一行はルシフェルのいるセントラルタワー『レクトラート』へと向かう。
一夏「・・・・・。」
箒「一夏、どうかしたのか?」
一夏「いや、これからルシフェルの真意に迫るとなると、妙に緊張してな。」
セシリア「そのお気持ちはわかりますわ。」
エクトル「奴らが何を考えていようと、僕は奴らを倒すべきだと思う。」
ビリー「エクトル、さっきから妙に熱いな。」
簪「エクトルは天使達の方を信じるって決めてるのね。」
エクトル「僕らの世界もプロサナトリスも、そしてグリモヴァールも、秩序による安定化が必要なんだ。悪魔共を野放しにはしておけない。」
鈴「安定化ねえ・・・・。」
レオ「一理あるとは思うけどな。」
アルゴス「・・・・本当に、俺達はルシフェルを倒すべきなんだろうか?」
エクトル「アルゴス、君は本気でそう思っているのか?」
エクトルはやや声を荒げる。
シャルロット「ちょっと落ち着いてよエクトル。」
エクトル「・・・すまない。」
ラウラ「アルゴス、とにかく今はルシフェルに会いに行くぞ。」
アルゴス「わかってるって。」
数分後、レクトラートに着き、エレベーターで屋上まで登った。
ルシフェル「レクトラートへようこそ、譽れある代表候補生の皆。」
一同「・・・・・。」
バラキエル「グリモヴァールは気に入っていただけたかしら?」
アルゴス「まあな。」
エクトル「アルゴス!!」
ベリアル「アルゴスは完全に気に入ってるようだが、エクトルの方は駄目みたいだな。」
エクトル「残念ながら貴様達と関わり合うつもりはない。」
バラキエル「選ばれし3人の人の子のうち、2人はもうどうするか決めているようだけど、他のみんなはまだ選択に迷っているわね。
まあ大方は、一夏の選択を信じるんでしょうけど。」
箒・セシリア・シャルロット・ラウラ「・・・・・。」
少なくともこの4人はまさにその通りである。
ビリー「あのなぁ、これはすぐ決められるような事じゃないんだぜ。」
簪「選択で世界の行方が決まるんだから、考える時間はかなり欲しい。」
ベリアル「何をそんなに迷っている?」
鈴「迷うわよ、エクトルもアルゴスも大切な友達何だから。」
レオ「政治家でもないのに世界の行方どうこうってのもなあ。」
バラキエル「どうやら選択を聞く相手は一夏だけで充分のようね、ねえ一夏?あなたはどうなの?」
一夏「・・・・その前に、一つ聞きたい。お前らはどうしてISを悪魔に変えたんだ?ここでは死刑囚以外の人間も悪魔にされているようだが。」
バラキエル「絶対的な支配と全ての者の自由のためよ。」
一夏「だが、歴史を振り返ってみても、いかなる人間も全世界を統治するまでには至っていない。IS創始者の束さんだってそうだ。」
ルシフェル「ええ、人間に世界の支配は無理だわ。でも、人間より強い存在が人間を守るとなればどうかしら?」
アルゴス「人間より強い存在だと?」
ルシフェル「ええ、今私達が悪魔を想像しているのには大きな理由があるの。それは、支配の象徴にして、全ての悪魔を統べる者、『冥王』の復活。」
エクトル「馬鹿な!?そんな事をして何になる!?」
バラキエル「冥王が復活すれば、全ての悪魔を支配できる。その力を持ってすれば、人間も支配できるわ。人間の自由を尊ぶ者がその力を持てば、人間の楽園を作る事が可能よ。」
簪「・・・人間の、楽園?」
レオ「そんな事が・・・・。」
エクトル「皆、耳を貸すな!」
アルゴス「ならエクトル、お前は口を出すな!」
鈴「ちょっと2人とも!!」
一夏「・・・・・。」
ベリアル「まだ決心がつかないか?いいだろう、一夏、天使側に付くか私達に付くか、それはお前に任せよう。
もし私達の元へ来れば歓迎しよう。」
一夏「・・・・ああ、そうさせてもらうと助かる。」
一夏はまだ迷いながらもそう言い、レクトラートを後にした。