IS Brotherhood   作:magnumheat

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堕天使達との対峙

谷本「ねえねえ聞いた?」

 

鷹月「刑務所から人が消えてくやつでしょ?」

 

のほほん「ほえ〜、そんなことあるんだ〜。」

 

谷本「アンタ少しはニュース見なさいよ。」

 

一夏「やっぱり話題になってるな。」

 

箒「ああ、さすがに情報が早い。」

 

エクトル「不可解な事は誰でも気になるからね。」

 

シャルロット「大事にならなきゃいいけど。」

 

レオ「解決されなきゃ、また俺らの出番だな。」

 

ラウラ「そうだな。」

 

セシリア「はあ、色々と大変ですわね。」

 

一夏「とりあえず今日放課後生徒会室で姉さんや楯無先輩と相談しよう。」

 

放課後、一夏達は生徒会室で千冬、楯無と事件についての話をする。

 

一夏「早急に事件の真相を解明すべきだと思うのですが。」

 

千冬「まあ待て、気持ちはわかるが焦らない事だ。」

 

楯無「調査もいいけど、みんなはまだ高校生だからね。そんなに頻繁に行かせるのは学校側としてもまずいのよ。」

 

箒「そうでしょうね。」

 

エクトル「ですが、このままでいいのでしょうか?」

 

鈴「今のところ囚人以外には何の被害もないしね。」

 

すると、突如、生徒会室内のモニターに映像が流された。

 

ビリー「な、何だ!?」

 

セシリア「モニターに何か。」

 

千冬「どうやら何者かがハッキングしてきたようだな。」

 

声「フフフフフッ・・・。」

 

アルゴス「この声どっかで聞いたぞ。」

 

しばらくすると、画面に顔が映し出された。そこには見覚えのある人物の姿が。

 

オータム「よう織斑一夏、生意気にも生徒会長お勤めご苦労な事だ。」

 

一夏「亡国機業!!」

 

エクトル「また貴様達か!!」

 

弾「てめえら、今度は何の用だ!」

 

エム「プロサナトリスで天使共とご対面と聞いて、こっちもご挨拶の用意をしてたとこよ。」

 

シャルロット「そんな挨拶して欲しくないね!!」

 

アルゴス「今、プロサナトリスについて話したが、お前らはあの天使達とどういう関係だ?」

 

オータム「まあまあそう急かすなよ。素直に来てくれりゃ話してやるさ。三日後にスペインのインフィエルノ塔に来な。」

 

そのセリフを最後にモニターが閉じる。

 

一夏「今度はエクトルの国か。」

 

セシリア「またしても由緒ある場所ですわね。」

 

箒「ここ数日色んな事があるな。」

 

ビリー「これは放っておけないぜ!」

 

鈴「わざわざご挨拶してくるなら、あいつらのボスにも会えるしね。」

 

千冬「よし、外出を許可する。他の者には私から話しておこう。」

 

一行はスペインへと向かった。

 

インフィエルノ塔、そこはスペインで一番高い場所にある巨大な塔である。

 

 

そして三日後・・・・

 

一夏「ここか・・・。」

 

インフィエルノ塔の上空は不思議な事に暗雲が立ち込めている。

 

箒「今度はエクトルに案内を頼む事になるな。」

 

エクトル「うん、任せてくれ。僕の国にいる悪魔共を皆で倒そう!」

 

セシリア「そうですわね。」

 

ビリー「そんじゃ、早速入ろうぜ!」

 

アルゴス「・・・・・。」

 

アルゴスは1人妙に考え込んでいた。

 

鈴「アルゴス、ぼーっとしてどうしたのよ?」

 

アルゴス「いや、何でもない。」

 

一行は早速塔に入る。すると、いきなり何者かが襲ってきた。

 

ラウラ「皆、気をつけろ!!」

 

数十機の無人機が襲来した。

 

シャルロット「この無人機はあの時の!」

 

そう、キャノンボール・ファストやタッグマッチで学園を襲った無人機に似ている。

 

レオ「ヘッ、飛んだお出迎えだな!!」

 

簪「余裕かましてる場合じゃないよ!」

 

ラウラ「数が多い!ここは射撃と近接攻撃に分散して行くべきだ!!」

 

セシリア、シャルロット、レオ、鈴、エクトルが射撃で迎撃し、撃ち漏らした無人機は

 

箒、アルゴス、ビリー、簪、ラウラ、弾が接近戦で応戦する。

 

強力な対複数の広範囲攻撃は、専用機で唯一盾装備を持つ一夏が受け止める。

一夏はガードしながら白影剣で射撃組をカバーする。

 

数十分で全機を仕留めた。

 

ビリー「何とか片付いたな。」

 

鈴「いきなりこれじゃ、この先どうなるのよ。」

 

ビリーと鈴は少しうんざりしたようだ。

 

一夏「ん?」

 

一夏は、停止した無人機のそばに流れるものに気付く。

 

一夏「おい、これ本当に無人機か?」

 

箒「こ、これは!?」

 

機体から見覚えのある赤い液体。

 

弾「ま、まさか、血か!?」

 

セシリア「えっ、これが!?」

 

シャルロット「確かにそう見えるけど。」

 

アルゴス「・・・・。」

 

アルゴスは無人機の顔に手を当て、引っ張る。

すると、どこの誰ともわからぬ男の顔が・・・・。

 

ラウラ「なっ!?パイロットだと!?」

 

レオ「しかも男だぜ!!」

 

簪「じゃ、じゃあ、私達、ひ、人を・・・。」

 

箒「簪、それ以上言わないでくれ!!」

 

何人かは、自分達がどういう事をしたのかがわかったせいか狼狽する。

 

一方、冷静な者もいる。

 

エクトル「この顔、ニュースで見たことのある死刑囚だ!!」

 

シャルロット「じゃあ、囚人の失踪事件はやはり亡国機業が絡んでいたってこと!?」

 

一夏「だとすると、一つ腑に落ちないな。」

 

セシリア「一夏さん?」

 

アルゴス「何故俺たちがこいつらと意志の疎通が出来なかったのか、だろ?」

 

一夏「ああ。」

 

ラウラ「確かにそれは妙だな。フリーク・コアを利用して男をISに乗せるまではいいが、意志を持たずISを乗りこなすというのはどこか引っかかる。」

 

エクトル「考えられる方法としては、囚人を洗脳するってことだね。」

 

鈴「パイロットを洗脳!?」

 

箒「そんな恐ろしい方法があるのか?」

 

ビリー「考えただけでゾッとするぜ!」

 

一夏「今まで見てきたことを考えれば、もう何が起きても不思議じゃないってことだな。」

 

レオ「なら、気にせず早いとこ奴らのとこに行こうぜ。」

 

簪「そうだね、それで何かわかるかもしれないし。」

 

一行は塔の頂上へと向かった。

 

そしてついに、塔の頂上に到着する。

 

エム「皆、ご苦労様。」

 

オータム「ったく、待ちくたびれたぞ。」

 

一夏「まったく、飛んだ歓迎をしてくれたもんだ。」

 

スコール「それはごめんなさいね。」

 

箒「貴様、何者だ!」

 

スコール「そういえば皆私とは初対面ね。私はスコール。亡国機業のリーダーよ。」

 

ビリー「とうとうボスのお出ましか。」

 

エクトル「おのれこの悪魔め!」

 

エクトルは早くもケイローンを展開し、アルテミスを構える。

 

一夏「落ち着けエクトル、早速聞くが、プロサナトリスの存在を知らせるあの記事を出したのはお前らか?」

 

スコール「ご名答。」

 

セシリア「一体何のために?」

 

スコール「選ばれしものである一夏、エクトル、アルゴスに、果たすべき真の役割を実感させるためよ。」

 

シャルロット「そんな事のために、こんな大事件を起こすなんて。」

 

エクトル「法の導きをもとに裁きを受けるべき人間を無法に開放し悪用するとは神への侮辱に等しいぞ!」

 

オータム「導き?そんなの誰かが言い出したくだらねえ幻想だろうが!」

 

エクトル「何だと!?」

 

エム「私達が連れ去った囚人の多くは死刑囚。エクトル、ただ死刑を待つ彼らに、神の救いなどあるかしら?

優秀な手駒として命を有効に使う方が、彼らにとっての最大の救いであると私達は考えるわ。」

 

オータム「そうそう、さっきの機体の中にいた奴らはお前らが殺したわけじゃない。乗る前から死んでたから安心しな。」

 

簪「!?」

 

スコール「これは、私達がフリークコアをもとに開発したコア。これは死人を『悪魔』として蘇生させ、このリモコンで使役することができるの。このコアは言うなれば『デモンズ・コア』。」

 

鈴「アンタ達人の命何だと思ってんのよ!!」

 

アルゴス「・・・お前らはどうやってその力を手にしたんだ?」

 

スコール「この力は、『堕天』した事で得られたわ。煩わしい秩序に満ちたプロサナトリスから出ていくことで。」

 

箒「堕天、だと?」

 

レオ「ってことは!!」

 

セシリア「あなた達が、セラフィムの言ってた『堕天使』!?」

 

エクトル「貴様達が神に背いた者共か!!」

 

スコール「そうよ。」

 

スコール、エム、オータムは一斉に左手を上げ、鳴り響く雷鳴と共に、ISを展開するようにその正体を露わにした。

 

スコール「私は元大天使長ルシフェル。」

 

オータム「私はベリアル。」

 

エム「私はバラキエル」

 

弾「こいつらが、かつてはあの天使達と仲間だったってのか!?」

 

シャルロット「とてもそうは思えないよ。」

 

エクトル「正体を現したな悪魔共!!今ここで消し去ってくれる!!」

 

エクトルはアルテミスをルシフェルに向ける。

 

アルゴス「待ってくれエクトル。スコール、いや、ルシフェル。俺たちが果たすべき真の役割とは何だ?」

 

ルシフェル「前に話した、私達が目的とする『支配』を確立することよ。それも、強き者が全ての者に『自由』を与えることによる支配。」

 

アルゴス「自由による支配。」

 

一夏「・・・・・。」

 

簪「それが一夏達とどう関係するのよ!」

 

ルシフェル「そもそも私達が堕天する原因は、私達がプロサナトリスの住人に自由を与えるためよ。」

 

弾「・・・・・。」

 

アルゴス「・・・確かに、あそこの住人は皆、自分の意思で生きている感じはしなかったな。」

 

エクトル「アルゴス、奴らに同調してどうする!!」

 

ベリアル「安寧という名の束縛で生きることが本当の幸せか?」

 

ラウラ「・・・・・。」

 

バラキエル「女尊男卑の激しい今の世をあなた達はIS学園で有意義に生きてる。それは、織斑千冬が皆にとって絶対的な存在だからでしょう?それに、男女ともに仲良くできてるのは、男子がそれ相応の力を持っているからじゃないかしら?」

 

セシリア「・・・・・。」

 

鈴「・・・・・。」

 

ルシフェル「それらを考えれば、力こそが真の秩序・安寧を生み、人々を自由に、また幸せにすると言えなくもないでしょう?」

 

レオ「・・・・・。」

 

ビリー「・・・・・。」

 

エクトル「皆、何をしている。早くこの悪魔共を倒すんだ!」

 

エクトルはなりふり構わずアルテミスをルシフェルに放つ。すると

 

アルゴス「っ!!」ガキンッ!!

 

アルゴスはセイリオスを展開し、アルテミスの矢を叩き落とした。

 

一同「アルゴスっ!!!」

 

アルゴス「・・・・『待て』と言うのが聞こえないのかエクトル!!」

 

エクトル「なっ!?」

 

アルゴスはルシフェルの方に向き直る。

 

アルゴス「ルシフェルよ、人々に自由をもたらす支配。どうやればその力が手に入る?」

 

ルシフェル「いずれわかるわ。まずは私達の住む魔界『グリモヴァール』に来なさい。一夏、エクトル、アルゴス、今やISを中心とするこの世界の行方は、あなた達選ばれし者の手にかかってる。

私達に協力するか、セラフィム達に協力するか。いずれにしても、結論を待っているわ。」

 

一夏「あっ、おい!」

 

塔の上の暗雲から入口らしきものが開き、堕天使達はその中へ消えた。

 

 

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