一夏「この都市はどこで見つかったんだ?」
谷本「ギリシャのゼノン遺跡だって。聞くところによると、この都市に繋がる入り口があるそうよ。」
一夏「ギリシャって言えばアルゴスの故郷じゃねえか!!」
アルゴス「この遺跡は知っていたが、こんな事が起きるとはな。」
箒「地球にこのような場所があるとはな。」
鷹月「噂じゃ、ここには伝説の天使がいるんだって。」
ビリー「天使?まさか、あの世じゃあるまいし。」
アルゴス「何かうさんくせえな。」
エクトル「僕は天使を信じたいな。」
ラウラ「天使とは何なのだ?」
シャルロット「うーん、言って見れば神様に使える人、かな?」
ラウラ「ううむ、想像できないな。」
レオ「ま、いろいろな解釈があるしな。」
セシリア「ええ、国によっても違いますし。」
箒「日本で言う天女に近いのかもしれないな。」
ワイワイ話しているうちに千冬が入ってきた。
千冬「全員席に着け、ホームルームを始める。」
いつも通りの時間が始まった。
放課後、生徒会メンバーは全員千冬に呼び出された。
千冬「さて、諸君を読んだのは他でもない。今朝ニュースになっていた例のギリシャの都市の調査に出向いてもらいたい。」
一夏「あの遺跡内都市が、ISと何か関係があるのですか?」
千冬「察しがいいな織斑、実は速報で見たところ、あの都市にはどうもISらしきものがあるらしい。このことについては束ですらわからんようだ。
そこで、1年専用機諸君に早速ここの調査をしてもらおうと思う。」
ビリー「へー、面白そうじゃねえか!」
シャルロット「ビリー、遊びじゃないんだよ。」
鈴「真剣に考えなさいよね。」
ビリー「へいへい。」
レオ「簪もようやく専用機が持てた事だし、ちょうどいいじゃねえか。」
簪「うん!私も頑張る!」
簪はこの間の事件後、IS学園整備科の協力により、専用機「打鉄弐式」が完成した事で、他の専用機持ちともすっかりコミュニケーションが取れるようになっていた。
一夏「わかりました、織斑先生。自分達にどこまでできるかわかりませんが、そこの情報を皆で多く持ち帰ってきます。」
千冬「うむ、頼んだぞ。金曜日の夜に出発するといい。」
こうして、IS学園一年専用機持ち達による遺跡調査が決まった。
そして当日を迎え、一行はギリシャに着いた。
アルゴス「ようこそ、俺の母国へ。」
一夏「クーッ、やっと来たぜー!!」
箒「疲れたな一夏。」
背伸びをする一夏と箒。普段ないからか、飛行機に長い事乗っていたので疲れたようだ。
弾「まさかアルゴスの国に行けるとはな。」
シャルロット「うん、そうだよね。」
セシリア「遺跡というものに触れるのは初めてですわ。」
ラウラ「私もだ。しかし、古代遺跡にISが関わるとなると気になるな。」
簪「本当に来たんだ。何か緊張する。」
引きこもりがちだった簪にとって、外国に来るというだけでかなりのものがあった。
レオ「心配ないぜ簪。調査が終わったら帰りに土産でも見ようぜ。」
レオはわりかし余裕な方だ。
ビリー「アルゴス、とりあえず案内よろしくな。」
アルゴス「おう、任せとけ。」
すると、一夏のプライベートチャンネルが開き、千冬が連絡を入れる。
千冬「諸君、無事に着いたようだな。調査中は報告を怠るんじゃないぞ。」
一同「はい!!」
一同はアルゴスの案内でゼノン遺跡へと向かった。
1時間後、ゼノン遺跡の正門前に着く。
アルゴス「あの都市への入り口は恐らくこの辺りだろう。」
見ると、遺跡の聖堂の奥には祭壇がある。
ビリー「けど、どこかに繋がってる気配がねえぞ。」
ラウラ「ここは手分けして内部を探ってみるか。」
弾「お、おいおい大丈夫か?何か出そうな空気が。」
弾はどうやら幽霊的なものが苦手そうだ。
鈴「今怖がってどうすんのよ。」
エクトル「皆がいれば大丈夫だよ。」
手分けをして探すが、入り口はどこにもない。
セシリア「新聞にはどうやってあの都市にいけたかは書いておりませんわね。」
シャルロット「開ける条件なんてあるのかな?」
レオ「だが、あの都市を見つけられたって事は、俺たちより先に誰かが入ってる訳だし。」
一同「うーむ。」
考え込む一同。その時、ふと一夏はあるものの存在に気づく。
一夏「おい、祭壇の周りにある3つの聖杯みたいなやつ気にならないか?」
箒「そういえばそうだな。」
ラウラ「みんな、床を見てみろ。何か書いてあるぞ。」
床を見ると、古代ギリシャ文字のようなものが刻まれていた。
アルゴス「何々?選ばれし人の子らが各々聖杯を掲ぐ時、天界の扉が開かれん・・・・。」
弾「て、天界って、あれか、天国か?」
シャルロット「まさか、発見した人は死んでなかったみたいだし。」
鈴「それより、『選ばれし人の子達』って誰の事?」
エクトル「この間織斑マドカが、一夏と僕とアルゴスは選ばれし者みたいな事を言っていたね。」
箒「それがこの言葉と関係してると言うのだろうか?」
アルゴス「まさか、偶然だろ?」
一夏「まあ考えててもしょうがない。試しにやってみようぜ。他に手がかりはないし。」
一夏、エクトル、アルゴスはそれぞれ聖杯の前に立つ。
一夏・エクトル・アルゴス「せーのっ!!」
同時に聖杯を上に掲げた。すると、天井から白い光が差し込み、大きな丸い入り口が開いた。
ビリー「あれが入り口か!」
簪「入ってみようよ!」
一同はISを起動し、入り口へと飛び込んでいった・・・・。