学園の文化祭は思わぬ形で幕を閉じた。