IS Brotherhood   作:magnumheat

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キャノンボール・ファスト(男子編)

文化祭が終わって、IS学園にはいつもの日常が戻った。数日前に起きた事件など忘れているのではと

思わせるほど、今日も平和である。

今朝も生徒は、いつものように和やかな朝食をとっている。

食堂中央のテーブルには、いつものように専用機持ちが集まっている。

 

アルゴス「ふわああ。」

 

アルゴスは大きな欠伸をする。

 

弾「おいおい、でかい口だな。」

 

箒「アルゴス、随分眠そうだな。」

 

アルゴス「だってよ、何かいつもの日常に戻ると、何つーか、こう・・・」

 

一夏「刺激がなくて退屈か、気持ちはわかるぜ。」

 

エクトル「無理もないよ、あんな事件に巻き込まれて、心身に疲労を感じずにはいられないもの。」

 

レオ「それは、弾が一番感じてるだろうな。」

 

シャルロット「文化祭もかなり盛り上がっていたからねー。」

 

ラウラ「終わった事で意気消沈というところだな。」

 

セシリア「ですわね、他にもイベントがあればいいのですが。」

 

ビリー「畜生!!何かでっかいイベントねーのかー!!」

 

この中の誰よりも退屈を感じると言わんばかりに声を張り上げる。

 

鈴「ビリー、朝っぱらからうるさいわよ!!」

 

その時、食堂のモニターがつく。

 

楯無「おっはよー、1年生のみんな!!」

 

一夏「生徒会長!?」

 

楯無「退屈を感じてるみんなにいいニュースよ!!今月にはこのIS学園恒例の一大イベント行われるわよー!!」

 

ビリー「マジかよ!?流石は生徒会長だぜ!!」

 

ビリーはテーブルから飛び上がって喜ぶ。

 

セシリア「また唐突ですわね。」

 

一夏「会長、そのイベントは一体?」

 

楯無「簡単に言えば、ISによるレースよ!!男女別々に行い、見事1位に輝いた生徒には豪華賞品が与えられるんだから♪」

 

ラウラ「豪華賞品!それは何なのだ!?」

 

ラウラは期待に胸を膨らませる。

 

楯無「見事1位になった男子には、生徒会副会長の座を、女子には男子6人のうち1人との1日デート権が渡されるわ!!」

 

それを聞いて女子たちは舞い上がる。

 

「聞いた!?1位ならデート権だって!!」

 

「これはチャンスだわ!!」

 

「だれにしようかな〜❤︎」

 

レオ「副会長の座よりも、俺は好きな女の子とのデート権が欲しいところだな!

俺はいつでもデートする気満々だぜ!」

 

弾「お前、あんまり露骨だと選ばれねえぞ。」

 

鈴「イタリア男はしょうがないわね〜。でも、実力を見せるいい機会だわ!」

 

負けず嫌いな鈴はやる気満々だ。

 

一夏「まあ賞品はともかく、速さを競うってのもまたいいかもな。自分がどれだけ乗りこなせているのかがはっきりするし。」

 

流石に一夏はまともな意見を言う。

 

箒「うむ、一夏の言う通りだ。(デート権、もし1位なら一夏とデート!!)」

 

ビリー「生徒会長に近づけるのか、こりゃあ見逃せないな!」

 

セシリア「一夏さんとデート!」

 

ラウラ「今回は本気を出さねば!」

 

シャルロット「これは絶対譲れないよ!」

 

一夏の恋人候補達は燃える。

 

エクトル「一夏と僕、それにアルゴスは元から生徒会の一員だからあんまり関係ないと思うけど。」

 

アルゴス「ま、これもまた力比べだぜ、望むところだ!」指ボキボキ

 

弾「待てよ、女子は専用機とそれ以外の生徒が競うから、性能的に専用機有利なんじゃねえか?

男子だって、専用機によって性能に違いがあるし、不公平じゃね?」

 

楯無「大丈夫よ弾君!条件はみんな共通して武器は使用不可、しかもコースは私が用意した様々な仕掛けがあるから、

そう簡単にはゴール出来ないわよ!」

 

そう、単純に速さを競うということにより、原作と違い、お互いに妨害し合うのではなく、妨害されやすいコースに徒手空拳で挑むことになるのだ。

 

楯無「今回は自分以外全員ライバル!みんな頑張ってね!」

 

そして、当日を迎える。

 

まずは、少数派の男子から行われることに。

 

コースはどんなに早くても20分はかかる長距離バーチャル空間で、これは主に飛行訓練で使用される通常の空間に楯無が手を加えたものである。

ギャラリーには全学年の女子達が集まり、皆それぞれ好きな男子を大声で応援する。

 

実況席には楯無と虚が座っており、楯無はテンションMAXで実況する。

 

楯無「さあ、世界各国から来たIS男子によるレースが始まろうとしています!

ここで、選手の紹介です。

カナダから来たイケてるヤンキー、ビリー・マイヤーズ!!」

 

ビリー「ヤンキーは余計だっての!!」

 

楯無「我が国日本2人目の男子、パンクな容姿が特徴的な五反田弾!!」

 

弾「(女の子達に注目されてる!こりゃあ勝たなきゃな!)」

 

楯無「イタリアから来た伊達少年、レオ・ディ・ステファーノ!!」

 

レオ「イエーイ!!」Vサイン

 

楯無「続いて、ギリシャ格闘界の一匹狼、アルゴス・イリアディス!!」

 

アルゴス「やってやるぜ。」指ボキボキ

 

楯無「スペインから来た美少女、いえ、美少年のエクトル・ベレン!!」

 

エクトル「今美少女って言いませんでした!?」

 

楯無「そして、何と言っても注目は、ブリュンヒルデこと織斑先生の弟で、1年生最強!男女問わず誰もが慕う、

我らIS学園一のプリンス、織斑一夏!!!」

 

「キャー!!!」

 

一夏「(妙にプレッシャーかけるなぁ。)」

 

虚「はあ、これって実況なんですか?」

 

千冬「あの馬鹿者、勝手な盛り上げ方をしおって!一夏がやりにくそうではないか!!」

 

山田先生「まあまあ織斑先生、織斑君が学園一の王子様なのは事実ですし。」

 

山田先生は千冬を茶化す。

 

千冬「コホン、ま、まあ、我が弟ながら立派なものだな。」

 

千冬は顔を少し赤くしながら話す。その様子を見て山田先生はクスクス笑う。

 

楯無「それでは、位置について、5・4・3・2・1、スタート!!!」

 

声と共にブザーが鳴り、男子達が勢いよくイグニッションブーストで飛び出しコースに入る。

 

先頭争いは一夏とアルゴス。

 

アルゴス「流石に速いな一夏、だがすぐに追い抜いてやるぜ!」

 

一夏「ヘッ、そいつはどうかな?」

 

中間にはエクトルとレオ。

 

レオ「エクトル、俺が勝ったらお前の妹とデートさせてもらうぜ!」

 

エクトル「懲りないな君も、だけど負けないよ!」

 

尻争いは弾とビリーだ。

 

ビリー「そら、前には行かせないぜ!」

 

弾「クソっ!!」

 

熾烈な争いが繰り広げられている。

 

途中、早速仕掛けが発動する。

 

楯無「さあ、最初の関門は爆撃ゾーンです!!」

 

いくつもの爆発に苛まれ、弾が最初にリタイアする。

 

弾「ぐわーっ!!」

 

楯無「あーっと、五反田君ここでリタイアです!!」

 

鈴「何やってんのよ。」

 

残るは5人。続いて第二の仕掛けに入る。

 

楯無「さあ、第二関門はマシンガンゾーンです!この弾幕をかいくぐれるでしょうか!?」

 

壁面から何丁もの機銃が出現し、弾丸の嵐を起こす。

ビリーは弾丸をかわしきれずに墜落した。

 

ビリー「ここで終わりかよチキショー!!三節棍さえあれば!」

 

箒「あの仕掛けは難しいぞ。」

 

楯無「マイヤーズ君が2人目の脱落者となりました!」

 

残るは4人。続いて、第三関門に入る。

 

楯無「続いては、レーザートラップゾーンです!

赤いレーザーポインターに当たった瞬間、レーザー砲で撃墜されます!!」

 

レーザーポインターはまるで雲の糸の如く張り巡らされており、1機がやっと通れるくらいの狭い隙間を探し出して通り抜けなければならない。

 

レオ「し、しまった!!」

 

レオは足がレーザーポインターに触れてしまい、レーザー砲の餌食となる。

 

セシリア「ちょっとした判断ミスが命取りですわね。」

 

楯無「ステファーノ君撃墜されました!!これで残りは半分です!!」

 

一夏、エクトル、アルゴスは猛スピードで疾走する。

ふと、目の前に3つの入り口が見える。

 

楯無「さあ、第四関門は運だめし!!一つは次のコースにつながっていますが、あと2つの行き先はコースアウトとなっていますさあ、どちらを通るか!?なお、誰か1人が通るたびに行き先はシャッフルされます。」

 

アルゴス「俺は左だ!!」

 

エクトル「僕は右に行く!!」

 

一夏「敢えてど真ん中だぜ!」

 

3人は一気に飛び込む。

 

エクトル「あれ、外に出てしまった!!」

 

楯無「残念、ベレン君お疲れ様でした!」

 

一夏とアルゴスは運よく次に進むことができた。

 

楯無「さあ、いよいよレースもクライマックス、ここからは織斑君とイリアディス君の一騎討ちです!!」

 

一夏「さて、あとはゴールするだけだ!!」

 

アルゴス「その余裕、いつまで続くだろうな!?」

 

楯無「さあ、それでは最後のステージです!」

 

進んでいくと、空間に突如無人機の大群が出現した。

 

一夏「何っ!?」

 

アルゴス「こいつらどっから湧いてきやがった!?」

 

楯無「最後はバトルゾーンです!迫り来る多種多様な無人機を倒し、先に進んでゴールできれば勝ちとなります!」

 

ちなみにこの無人機は、楯無が密かに束に頼んだものである。

 

一夏「こいつらを徒手空拳で倒せというのか。」

 

アルゴス「それなら俺は断然有利だぜ!」

 

2人は果敢に無人機に立ち向かう。

しかし、無人機は倒しても倒しても次々に現れ、中々通り道ができない。

一夏とアルゴスの均衡は中々破れず、ギャラリーも固唾を飲んで見守る。

 

一夏「これならどうだ!!」

 

一夏は逆走して距離を置き、回転しながら一気にイグニッションブーストで加速する。それは壁を貫くドリルのように、

無人機達を吹き飛ばした。

 

アルゴス「邪魔だー!!」

 

アルゴスは前方に縦回転する形で蹴りを放ち、無人機達を蹴散らす。

その後、一夏と最後のスピード勝負に出たが、わずかに一夏がリードし、一夏ゴールする。

 

楯無「決まったー!!勝者は織斑一夏!!彼が生徒会副会長となります!!」

 

一夏「やったー!!勝ったぜ!!」

 

アルゴス「負けた・・・、あと少しだったのにな。」

 

ラウラ「流石は一夏だ!!」

 

セシリア「一夏さん、凄かったですわ!!」

 

箒「うむ、見事だ!」

 

シャルロット「1年生最強は伊達じゃないね!!」

 

鈴「アンタ相変わらずやるわね!!」

 

一夏「いや、それほどでも、それよりお前らも頑張れよ!」

 

楯無「続いて、キャノンボール・ファスト女子部に入ります!!」

 

 

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