一夏・エクトル・アルゴス「・・・・・。」
一定期間の自宅療養を終えて、彼らはIS学園に戻ってきた。
どこかぎこちない様子ではあるが。
そして、一年一組のドアまで来る。
エクトル「・・・何か、入りづらいなあ。」
アルゴス「最悪、俺達嫌われてるかもよ。」
一夏「でも、いつかはちゃんと話さなきゃいけない事だからな。」
ふと、担任の千冬の声が聞こえる。
千冬「織斑、ベレン、イリアディス、入れ。」
深呼吸し、教室に入る。
一組専用機一同「・・・。」
一組のクラスメート「っ!?」
クラスメイト達は人間から離れた3人の姿を見て驚く。
エクトル「・・・皆、その・・・心配をかけて申し訳ない。」
アルゴス「俺達、普通の人間じゃ無くなってしまったけど・・・。」
谷本「3人とも、背中に翼があるのは、飾りじゃないんだよね?」
一夏「・・・ああ。俺達は世界のあり方を示す3要素を司る力を肉体に宿すことになったんだ。」
鷹月「世界のあり方・・・。」
千冬「ベレンは人間に知識と秩序を示す『導き』。イリアディスは人間の自由意思とその影響力を醸し出す『支配』。
そして織斑は全てを総括する『調和』だ。」
エクトル「皆、本当にすまなかった!!僕は一夏やアルゴスと対立し、戦争を起こしてしまった!」
アルゴス「俺らのせいでみんなには命に関わる事態に巻き込んでしまった!皆のための理想を抱いたつもりが、いつの間にか皆を傷つけてしまうとはな。」
のほほん「エックー、アルアル、大丈夫だよ。」
エクトル・アルゴス「・・・本音。」
のほほん「二人もおりむーとおんなじように、女尊男卑をよくしたいと思ったんだよね?
おりむー達のお陰でこの学校が楽しくなったのは間違いないよー。」
一夏「・・・本音。」
弾「実際、俺らはお前らのお陰でこの学園に居られるしな。なあレオ、ビリー。」
ビリー「全くその通りだぜ!」
レオ「お前らがいなきゃ、俺は簪と出会うことはなかっただろうからな。」
箒「一夏、エクトル、アルゴス、女尊男卑をよくするのは実際大変だ。だが、」
セシリア「あなた達のお陰でよくなった事も沢山ございますのよ。」
シャルロット「僕達だって、時々道を外れそうになるけど、でも、みんなでいれば大丈夫だよ!」
ラウラ「何があろうとも、私は嫁である一夏と、友であるエクトルとアルゴスを信じる!」
一夏・エクトル・アルゴス「・・・皆。」
3人は目頭が熱くなっていくのが感じられた。
女子生徒「翼がある3人もカッコいいよ!!」
女子生徒「また私達にIS教えてほしいな!」
一夏・エクトル・アルゴス「・・・皆、ありがとう!!」
3人は改めて、互いに向き合い、絆を取り戻したように手を重ねる。
それから数日後・・・。
束「ヤッホー!!ちーちゃーん!無事でよかフグッ!!」
束は顔面を鷲掴みにされる。
千冬「いいからさっさと例の物を3人に渡せ。」ギリギリ
束「ふぁい。」
箒「はあ・・・。」
束「ジャジャーン!!これがいっくんとエッくん、アルくんへのプレゼントだよ!」
見ると、それはマイクロチップのようなものだった。
一夏「束さん、これは?」
束「これは、『トランスリミッター』なのだよ!」
アルゴス「トランスリミッター?」
束「うん。3人ともずっとそのカッコだとお外に出づらいでしょー?」
エクトル「ええ、まあ。」
3人とも瞳孔の色が普段と違う上に、背中に翼がある状態では目立って仕方がない。
束「これがあれば大丈夫。皆を普通の人間だった時に戻せるのだよ!!」
鈴「じゃあ、一夏達は元どおり人間として生きていけるんだ!」
千冬「鳳、残念ながら織斑達の力は根絶はできない。だからせめて、コントロール出来るようにならないか束に相談しておいたのだ。」
一夏「姉さん、ありがとう!」
千冬「織斑先生だ。コホン、まあ姉としては、弟が変貌したままでは困るのでな。」
束「でもちーちゃん、この間のいっくんも悪くないって」
千冬「束、何か言ったか!?」ギロッ
束「な、何でもナッシング!!」
箒「コホン、まあ何にせよ普通なのが一番だ。」
セシリア「確かに翼がある御三方も素敵ですが。」
弾「普通に外を出歩けねえのはかわいそうだしな。」
ラウラ「うむ、嫁とのデートを計画しているからな。」
箒「ムムッ!いつの間に!?」
セシリア「抜け駆けは無しですわ!!」
シャルロット「ラウラ、ずるいよ!!」
ビリー「一夏の見た目心配する理由はそれかよ。」
鈴「ま、わかるけどね。」
一夏・エクトル・アルゴス「ハハハッ。(やっと帰ってきた感じだな。)」
いつもの日常が戻ったと感じた3人は思わず笑みがこぼれる。
千冬「まあいい、それじゃ頼む。」
束「あいあいさー!!」
束はトランスリミッターを一夏達の専用機に組み込む。
束「じゃあ3人とも、ISを展開してね。」
3人は専用機を起動する。すると、
「操縦者の肉体は現在リミットブレイク状態。操縦者の肉体還元の意思を確認。」
すると、瞳孔が元に戻り、翼が肉体の中に吸い込まれた。
レオ「おう、3人ともすっかり元どおりだな。」
簪「よかった。」
束「これなら大丈夫。変身したいと念じれば、いつも変身できるし、戻りたいと思えばいつでも戻れるよ。」
一夏・エクトル・アルゴス「ありがとうございます。」
3人は肉体的にも精神的にも落ち着きをとり戻した。
神に匹敵するその力を背負い、これからどう生きるかが重要になってくるだろう。