カイム「アスタロト様、只今戻りました。」
アスタロト「ご苦労様、で、作品の方はどうかしら?」
エキドナ「はい、こちらに。」
エキドナは回収した一夏達専用機の毛髪から作り出した細胞の入ったアンプルを出す。
アスタロト「フフフ、これでいいわ。後はこの細胞を一級品のISパイロットに育て上げるだけね。」
カイム「今日IS学園は大阪に行くようです。」
アスタロト「あらそう、じゃあ挨拶に行くとしようかしら。」
一方IS学園は修学旅行最終日、今日は大阪巡りの日となっており、バスで大阪に向かっている。
弾「しかし昨日は奈良公園楽しかったな、にしても一夏は動物の雌まで引きつけるとは。」
のほほん「おりむーってホント不思議だよね〜。」
鷹月「特殊なフェロモンでもあるんじゃない?」
ビリー「だとしたらすげえな一夏。俺なんかそんなモン無いってのにな。」
一同「・・・・・。」
ビリー「え、何だこの空気?」
山田先生「マイヤーズ君、モテているって自覚が無いんでしょうか?」
千冬「全く、かつての一夏そのものだな。これはジルが苦労するのもわかる。」
ビリーは校内アンケートで5位とはいえ、持ち前の不良っぽさ、ワイルドさに反して親しみやすい事から、
実際には各学年からいろんなタイプの女子から好意を寄せる者が出ているのだが、当の本人は自覚が全くない。
一夏「それより楽しみだな。大阪は『天下の台所』と言われてるからな。」
セシリア「天下の台所と言いますと?」
箒「美味いものが沢山揃っているという事だ。」
エクトル「大阪はたこ焼きが名物だからね。」
レオ「さすがエクトル、博識だな。」
のほほん「おいしーものいっぱい食べるのだ〜。」
アルゴス・ラウラ「おー!!」
シャルロット「3人とも食いしん坊だなあ。」
アルゴス・本音・ラウラは言うなれば1組食いしん坊トリオだ。
千冬「浮かれるのもいいが、周囲に迷惑をかけないようにしろ。」
一同「はいっ!」
午前9時、無事に大阪に着いた。
専用気持ちはやはり合流して行くことに。
レベッカ「これが今話題の大阪かー。」
鈴「友達からたまに聞くけど初めて来たわね。」
一夏「さてと、ここは俺と箒、弾、簪で大阪をできる限り案内しないとな。」
簪「そうね。」
箒「日本人として、皆を案内するぞ。」
弾「俺も頑張るぜ。」
早速専用機持ち一行は大阪の街を巡る。
訪れたのは観光名所の通天閣。付近がレトロな街並みで有名なこの場所は、大阪府民の誇りである。
一夏達は定番のたこ焼きや串カツなどを食べ歩く。
エクトル「僕、食べ歩き自体が初めてだな、みんなと一緒だから凄く楽しい!」
セシリア「ええ、国にいる時ではできませんもの。」
シャルロット「僕も、この自由な感じがいいよね!」
ラウラ「うむ、たこ焼きとやらに串カツとやら、なかなかうまいな。」
一夏「そりゃあよかった!なあ箒。」
箒「ああ、みんなでここに来てよかったぞ。」
地元ではあまり自由が無いこの4人にとっては貴重な経験である。
レオ「にしても、ここの人達は面白いな!」
簪「笑いが溢れてていいわね。」
ビリー「関西弁ってヤツは何か響きが愉快だよな!」
レベッカ「ビリー、ここにいる間関西弁で喋ったら?」
ビリー「何でやねん!!ってあれ?」
弾「ぶっ、ククク。」
鈴「あははは、言ってるそばから!」
アルゴス「お前ホントその場の雰囲気にハマりやすいよな!(笑)」
ビリー「う、うるせーな!(笑)」
商店街をブラブラした後は、通天閣の展望台に登る。
のほほん「ほえ〜、いい景色だよ〜。」
谷本「本音、はしゃぎ過ぎ。」
一夏「よし、ここらで写真撮ろうぜ!!」
みんなで窓から見える景色をバックに記念の写真をとる。
そして、帰ろうとしたのだが・・・・。
鷹月「あれ?エレベーターが動かないよ?」
ボタンをいくら押しても作動しない。
弾「しょうがねえな、階段から降りるか。」
階段に向かうと・・・
係員「うわあぁぁぁっ!!」
突如、叫び声が。
一同「!?」
聞こえたのは階段の方からだ。
一夏「どうしたんですか、って、!?」
一同「!!!!」
そこには、血まみれになった係員が2人横たわっていた。
そして、そこにいたのは、何とISを纏った数人の少年と少女だ。
ビリー「何だてめえら!!」
セシリア「何てことを!!」
少年少女「・・・・・。」
彼らはまるで意思を持たぬ人形のような表情だ。
アルゴス「ちょっと待て、こいつら様子が変だぞ!?」
シャルロット「意思があるようには見えないよ。」
アスタロト「あら、IS学園の皆さんお揃いで。」
一同「!?」
声がする方を向くと、ISを纏ったアスタロトがいた。
箒「貴様、何者だ!?」
アスタロト「私はアスタロト、彼らを従えている者よ。」
レオ「こりゃまた随分な団体様だな。」
ラウラ「皆、ISを展開だ!!」
一同はISを展開する。
一夏「本音、鷹月さん、被害者を安全な所に頼む!!」
本音「わかったよ!!」
鷹月「しっかりして下さい!」
係員は彼女らや警備員とともに被害者を安全な場所へ移動させる。
一夏「アスタロトと言ったな。一体何の用だ!」
アスタロト「あなた達にご挨拶に来たのよ。特に、その子にね。」
アスタロトはアルゴスの方を向く。
アルゴス「何だよてめえ!」
アスタロト「あら、忘れたのかしら。あなたの身体にはルシフェル様の血が流れていることを。」
アルゴス「っ!?貴様、まさか、堕天使の仲間か!?」
アスタロト「ルシフェル様が望まれた支配、あなたはそれを達成しようとした。
でも、創造主クラストの力を持つ織斑一夏や他のものに敗れたことで、それが台無しになったわ。」
エクトル「貴様!!」
エクトルはアルテミスを構える。
アスタロト「フン、神の代行者の力を持つエクトル、あなたは特に目障りだわ。」
鈴「アンタ、ルシフェウスと同じようなことをしようとしてるわね。でも、あたし達が力を合わせれば
ルシフェルより下位のアンタなんてすぐやっつけるわよ!」
鈴は力一杯吠える。
アスタロト「同じこと?フフフ、私もそこまで馬鹿じゃ無いわ。ルシフェル様達はアルゴスを利用することで
事をなそうとしたけれど、今回は違うわ。重要なのはこの子達の存在よ。」
アスタロトは従えているISの少年少女を指差す。
ラウラ「どういう事だ!?」
アスタロト「不思議に思わないかしら?いつの間にIS学園の外でISを操る少年少女達が誕生したのか?」
セシリア「どうすればこれほどのパイロットが・・・。」
アスタロト「あなた達専用機のデータと、あなた達のDNAサンプルを使ってできた細胞を、私が生み出したクローン人間の彼らに移植したの。
いちいち適性を見極める煩わしいコア研究なんかとはわけが違うわ。それに、彼らは作り主である私の忠実な僕なの。」
一夏「何だと!!」
シャルロット「だから彼らには意思が無いんだね!」
レベッカ「てゆーか、そもそもどうやってあたし達のDNAを!」
一夏「恐らく、俺達が宿泊したところに残された体毛などから採取したという事だろう!」
アスタロト「ご名答。流石はリーダーね。まあ、実験の結果、死体となって終わったクローンもいたけど。」
簪「・・・解せないわ!」
アルゴス「チッ、こんな事は想定外だぜ!!」
アスタロト「さて、お話はここまでよ。さあ、私の僕たち、彼らを抹殺しなさい!!」
クローンISパイロット「・・・・御意!」
戦闘が始まった。一夏達のデータをもとに育てられただけあって、かなりの腕だ。
身に纏うISも、一夏達の攻撃にそれなりに対応している。
アルゴス「チッ、この雑魚どもが!!」
箒「皆、油断するな!」
レオ「くそッ、やり辛いぜ!!」
苦戦するも、何とか全員倒した。
セシリア「何とか片付きましたわ。」
一夏「さてアスタロト、今度は貴様だ!!」
アスタロト「やるわね、相手をしてあげたいけど、今日のところは退かせてもらうわ。」
ビリー「てめえ、待ちやがれ!!」
鈴「逃がさないわよ!!」
エクトル「悪魔め、そうはいくか!!」
攻撃を仕掛けるも、すぐにかわされ、アスタロトは姿を消した。
一夏「・・・とりあえず、ここから出よう。他にも被害者がいないか心配だ。」
一同「ああ(はい)(うん)。」
突如、壮絶な事件に遭遇したのであった。