翌朝、いつものように一夏は起床する。しかし、約2名のベッドはすでに空いていた。
一夏「おはようみんな、エクトルとアルゴスは?」
ビリー「何か先に起きてさっさと行っちまったぜ。」
弾「あの事件以来お互い気まずそうというか、やりにくそうというか。」
一夏「・・・・そうか。」
レオ「そういや一夏、昨晩は遅くまで起きてたけど、大丈夫か?」
一夏「ああ、心配ない。」
レオ「そうか。」
4人は食堂に向かう。
一夏「おはようみんな。」
鈴「おはよう、昨日は寝れた?」
レオ「俺達は、な。」
レオは弾とビリーを見て言う。
一夏「実を言うと、昨日はあんまり寝られなくて。」
セシリア「あらあら。」
箒「エクトルとアルゴスのことが気になっているからか?」
一夏「ああ。」
弾「そういやあいつらここにもいないな。」
シャルロット「何か妙にササっと済ませて教室に行ったよ。」
ラウラ「あの2人ここのところ会話が無いからな。」
レオ「・・・・。」
簪「以前は仲良くしてたのにね。」
いつもより少し寂しい朝食を終え、授業に入る。
授業中も一夏はエクトルとアルゴスのことが脳裏に浮かび、普通に授業を受けられてはいるものの、
どこかぎこちない感じである。その様子を見て千冬は授業後、一夏を職員室に呼び出す。
一夏「織斑先生。」
千冬「一夏、校内だが今は姉さんと呼ぶがいい。その方が悩みを話しやすいだろう。」
珍しく校内で身内として接する千冬。
一夏「・・・ああ。」
千冬「エクトルとアルゴスのことで悩んでいるようだが、大方あの2人は対立しているのだろう?」
一夏「・・・・はい。」
千冬「やはりそうか。お前達がまさか世界の命運に大きく関わる存在になろうとはな。」
一夏は悩みを知ってもらったせいか、余計に不安になる。
千冬「それで、お前はどうしたいのだ?」
一夏「・・・堕天使のいる魔界グリモヴァールを調査しようと思います。その世界と自分がどういう関係なのか。」
千冬「それは同時にエクトルとアルゴスの真意も理解することになるな。この問題は正直私にもわからん。だが一夏、私はお前ならこの問題を解決できると信じている。何があろうともお前は1人ではない。」
一夏「・・・ありがとうございます。」
そして1週間後・・・
生徒会室にて
一夏「みんな、話がある。」
エクトル「何だい一夏?」
ビリー「何か新しい事が決まったのか?」
一夏「ああ。俺達が今やるべき事は、グリモヴァールの調査だと思っている。」
箒「本気なのか?」
弾「魔界って聞くだけで危険なのミエミエじゃねえか。」
一夏「俺はこの調査で、プロサナトリスとグリモヴァールの関係を知る事で、今抱えている問題の解決の糸口を見つけたい。だが、仲間に協力を無理強いするのも気がひける。だから、参加するかどうかはみんなに任せる。」
一夏は全員を危険にさらすまいと、他のみんなの意思を尊重する言葉を言う。特に心配なのはエクトルだ。
アルゴス「そんなの決まってるぜ、俺は参加する!」
箒「お前が行くんだ。私もついて行くぞ。」
セシリア「一夏さん、私達は一夏さんを信じます。」
シャルロット「一夏とならどんな危険だって乗り越えられるよ。」
ラウラ「うむ、妻としてお前の側を離れる訳にはいかない。」
ビリー「ヒュー、流石一夏、モテる男は違うなぁ。俺も行くぜ!」
鈴「アンタもそうである自覚持ちなさいよ。」
ビリー「あ?そりゃあねえだろ?」
弾「やれやれ(コイツ一夏の鈍感さ超えてるな。)」
レオ「俺も行こうかな。やっぱ気になるからな。」
簪「レオ、危ないよ。」
レオ「心配すんな、一夏の恋人候補達みたいに俺を信じろよ。」ウィンク
簪「・・・・うん。(その言葉ずるいよ。)」
大多数は迷わず行くことに決める。しかし、
エクトル「・・・・。」
一夏「エクトル、無理はしなくていいんだぞ。」
エクトル「いや、僕も行こう。神の善意ある秩序を乱す輩を野放しにはできない。
それに、僕だけ行かないと言うのもどうかと思う。」
アルゴス「・・・・・。」
一夏「よし、決まりだな。」
かくして、再びスペインのインフィエルノ塔に行き、魔界グリモヴァールに訪れる事となった。
インフィエルノ塔屋上
一夏「さて、来てみたはいいが、どうやってグリモヴァールに入ればいいんだろうな?」
箒「ふむ、プロサナトリスの時のように、一夏達選ばれし3人が鍵なのではないか?」
すると、上からルシフェルの声がする。
ルシフェル「来たようね。一夏、エクトル、アルゴス。」
その声と共に空に裂け目ができる。
ビリー「おいおい空が割れてるぞ!」
セシリア「夢でも見ているみたいですわ。」
ラウラ「よし、突入するぞ!」
一行は、魔界グリモヴァールへと突入する。
そこは一体どのような世界なのか・・・・・。